主力のミドルクラスに集中
フランスの自動車メーカーであるシトロエンは、今後のラインナップから小型車や大型車を除外し、B/Cセグメントに集中する。欧州市場の主流セグメントに焦点を絞り、収益性を高める狙いだ。
【画像】これが将来像? 低価格帯のBセグメントEV【新型シトロエンe-C3を写真で見る】 全29枚
同社CEOのティエリー・コスカス氏は取材で、「ニッチではなく、メインセグメントに参入する必要がある」と述べた。
コスカス氏はAセグメントのC1では採算が合わないとし、またDセグメントのC5 Xの後継車開発についても基本的に否定した。「シトロエンはBセグメントとCセグメントに参入する必要がある」という。ただし、Aセグメントよりも小さい超小型EVのアミは販売を継続するようだ。
アミと新型C3の間には1万ユーロから2万ユーロの価格ギャップがあるが、それを埋めるのは「簡単ではない」とし、「今のところ計画はありませんが、(ギャップを)どう埋めるかが問題です」と述べた。
「(C1の後継として)Aセグメント車を投入すれば、Bセグメントよりも安価になることが求められますが、我々にとっての生産コストは同じです」
シトロエンは新型車にバリュー重視の「スマートカー(Smart Car)」プラットフォームを採用し、コスト低減を目指す。同プラットフォームは部品点数が少ないため、安価で生産しやすく、新型C3から市販導入されている。
コスカス氏は、通常のハッチバックやSUVではなく、「新しいものを提案するのがシトロエンのDNAだ」と語った。今後のモデルには「存在しない新しい形」を導入するという。
「リスクをとり、市場を揺るがす必要があります。シトロエンはそれができるのです。欧州市場の大半を占めるBセグメントとCセグメントでそれを実行します。そこがシトロエンのいるべき場所です」
ラインナップの製品数については、「それほど多くはありません。5、6車種がうまく配置され、お客様にとって非常に魅力的なものになっていればそれで満足です」とした。
2030年までにシトロエンの販売台数の大半がEVになると予想しているが、「ポピュラーブランドとして、すべての人に手頃な価格のモビリティを提供する必要がある」ため、内燃エンジン車やハイブリッド車の生産を続ける予定だ。
新型C3ではエンジン車、ハイブリッド車、バッテリーEVが用意されている。
また、シトロエンは手頃な価格帯を維持し、不必要な装備を積まないようにするという。
「手頃な価格のクルマ、シンプルなクルマ、快適なクルマ。シトロエンは “技術のクリスマスツリー” ではありません」
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みんなのコメント
ステランティスは無駄に姉妹車を増やさない戦略なのでしょうか。
DS→CX→XM→C6の系譜は、DSオートモビルで繋いで欲しい。