■覆面パトカーにはいくつかの種類がある
街を走る警察車両のうち、白と黒の2色で塗られた「パトカー(パトロールカー)」はすぐに見分けがつきますが、一方で秘匿性の高い「覆面パトカー」といわれるものは、普段生活していて意識することはないでしょう。
高速道路などでも、赤色灯を展開しながら出現することがありますが、通常走行時に見分けることは可能なのでしょうか。
【画像】「えっ…!?」 これが「覆面パトカーの見分け方」です! 画像で見る(30枚以上)
警察車両のうち、覆面パトカーと分類されるものは主に3タイプあります。
ひとつは「捜査用覆面」などと呼ばれるもので、いわゆる“刑事”が捜査のために使用する警察車両です。
ふたつめは「要人警護用警察車両」で、VIPが乗るクルマの警護にあたるものを指します。
そして最後が「交通取締用四輪車」という、主に交通違反を取り締まるためのものです。
高速道路や主要国道などで時おり見かける覆面パトカーは、主にこの取り締まり車両に該当します。
全国的にもっとも多いのは、トヨタの高級セダン「クラウン」をベースにしたものです。
定期的に新旧の入れ替えが行われており、地域によって年式もさまざまなものが存在します。
古いものでは12代目180系”ゼロクラウン”から13代目200系、14代目210系、先代の15代目220系と、幅広い世代のモデルを見ることができます。
ただし2025年3月時点で、2022年登場の現行型16代目クラウンシリーズが交通取り締まり用の覆面パトカーに採用された例は、まだ見当たらないようです。
このほか地域によっては、トヨタ「マークX」「カムリ」、日産「スカイライン」、スバル「WRX S4」「レガシィB4」などが採用されている模様です。
SNSなどにもこうした車両の目撃情報がたびたび紹介されており、新たな車両が導入されると大きな話題を呼ぶことから、多くのドライバーにとっても覆面パトカーが気になる存在だということがわかります。
その共通点は、どういったところにあるのでしょうか。
■高速道路のパトカーは「セダン車」が基本! ただし今後は「変化」の可能性も!?
覆面パトカーで共通するのは、ベース車が「地味ぃなセダン車」という点にあります。
ボディカラーも白やシルバーといった、地味さに輪をかけるような色合いが採用されていることが多く(グレーや紺、黒なども存在)、通常は走行車線(左側の車線)で法定速度を厳守しながら、大型車両などの合間でひっそりと走っています。
そんな覆面パトカーを見分ける方法として、以前なら高級セダンには似つかわしくないホイールキャップやスチールホイールが装着された簡素な仕様であることや、ナンバープレートも特殊用途の車両に装着される8ナンバーだったことから、外観上でも比較的見分けがつきやすいものでした。
しかし近年の覆面パトカー用車両は、通常モデルと変わらないアルミホイールや装飾を備え、ナンバーも通常の3ナンバーとなるなど、外観上から判別することが難しくなっています。
とはいえ、近年はSUVやミニバン、ハイトワゴン車など背の高いクルマが広く普及し、背の低いセダン車はレアな存在となりつつあり、極端にいえばやや悪目立ちしているとすらいえるでしょう。
事実、捜査用の覆面パトカーでは、すでにSUVやミニバンも多く存在しているようです。
これはベースとなる小型車クラスのセダン車が、ほとんど存在しないことも関係していると見られます。
一方で交通取り締まりの覆面パトカーは、いまもなお高級セダンのクラウンが定番モデルとなっています。
常に高速走行を求められることから、高性能なパワートレインを搭載するミドルクラス以上の上級セダン車が採用され続けてきた歴史があるからです。
ただ近年は、そもそもベースとなる上級セダンが急激に減少しています。
なかでも現行型クラウンでは、セダンモデルのボディサイズがラージクラス級に拡大され、主力はSUVモデルとなっています。
そうしたSUVモデルをベースにした交通取り締まりの覆面パトカーが出現する日も、そう遠くないかもしれません。
このほか、交通取り締まりを行う覆面パトカーのみの特徴として、ルーフ上の格納式赤色灯が挙げられます。
通常走行時は格納され、上から見ると四角いフタのようなものがついています。
フロントグリル内にも赤色灯が隠れており、陽ざしの関係でチラッと見えることもあるでしょう。
また取り締まりを行う隊員は2名乗車を基本としており、前席に交通機動隊の制服を着用した人が2名乗車しているかをチェックするのも、外から覆面パトカーを判別する有効な方法のひとつとなります。
※ ※ ※
そもそもパトカーが頻繁に走行している区間は、主に速度超過による重大事故が多く発生するエリアです。
24時間・365日にわたり事故を未然に防ぐため巡回するものであり、取り締まり自体が目的なのではありません。
超高速走行をしても、重大な事故に遭遇するリスクが大幅に高まる一方で、通常走行に比べ到着時刻も数分しか違いがないといわれています。
そうした点を肝に銘じて、余裕をもった安全運転を心がけるようにしましょう。
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みんなのコメント
違和感を感じたら速度落として大人しく走る。笑