現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 覚えてる? 150万円で買えたフォード「Ka」はエッジの効いたデザインで一世を風靡しました。新車から24年乗り続ける理由とは

ここから本文です

覚えてる? 150万円で買えたフォード「Ka」はエッジの効いたデザインで一世を風靡しました。新車から24年乗り続ける理由とは

掲載 11
覚えてる? 150万円で買えたフォード「Ka」はエッジの効いたデザインで一世を風靡しました。新車から24年乗り続ける理由とは

ユニークなデザインが特徴的なKa

2016年に日本市場から撤退したフォードだが、その質実なクルマのキャラクターに惚れ込んで今なお乗り続けるオーナーは少なくない。そんな熱心なフォード・ユーザーらが中心となって開催されているのが、ヨーロッパフォードミーティング​だ。今回で第8回目となる「ヨーロッパフォードミーティング​2023」が開催されたのは、2023年11月4日(土)のこと。静岡県浜松市の浜名湖ガーデンパーク南ロータリーがその会場だ。イベント当日には約50台の新旧ヨーロッパ・フォードと熱心なオーナーが全国から駆けつけたが、その中には3台のフォード初代「Ka(カー)」もいた。

日産「S13シルビア」「R32 GT-R」を乗り継ぎ、フォード「フォーカスRS」にたどり着いて11年目!「究極のストリート仕様です」

当時の価格は150万円

アメリカ本国、ヨーロッパを問わず、フォードが生み出すクルマはいずれもプラグマティズムの権化、かのT型の遺伝子を色濃く備えている印象が強いが、その反面、時として一風毛色の変わった個性的なモデルをリリースすることもある。

そんな大フォードが1996年のパリ・サロンで発表した「変化球」が、Ka(カー)である。当時ヨーロッパ・フォードのロワーレンジを担っていた小型車「フィエスタ」のプラットフォームを用いて作られたカジュアルな派生モデルというのがその成り立ちであるが、このKa最大の特徴といえば、やはりそのユニークなデザインであろう。

当時のフォードは張りのある面と鋭角なエッジが特徴の「ニューエッジデザイン」と呼ばれる共通のテーマでデザインを推し進めていた時代。なかでも特に有名なのは1998年に登場した初代「フォーカス」であるが、その尖兵ともいえるのがこのKaだった。

日本でも1999年から予約販売が開始されたKa。当時の価格は150万円と輸入車としてはリーズナブルで、その手頃な価格は斬新なデザインとともにクルマ好きの間で話題となった。しかしベースのフィエスタに比べて好き嫌いの別れる個性的なデザインや、AT車が用意されなかったということもあり、爆発的なヒットとはいかなかった。

しかし、このKaが「ニューエッジデザイン」の露払いをした結果、この後のフォーカスの大ヒットにつながったと言えるのではなかろうか。前述の通り今回のヨーロッパフォードミーティング​2023には、そんなKaが3台が参加していたのだが、そのうちの1台のオーナーの方にお話を伺うことができた。

今見ても古さを感じさせない斬新なデザイン

「それ以前はクラシック ミニに乗っていたのですが、Kaの独特なスタイルに惚れて、1999年の発売時に新車で購入しました。かつては毎日の通勤に使っていましたが、定年後は普段使いと、このようなイベント参加がKaとの主な付き合い方となっています」

というのはオーナーのイチローさん。ボディのコンディションがとても良好なのでその点をたずねると、2012年に全塗装を行ない、それ以降は毎年コーティングを行なっているとのこと。

この年式のKaは「エンデュラE」と呼ばれる1.3Lエンジンを搭載しているが、これは古い英国車ファンにはお馴染みの「フォード・ケント・ユニット」と呼ばれるOHVエンジンの末裔。そのルーツはじつに1958年にまで遡るという傑作長寿エンジンだ。基本設計は古いエンジンだが、燃費は街中で13km/L、高速では20km/L弱くらいと、まずまずの数字だという。

その基本性能と、今見ても古さを感じさせない斬新なデザインに満足しているというイチローさん。

「消耗パーツは海外から引っ張ったり、国内で中古パーツを探したりしています。傷んだマフラーを交換しようと探したときは、国内に2本だけ残っていたパーツのひとつを手に入れることができました」

新車で購入して以来四半世紀近い時が経つKaだが、好調を維持するにはそれなりの努力と愛情は必要。

「タイヤサイズは165/65R13という最近ではあまり見ないサイズなのですが、先日交換したばかりなので、このタイヤがすり減るまでは、また当分の間乗り続けると思います」

