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WRCケニアは、TGR-WRTの100戦目に。「この節目を素晴らしい結果で飾りたい」とラトバラ代表

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WRCケニアは、TGR-WRTの100戦目に。「この節目を素晴らしい結果で飾りたい」とラトバラ代表

3月19日(水)から23日(日)にかけてアフリカ・ケニアにて開催される、2025年WRC世界ラリー選手権の第3戦『サファリ・ラリー・ケニア』に、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)は3台のトヨタGRヤリス・ラリー1を出走させる。姉妹チームのTGR-WRT2の1台も合わせ、計4台のラリー1マシンとともに、今シーズ最初のグラベル(未舗装路)ラリーで開幕3連勝を狙う。

各マシンに乗り込むのは、TGR-WRTがエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)の3組、TGR-WRT2からはサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)となる。

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■総走行距離が増加。近年では最長のラリーに

伝統のサファリ・ラリーは、2017年にWRC出場を開始したTGR-WRTにとって、WRC100戦目のイベントとなる節目の一戦だ。チームはこれまで4年連続でこのイベントを制しており、不敗記録の更新がかかっている。

迎える第3戦サファリ・ラリーは、今シーズン初のグラベルイベントであり、今季からシングルタイヤサプライヤーとなったハンコックの、グラベル用ラリータイヤを装着して戦う最初のラリーだ。

とくにWRCのなかでも独特なキャラクターのラリーであり、つねに多くのチャレンジを選手とチームに課す難しいイベントである。ステージはその多くが草原の比較的平坦な道に設定されているが、一部には岩や石が転がる路面、『フェシュフェシュ』と呼ばれる粉末状の砂に覆われた柔らかい路面、そして大きな段差がある荒れた路面など、トリッキーな区間も多い。

また、雨が降ると路面はぬかるんで泥状となり、かなり滑りやすくなる。なお、深い水たまりや砂の海ではクルマのエンジンが水や砂を吸い込みやすくなるため、サファリ・ラリーでは『シュノーケル』と呼ばれる筒状のバイパス装置を、車外に装着して戦う。

2025年のサファリ・ラリーは前年までよりも走行距離が大幅に増え、ステージの総走行距離は383.10kmに。ここ数年のWRCでは最長のラリーとなった。

例年同様、ラリーは首都ナイロビからスタート。20日の木曜日はセレモニアルスタートに続き、これまで通りナイロビ近郊の『カサラニ』での、全長4.76kmのスーパーSSで戦いの火蓋が切って落とされる。さらに今年は、SS2としてサービスパークが置かれるナイバシャ近くの『ムザビブ』で、新たに全長8.27kmのステージが行われることとなった。

競技2日目となる21日の金曜日は、一日を通してステージが行われるフルデイの初日。ナイバシャ湖周辺での『ロルディア』、『ケンゲン・ジオサーマル』、『ケドング』という定番のステージに加え、今大会最長となる全長31.40kmの新ステージ『キャンプ・モラン』が行われる。4本のステージはナイバシャでのミッドデイサービスを挟んて午前/午後の各2回が行われ、8本のステージの合計走行距離は157.58kmと4日間で最長の一日だ。

競技3日目となる22日の土曜日は、エレメンタイタ湖の周辺で『スリーピング・ウォリアー』、『エレメンタイタ』、『ソイサンブ』という定番の3ステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行。その合計距離は146.50kmだ。

そして競技最終日となる23日の日曜日は、『オセレンゴニ』と『ヘルズゲート』のステージを走り、ミッドデイサービスの後に『ムザビブ』を挟む。その後、午前の2本をふたたび走行して勝者が決まる。ステージは全21本で合計383.10km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1381.92kmが予定されている。

なお、チームのヤリ-マティ・ラトバラ代表は今回不在となり、その代わりにこのラリーでWRC初優勝を果たしたユハ・カンクネンがチーム代表代行として初めてチームの指揮をとる。そんな1戦を前にラトバラ代表は次のようにコメントを発表している。

「我々のチームにとって、サファリ・ラリーはつねに特別なイベントだ。そして今年の大会は、2017年にWRCに参戦を開始して以来100回目のイベントという、特別な意味を持つものだ」

「もちろん、この節目を今回も素晴らしい結果で飾りたいと思っているが、決して予想できるものではないラリーであることは理解している」

「ルートはさらに長くなり、この時期は雨が降る可能性がかなり高いので、路面が非常に滑りやすくなる可能性もあるだろう。また、今回は今年改正された技術規則に基づいたクルマと、新しいハンコックタイヤで臨む初のグラベルラリーとなり、ヨーロッパ以外の国ではテストを行うことができないため、誰もがうまく適応しなくてはならないだろう」

「エルフィン(・エバンス)、カッレ(・ロバンペラ)、(勝田)貴元はこれまでケニアで好成績を収めているが、サミ(・パヤリ)にとっては初めてのサファリとなるので、学びのラリーになるかもしれない」

「そして彼らは皆、私の現地での役割を今回初めて引き継ぐ、ユハ・カンクネンの知識を頼りにすることになるだろう。このイベントでの彼の経験から、今回もチームは安泰であると確信しているし、私自身も進捗状況をしっかりとフォローするつもりだよ」

3月19日(水)から23日(日)にかけて開催される『サファリ・ラリー・ケニア』は、19日10時01分(日本時間16時01分)より予定されているシェイクダウンにて最初の走行が始まる。

[オートスポーツweb 2025年03月14日]

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