簡単には時代に流されない存在感こそ、定番モデルの持ち味。しかし、変化していく世の中を意識した進化は必要である。アウディ A4やBMW 3シリーズ、メルセデス・ベンツ Cクラスなど数多くの支持を集めるDセグメントも、着実に変革しているのだ。(Motor Magazine2021年2月号より)
BMWの基幹モデル3シリーズが本格展開
SUVのラインアップが充実するのと反比例するかのように、セダンの存在感が薄れていくというのが昨今の状況である。日本車の世界ではそうした動きがとくに顕著な一方、まだまだ上質なセダンや使い勝手に優れるステーションワゴンを見つけられるのが、欧州発のDセグメントモデルたちだ。
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2018年秋に発表された7代目モデルが、期待される新たなるベーシックグレード「318i」の導入に至るなど、いよいよ本格的に展開されることになったのがBMWの基幹モデル、3シリーズの2020年内の動きだった。
一方で「そろそろ次期モデルの話題が聞こえ始める」というタイミングもあり、3シリーズの「永遠のライバル」とも目されるメルセデス・ベンツ Cクラスには、当初はオプション設定だった運転支援システム「レーダーセーフティパッケージ」が標準化された程度と、大きなニュースが聞かれることはなかった。
大がかりなリファインに電動化モデルの充実化
そうした「両巨頭」に特段の大きな動きがなかったこともあり、相対的に目立つこととなったのがアウディだ。基幹モデルのA4シリーズが、デビューから5年というタイミングでのマイナーチェンジながら「ボディ外板のデザインまでをも変更」と謳う大規模なリファインを敢行したからだ。
「ジャーマンスリー」と呼ばれるブランドに比べればはるかに小規模なメーカーでありつつも、気付けば着々とラインアップの刷新へと勤しんだのがボルボだ。もちろん、絶対的なバリエーション数が少ないという点が優位に働いた印象はあるが、かねて「2025年までにグローバルで100万台の電動化されたボルボを販売する」プランを明らかにしてきたボルボでは「純エンジン仕様」が残されていたS60/V60クロスカントリーにマイルドハイブリッドシステムを採用することで、日本市場では全ラインアップの電動化が完了したのだ。
2020年1月末にTクロスの販売をスタートし、7月にはTロックを発表/発売と、それまで手薄だったコンパクトSUVの拡充を急いだ印象の強いフォルクスワーゲンでは、パサート/アルテオンというDセグメントモデルにまつわるニュースを聞くことは残念ながら皆無だった。
トヨタから「世界最大手」という座を奪って久しいこのブランドが「電動化」に全力投球中、というのはよく知られているとおりである。そして2021年には、すでに本国で発表済みのモデル、アルテオンのシューティングブレーク、さらにそのプラグインハイブリッドモデルもやってくる予定である。(文:河村康彦)
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ジャガーXFスポーツブレークやプジョー508SWあたりと競合しそう。