■変化するクルマのドアハンドルの形
普段、何気なく触れているクルマのドアハンドルですが、じつは時代の流れとともに、その形状の主流も移り変わっています。
新車時の装着率9割以上 「フロアマット」はなぜ標準採用にならないのか
あまり意識をすることはないと思いますが、主に使われているのは、グリップタイプ(バータイプ)とフラップタイプの2種類です。
現在、多くの人にもっとも馴染みがあるのは、グリップタイプでしょう。これは、棒状の取っ手を引っ張って開けるもので、現行の国産車の多くはこのタイプを採用しています。
一方、フラップタイプはハンドルのくぼみ部分を上に引き上げる種類のハンドルを指し、以前はほとんどのクルマがフラップタイプを採用していました。
では、なぜドアハンドルの形状は変化していったのでしょうか。メーカーに聞いてみました。
まずは、ホンダにグリップタイプのドアハンドルを多く採用する理由を聞きました。
──ホンダ車のドアハンドルにも、かつては「フラップタイプ」が多く使われていましたが、現在は「グリップタイプ」が主流になっていると思います。その理由を教えてください。
フラップタイプはハンドルの下に手を入れて引き上げるため、身長の低いお子様にはハンドル位置が高いと操作しにくくなります。
これに対し、バータイプは手をハンドルの内側に下からも上からも入れることができ、バーを引いて操作するのでハンドル位置が高くても扱いやすいことが主な理由です。
また、ハイトワゴンタイプの軽自動車やミニバンの増加により、ドアハンドルの位置が高いクルマが増えているため、より多くの人の使い勝手を考えて利便性の高いバータイプが主流になりました。
──「グリップタイプ」のドアハンドルへの移行は、いつ頃から行われましたか。
確認できた範囲では、1995年発売の初代CR-Vが初採用です。
──「NSX」「S660」および「ヴェゼル」のリアドアは「グリップタイプ」ではありませんが、それはなぜでしょうか?
S660とヴェゼルの場合は、主にデザイン的なことが理由ですが、NSXはそれに加えて空力も考慮したものになっています。
■緊急時の救出しやすさも、理由のひとつに
同様の質問を、トヨタにも聞いてみました。
トヨタ車では、「クラウン」が2003年登場の12代目からグリップタイプへと切り替わっています。その理由は、「使い勝手がよい」「操作性がよい」「万が一の時に乗員を救出しやすい」の3点とのことです。
救出のしやすさでは、たとえば事故でドアが開かなくなったときは、ドアハンドルにロープを掛けて引っ張ることも可能になります。操作性や利便性に加えて、安全性の面でもグリップタイプに利があるようです。
※ ※ ※
ドアハンドルひとつとっても、メーカーはさまざまな観点から日々改良を重ねています。
また、ドアハンドルの形状だけではなく、その位置にも工夫が見られ、例えば4ドアを2ドア風に見せるためにリアドアのハンドルは窓の下ではなく、窓の後方部分に配置するなど、その発想はさまざまです。
これからどんなドアハンドルが登場するのか、そしてその登場理由などを考えてみると、そのクルマの意外な側面が見えてくるかもしれません。
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