2022年6月1日に世界初公開したミドルサイズのSUV、新型レクサスRX。すでに概要は発表、日本発売時期も今秋に予定と明らかになっている。
しかし、最近のコロナ禍の影響による半導体を含む部品供給の遅れ、上海ロックダウンによる影響により、トヨタの国内生産工場の稼働停止による納期遅れで、契約しても納期が1年以上になる車種も出てきた。
2022年秋に発売される新型レクサス禁断の価格予想 新型レクサスRXは大人気のNXよりも買い得なのか?
いち早く新型RXを欲しい人は、予約受注はいつなのかと、はやる気持ちを抑えられない人も多いのではなかろうか。そんな人のために、今後の販売スケジュールなど最新の情報をお伝えしつつ、禁断(!?)の価格予想をしてみた。
文/渡辺陽一郎、写真/トヨタ、ベストカーweb
■レクサスの上級SUVがフルモデルチェンジで登場
2022年6月1日に公開された新型レクサス RX。日本登場は2022年秋の予定だ
最近は国内、海外の両方でSUVの人気が高い。そのために各メーカー、ブランドともに、SUVの品揃えを充実させている。
トヨタが展開する上級ブランドのレクサスも同様で、国内市場でもコンパクトなUX、ミドルサイズのNX、上級のRX、Lサイズの悪路向けSUVとされるLXを用意する。今後は電気自動車のRZも加わる予定だ。
このなかでRXがフルモデルチェンジを受ける。RXはレクサスが用意するSUVでも、特に伝統の長い車種だ。初代RXは1998年に登場して、日本では初代ハリアーとして販売された。この後、3代目以降のRXは日本でもレクサスブランドで扱われ、ハリアーは別の車種として発展している。
新型RXの概要は今年6月1日の既に発表されたが、価格は未定だ。そこで、発売までのスケジュールを販売店に尋ねると、以下のように返答された。
「2022年の8月から9月には、予約受注を開始する。その後、10月から11月に正式発表を行う。試乗が可能になるのはそれ以降だ。NXの場合、発表の約2ヵ月後に試乗車が入ったから、新型RXも試乗が可能になるのは、2023年になる可能性もある」。
新型車を試乗しないで買うとリスクが伴う。従って試乗した後で契約することを推奨するが、その場合は契約が2023年1月で、納車は8月というタイミングになるかも知れない。納期を短く抑えたいなら、早めに販売店に出向いて、商談を開始する方法もある。
■気になる価格は?
2021年登場のレクサス NX。ボディサイズは異なるが、RXとプラットフォームは共通
気になるのはRXの価格だ。現時点では明らかにされていないが、そこを予測してみたい。レクサスのSUVを買いたいユーザーには、2021年に登場したNXとの比較も大切だろう。レクサスのSUVでは、NXは中級、RXは上級でボディサイズも異なるが、プラットフォームは共通だ。選択に迷うこともあると思う。
新型RXのグレード構成は多岐にわたる。販売の好調なSUVとあって、パワーユニットが多いからだ。
最も販売台数の増えるタイプは、直列4気筒2.5Lハイブリッドを搭載するRX350hで、前輪駆動の2WDと後輪をモーターで駆動する4WDのE-Fourがある。この中にも標準仕様やFスポーツがあり、グレードは細分化される。
RX450h+は、直列4気筒2.5Lハイブリッドをベースにした充電可能なプラグインハイブリッドだ。動力性能はRX350hよりも高く、エンジンは2.5Lながらもグレード名は4.5L並みの性能を示す450h+とした。
後輪をモーターで駆動するE-Fourのみの設定だから、前輪駆動の2WDは用意されない。RX450h+が搭載するリチウムイオン電池の総電力量は18.1kWhだから、アウトランダーPHEVの20kWhには達しないが、プラグインハイブリッドでは大きな部類に入る。
RX350という仕様もある。RX350hと違ってハイブリッドシステムは搭載せず、直列4気筒2.4Lターボエンジンのみになる。
トランスミッションは8速ATで、駆動方式は前輪駆動の2WDと、電子制御式フルタイム4WDだ。RX350はモーター駆動を採用しないので、4WDもプロペラシャフトを使って駆動力を後輪へ伝える一般的な方式になる。
そして最も先進的で注目されるのが、RX500h・Fスポーツパフォーマンスだ。RX350と同様の直列4気筒2.4Lターボをベースにしたハイブリッドだが、そのシステムは、トヨタが今まで使ってきたRX350hなどのTHSIIとは異なる。
2021年登場のレクサス NX
トランスミッションには有段式の6速ATを使い、変速機能については、トルクコンバーターの代わりにクラッチを装着する。このクラッチは、モーターとトランスミッションの間に配置した。またエンジンとモーターの間にもクラッチを設けている。
RX500h・Fスポーツパフォーマンスでは、後輪側に高出力モーター、制御機能、バイポーラ型ニッケル水素電池が搭載され、ダイレクト4と呼ばれる4WDシステムを構成する。
前後輪の駆動力配分は100:0から20:80とされ、峠道のコーナーから脱出する時などは、後輪に高い駆動力を掛けることで旋回軌跡の拡大を抑える。
ダイレクト4では、後輪を前輪とは別のモーターで駆動するから、前後の駆動系は繋がっていない。従って20:80の駆動力配分も、4WDシステムの制御で行うわけではないが、自然な走りを可能にした。
以上のように新型RXは、パワーユニットが多彩だから、価格帯も広がる。そこで予想価格を含めて、NXとの選択を考えてみたい。
■新型レクサスRX対NXのパワーユニット&価格比較リスト
2021年登場のレクサス NX
●新型RX350h/直列4気筒2.5L+ハイブリッドの予想価格