というイチローさんなのである。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

新車150万円台で「5速MT」あり! イチバン安い「普通乗用車」どんなモデル? 「国産ダントツ安価」でも装備は必要十分! めちゃ“リーズナブル”な「トヨタ車」とは
新車150万円台で「5速MT」あり! イチバン安い「普通乗用車」どんなモデル? 「国産ダントツ安価」でも装備は必要十分! めちゃ“リーズナブル”な「トヨタ車」とは
くるまのニュース
“熊本~東京1300km” 電気自動車でも快適に移動できる「裏ワザ」とは? 新型「タイカン クロスツーリスモ」で体感! ポルシェらしい走りと遊び心に触れる旅
“熊本~東京1300km” 電気自動車でも快適に移動できる「裏ワザ」とは? 新型「タイカン クロスツーリスモ」で体感! ポルシェらしい走りと遊び心に触れる旅
VAGUE
[15秒でニュース]メルセデスAMG、初の電動SUVを市販化へ
[15秒でニュース]メルセデスAMG、初の電動SUVを市販化へ
レスポンス
軽自動車の6MT!! 2020年登場ホンダ[N-ONE RS]の中古ってどうなん
軽自動車の6MT!! 2020年登場ホンダ[N-ONE RS]の中古ってどうなん
ベストカーWeb
車両火災対策で「消火器」を積むなら「種類」に注意! 場合によっては人体に有害なものも存在する!!
車両火災対策で「消火器」を積むなら「種類」に注意! 場合によっては人体に有害なものも存在する!!
WEB CARTOP
エンツォフェラーリへ通じる「DNA」 マセラティMC20 長期テスト(2) 車重を測ったら1710kg
エンツォフェラーリへ通じる「DNA」 マセラティMC20 長期テスト(2) 車重を測ったら1710kg
AUTOCAR JAPAN
アプリリアの新型スポーツバイク『RS 457』、日本上陸 85万8000円
アプリリアの新型スポーツバイク『RS 457』、日本上陸 85万8000円
レスポンス
100kg軽い車重580kgのベーシック軽[新型アルト]が2026年に登場!? 軽量化と48Vスーパーエネチャージで勝負!!! 燃費は30km/L到達か!?
100kg軽い車重580kgのベーシック軽[新型アルト]が2026年に登場!? 軽量化と48Vスーパーエネチャージで勝負!!! 燃費は30km/L到達か!?
ベストカーWeb
レクサス新型「小型スポーツカー」がスゴい! “テンロクターボ”×初の6速MTを搭載! 最小SUV「LBX MORIZO RR」どんなモデル?
レクサス新型「小型スポーツカー」がスゴい! “テンロクターボ”×初の6速MTを搭載! 最小SUV「LBX MORIZO RR」どんなモデル?
くるまのニュース
ルーミーって…なんでこんなに売れてるの? どこがいいの???
ルーミーって…なんでこんなに売れてるの? どこがいいの???
ベストカーWeb
間違えると最悪車両火災の原因に! クルマのヒューズが切れたら「同色=同数値」のものに交換が必須!!
間違えると最悪車両火災の原因に! クルマのヒューズが切れたら「同色=同数値」のものに交換が必須!!
WEB CARTOP
トヨタWRC代表、勝田貴元にいよいよ“攻撃命令”。同点で並ぶヒョンデとのメーカー対決に向けて「攻めに転じる時がやってきた」
トヨタWRC代表、勝田貴元にいよいよ“攻撃命令”。同点で並ぶヒョンデとのメーカー対決に向けて「攻めに転じる時がやってきた」
motorsport.com 日本版
ローソン、ラスベガス予選はQ2敗退15番手「大きくスライドしてしまった。まあそれがなくてもQ3は無理だったけど……」
ローソン、ラスベガス予選はQ2敗退15番手「大きくスライドしてしまった。まあそれがなくてもQ3は無理だったけど……」
motorsport.com 日本版
新東名「最後の区間」どこまでできた? 過去最大規模の「トンネル湧水」発生も…どんどん造ってます!
新東名「最後の区間」どこまでできた? 過去最大規模の「トンネル湧水」発生も…どんどん造ってます!
乗りものニュース
オーナーは桐島ローランドさん 葉山町にオープンした新スポット『Felicity Cafe』とは
オーナーは桐島ローランドさん 葉山町にオープンした新スポット『Felicity Cafe』とは
バイクのニュース
70年代の“GTカー”が令和に復活!? 限定100台のミツオカ「M55ゼロエディション」ついに登場
70年代の“GTカー”が令和に復活!? 限定100台のミツオカ「M55ゼロエディション」ついに登場
VAGUE
マジか…? 新制度導入で「車検」通らないかも!? 10月から始まった“新たな車検”何が変わった? 覚えておきたい「OBD検査」の正体とは
マジか…? 新制度導入で「車検」通らないかも!? 10月から始まった“新たな車検”何が変わった? 覚えておきたい「OBD検査」の正体とは
くるまのニュース
新スタイルの洗車場、個室ブースで心置きなく洗車が可能…土曜ニュースランキング
新スタイルの洗車場、個室ブースで心置きなく洗車が可能…土曜ニュースランキング
レスポンス

みんなのコメント

11件
  • けなっしー
    過去に一度だけ見ました、一世を風靡するほど売れて無かったと思う。
  • ahu********
    エッジとは???
    とんがってるというかだいぶ丸いような
    一斉を風靡したと言えるほどヒットもしてなかったと思う
    よくわからん記事書くね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

150.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

27.558.0万円

中古車を検索
Kaの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

150.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

27.558.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村