3月14日、2025年FIA F2の開幕戦となる第1戦メルボルンのフリー走行がアルバート・パーク・サーキットで行われ、ビクトール・マルタンス(ARTグランプリ)が最速タイムを記録した。FIA F2参戦2年目の初戦を迎えた宮田莉朋(ARTグランプリ/TGR-DC)は、11番手でレースウイーク初走行を終えている。
F1の登竜門レースとして、全戦がF1と併催されるFIA F2。F1の物流における温室効果ガスの排出量削減に向けたスケジュール設定により、FIA F2開催3年目となるメルボルンが今回初めて開幕戦の地となった。
週末の走りはじめとなる45分間のフリー走行は日本時間8時(現地時間10時)に、気温18度、路面温度22度、快晴のドライコンディションでスタートを迎えた。
セッション序盤、アレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/マクラーレン育成)がコースサイドのタイヤバリアに接触し、ターン11からターン12の間のグラベル上でマシンを止める。このため赤旗が提示され、セッションは一時中断となった。
この時点のトップは1分33秒530を記録したリチャード・フェルシュフォー(MPモータースポーツ)。今季からARTグランプリにチームを移籍し、FIA F2参戦2年目を迎えた宮田は1分35秒749で13番手につけていた。
マシンが回収され、残り24分を切ったタイミングでセッションは再開となるが、直後にオリバー・ゲーテ(MPモータースポーツ/レッドブル育成)がターン10でスピン。マシンからグラベルの砂を撒きながらコースに復帰するがすぐにコース上で停止し、2度目の赤旗中断となった。
コース上の清掃とマシンの回収を終え、セッションは残り6分で再開するが、残り3分を切ったタイミングでアービッド・リンドブラッド(カンポス・レーシング/レッドブル育成)がターン10、アムーリ・コルデール(ロダン・モータースポーツ)がターン13でそれぞれ停止。これにより3度目の赤旗中断となる。
セッションは再開を迎えることなく終了となり、3度目の赤旗中断前に1分32秒587を記録したビクトール・マルタンス(ARTグランプリ)がこのセッションのトップとなった。
0.149秒差の2番手にクッシュ・マイニ(ダムス・ルーカスオイル/アルピーヌ育成)、0.240秒差の3番手にジョシュア・デュルクセン(AIXレーシング)が続き、宮田は最終的にトップから0.953秒差の11番手でフリー走行を終えた。
2025 FIA F2第1戦メルボルンの公式予選は、F1のフリー走行2回目終了後の日本時間15時30分(現地時間17時30分)より30分間で行われる。
[オートスポーツweb 2025年03月14日]
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