・2WD:570万円
・4WD(E-Four):597万円
*RX350h・Fスポーツ
・2WD:660万円
・4WD(E-Four):687万円
●参考:NX350h/直列4気筒2.5L+ハイブリッド
・2WD:520万円(▲50万円)
・4WD(E-Four):547万円(▲50万円)
*RX350h・Fスポーツ
・2WD:608万円(▲52万円)
・4WD(E-Four):635万円(▲52万円)
●新型RX450h+/直列4気筒2.5L+プラグインハイブリッドの予想価格
・4WD(E-Four):667万円
*RX450h・Fスポーツ4WD(E-Four):757万円
●参考:NX450h+/直列4気筒2.5L+プラグインハイブリッド
*NX450h・Fスポーツ4WD(E-Four):738万円(▲19万円)
●新型RX350/直列4気筒2.4Lターボの予想価格
・2WD:534万円
・4WD:561万円
*RX350・Fスポーツ
・2WD:624万円
・4WD:651万円
●参考:NX350・Fスポーツ/直列4気筒2.4Lターボ
・4WD:599万円(▲52万円)
●新型RX500h/直列4気筒2.4Lターボ+ハイブリッドの予想価格
*RX500h・Fスポーツパフォーマンス(ダイレクト4):820万円
*NXの該当グレードはなし
■新型レクサスRX対ライバル車の価格帯比較
*現行レクサスNXの価格帯:455万円(NX250)~738万円(NX450h+Fスポーツ)
*現行レクサスRXの価格帯:524(RX300)~796万円(RX450h・L)
*現行レクサスLXの価格帯:1250万円(LX600)~1800万円(LX600エグゼクティブ)
*新型レクサスRXの予想価格帯:534万円(RX350)~820万円(RX500h)
新型RXの予想価格は、上に示した通りだ。同等のパワーユニットや装備を採用するNXと比べて、大半のグレードが50万円くらい高い設定になる。
ただし直列4気筒2.5L+プラグインハイブリッドのRX450h+については、NX450h+との価格差を19万円程度に抑える。NXではプラグインハイブリッドに割高感が伴い、RX450h+は価格の上乗せを抑える必要があるからだ。
ちなみに現行RXが搭載するエンジンは、直列4気筒2LターボとV型6気筒3.5Lのハイブリッドのみだから、新型との共通性はない。それでも先代型の2Lターボと新型の2.4Lターボの価格を比べると、大きな差は生じない。
大幅に値上げすると、レクサスNX、あるいは他ブランドのライバル車と比較された時に、新型RXの割高感が目立つからだ。少なくとも日本では、今でもレクサスのブランド力は、メルセデスベンツやBMWに追い付いていない。価格を抑える必要がある。
■ライバルであるベンツGLEとの違いは?
メルセデスベンツGLE
新型RXのボディサイズは、全長が4890mm、全幅は1920mmとされ、数値の近いライバル車にはメルセデスベンツGLEがある。
GLEに直列4気筒2Lクリーンディーゼルターボと4WDを搭載する300d・4マチックの価格は1059万円、直列6気筒3Lクリーンディーゼルターボの400d・4マチックスポーツは1214万円だ。
この価格はメルセデスベンツのブランド力を考えても割高感が伴い、新型レクサスRXは、500~800万円程度に抑えることで対抗力を高める。
新型RXの全長は、先代型と同じだが、プラットフォームを刷新してホイールベース(前輪と後輪の間隔)は60mm長い2850mmとしている。この効果により、走行安定性と乗り心地のバランスは現行型に比べて大幅に向上する。
またホイールベースの拡大により、後席の足元空間も拡大する。つまり新型RXは、走行性能、乗り心地、居住性など、さまざまな機能が高まるするわけだ。その一方で著しい値上げは行わないから、買い得感が強まる。NXとの価格差は50万円だが、上質感を重視するユーザーには、妥当な価格と歓迎されるだろう。
■新型RXの買い得グレードは?
新型レクサス RX350h
なお新型RXの買い得グレードは、直列4気筒2.5Lハイブリッドを搭載するRX350h(570万円/2WD)、あるいはRX350h・Fスポーツ(660万円/2WD)だ。
燃費の優れたハイブリッドとあって、購入時に納める環境性能割や自動車重量税も徴収されないため、買い得度がさらに強まる。ガソリン価格もしばらく高値が続くので、ハイブリッドのメリットが際立つ。
また適度に機敏でスポーティな運転感覚を求めるなら、直列4気筒2.4LターボのRX350・Fスポーツ(624万円/2WD)も楽しい。
一方、プラグインハイブリッドのRX450h+は、充電機能を持たないRX350hと比べた時に割高感が伴う。NXと比べて価格差を抑えても、依然として70万円程度はプラグイン方式が上まわるからだ。
また完全に新設計とされる直列4気筒2.4Lターボ+ハイブリッドのダイレクト4は、800万円を超えることが予想される。プラグインハイブリッドとダイレクト4は、電動機能を備えるものの、買い得度よりも趣味性を重視するグレードとなるだろう。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
「子供が熱を出したので障害者用スペースに停めたら、老夫婦に怒鳴られました。私が100%悪いですか?」質問に回答殺到!?「当たり前」「子供がいたら許されるの?」の声も…実際どちらが悪いのか
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント