現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > ダイハツ「ロッキー」のベストグレードはハイブリッドに非ず! 姉妹車トヨタ「ライズ」との違いも解説

ここから本文です

ダイハツ「ロッキー」のベストグレードはハイブリッドに非ず! 姉妹車トヨタ「ライズ」との違いも解説

掲載 33
ダイハツ「ロッキー」のベストグレードはハイブリッドに非ず! 姉妹車トヨタ「ライズ」との違いも解説

真のコンパクトSUV
世界的に人気上昇中のコンパクトSUV。選択肢が増えるのはうれしいが、一方、グローバルに展開されるモデルはコンパクトSUVといっても国内ではサイズを持て余してしまうものも少なくない。歩道のない狭い街路や一方通行が多い日本の道路事情を考えると、特に全幅は狭い方が取り回しに便利。しかし様々な環境下で使いやすい全幅1700mm以下という括りで探すと、数えるほどしかないの実情だ。

この全幅1700mm以下という括りでは、日本でもっとも売れているSUVが2019年末にデビューした「トヨタ ライズ」。登場後しばらくは登録車全体の販売ナンバーワンを定位置にしていたほど。ライズには兄弟車があり、ダイハツからは「ロッキー」の名で展開されている。ライズ/ロッキーはトヨタとダイハツの共同開発車で、開発を主導したのはダイハツだ。そこで今回はライズの陰に隠れがちな、このロッキーにスポットライトを当ててみたい。

ダイハツ「ロッキー」は価格もサイズもほどよいお買い得SUVだ

>>ダイハツ ロッキーのカタロググレードをチェックする
>>ダイハツ ロッキーハイブリッドのカタロググレードをチェックする

ロッキーのボディサイズは、全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mmでライズと全く同じ。車幅が狭く路地でのすれ違いも安心だし、全長も4メートル以内に収まっているため取り回しは抜群で、最小回転半径は4.9メートル(16インチホイール装着車)に収まっている。このサイズ感だと交差点でもUターンがしやすいと感じるはずだ。

パワーユニットは、登場時は純ガソリン車のみだったが、2021年11月に待望のハイブリッドモデルが追加された。燃費が最高28.0km/L(WLTCモード)のハイブリッドモデルは、ダイハツが開発したシリーズ式HVの「e-スマートハイブリッド」を採用しており、エンジンを発電のみに使うため、EVライクなスムーズな加速フィールが味わえる。またHVの追加を機に、FF・純ガソリン車のパワーユニットも20.7km/Lを達成する新開発の1.2L 直3自然吸気ユニットに変更されている(4WDは1.0L 直3ターボのまま)。

>>ダイハツ ロッキーのカタロググレードをチェックする
>>ダイハツ ロッキーハイブリッドのカタロググレードをチェックする

ライズとの違い
なお、気になるライズとの違いについては、フロントグリルの形状とボディーカラーの設定が主なところ。細かく見ていくと、助手席シートアンダートレイがロッキーでは最上位グレードのみの装備となるのに対し、ライズでは中位グレードでも装備されるなど細かな差があるが、価格も数万円ずつ異なっているため、実質的なお得度にはほぼ違いがない。

>>トヨタ ライズのカタロググレードをチェックする
>>トヨタ ライズハイブリッドのカタロググレードをチェックする

狙い目グレードを検証
では、ロッキーのベストバイグレードは何だろう。まず、ハイブリッド車と純ガソリン車を、最上位グレード(Gプレミアム)同士で比べた場合、価格差は28万9千円。これに対し、燃費は28.0km/L対20.7km/Lだから、レギュラーガソリン170円/L、年間走行距離1万kmと計算すると、価格差の元を取るのに13年超かかる計算だ。ハイブリッドにとっては中々厳しい結果だが、ロッキーのハイブリッドは100kg程重い「ヤリスクロス」のハイブリッドと比べても燃費がやや見劣りしており、この辺りが同ハイブリッドシステムの泣き所かもしれない。ということで、ハイブリッドにこだわらなければコスパ的には純ガソリンを選択した方がよさそうだ。

>>ダイハツ ロッキーのカタロググレードをチェックする
>>ダイハツ ロッキーハイブリッドのカタロググレードをチェックする

次に、純ガソリン車の中でのおすすめは、ズバリ中間グレードの「X」(181.0万円)。理由はエントリーレベルの「L」(166.7万円)はスチールホイール、マニュアルエアコン、2スピーカーと装備がシンプルで、逆に最上級の「プレミアムG」(205.8万円)は大径ホイール、流れるLEDウインカー、電動パーキングブレーキなど魅力的な装備は備えるものの価格は20万円以上の開きがある。もちろんそれらの装備に価格に見合った価値を見出せる人には「プレミアムG」が選択肢となるだろうが、そうでなければ「X」で十分満足できそうだ。

なお、ライズ以外にはロッキーに競合するモデルは少なく、強いて挙げればスズキの「クロスビー」や「ジムニーシエラ」といったあたりだろうか。このうちキャラクターが近いのはクロスビーの方。同モデルも全長1700mmを下回る(1670mm)コンパクトSUVに属し、パワーユニットは1リッター3気筒ターボエンジンをベースとするマイルドハイブリッドを搭載。燃費は17.0-18.2km/Lと、タウンユースで幅広く使えるクルマだ。ただ全長が短いぶん、荷室の広さ(特に奥行き)はロッキー/ライズには叶わない。

>>スズキ クロスビーのカタロググレードをチェックする

中古車市場は高値で推移
最後にロッキーの中古車市場を観察すると、新エンジンの1.2リッター搭載モデルは、ほぼ未走行車ばかりで、「X」グレードで探すと最安値は170万円程前後。さらに、ターボエンジン時代の「X」まで範囲を広げても2019年式が150万円程と全般的に高めの価格となっている。新車の納期はハイブリッド車で7か月程度、純ガソリン車でも3~4か月と長期化しているが、中古車相場を見たところでは、納期が早い以外にはあえて中古を選ぶメリットは見当たらない。よって急がないのであれば、新車を契約して気長に納車を待つのが良さそうだ。

>>ダイハツ ロッキーの中古車相場をグラフで見てみる
>>ダイハツ ロッキーハイブリッドの中古車相場をグラフで見てみる

>>ダイハツ ロッキーのカタロググレードをチェックする
>>ダイハツ ロッキーハイブリッドのカタロググレードをチェックする

こんな記事も読まれています

三菱の「4WD」何がスゴイ? “スーパーセレクト4WD”に「AYC」? 他メーカーとは違う「三菱の取り組み」とは
三菱の「4WD」何がスゴイ? “スーパーセレクト4WD”に「AYC」? 他メーカーとは違う「三菱の取り組み」とは
くるまのニュース
トラッカーカスタムの神バイク!! ホンダ「FTR250」は本物志向のドリフトバイクだった
トラッカーカスタムの神バイク!! ホンダ「FTR250」は本物志向のドリフトバイクだった
バイクのニュース
夜の東京・お台場にヤマハ車集結!オーナーに訊いた『MTシリーズ』の魅力はやっぱり…
夜の東京・お台場にヤマハ車集結!オーナーに訊いた『MTシリーズ』の魅力はやっぱり…
レスポンス
電動モデルの「MX-30 EV」と「CX-60 PHEV」を展示! 走りが進化したロードスターにも試乗可能! マツダ出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
電動モデルの「MX-30 EV」と「CX-60 PHEV」を展示! 走りが進化したロードスターにも試乗可能! マツダ出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
LE VOLANT CARSMEET WEB
JVCケンウッド、彩速ナビ「タイプS」シリーズから4機種の新モデル
JVCケンウッド、彩速ナビ「タイプS」シリーズから4機種の新モデル
日刊自動車新聞
教習所に駄菓子屋が開店? 阪神自動車学院が食堂環境を改善へ
教習所に駄菓子屋が開店? 阪神自動車学院が食堂環境を改善へ
レスポンス
レース中なのにドアが閉まらない! 好走したプロトン99号車のジャニ、WECスパで遭遇した問題を明かす
レース中なのにドアが閉まらない! 好走したプロトン99号車のジャニ、WECスパで遭遇した問題を明かす
motorsport.com 日本版
トヨタ新型「ヤリス」公開! めちゃ「スポーティ」で“ビッグ”な「Gリミテッド」! 精悍エアロの「コンパクトマシン」馬で登場
トヨタ新型「ヤリス」公開! めちゃ「スポーティ」で“ビッグ”な「Gリミテッド」! 精悍エアロの「コンパクトマシン」馬で登場
くるまのニュース
665馬力のアストンマーティン新型「ヴァンテージ」は何がスゴい?「真のドライバーのために」開発された“超高性能スポーツカー”の進化と真価
665馬力のアストンマーティン新型「ヴァンテージ」は何がスゴい?「真のドライバーのために」開発された“超高性能スポーツカー”の進化と真価
VAGUE
パラモトライダー体験走行会にホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキの国産バイク4台が初導入!「サイドスタンドプロジェクト」の活動とは
パラモトライダー体験走行会にホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキの国産バイク4台が初導入!「サイドスタンドプロジェクト」の活動とは
Auto Messe Web
DSオートモビル フランスに息づく美と信念を体現したクルマの、はじまりから現在まで
DSオートモビル フランスに息づく美と信念を体現したクルマの、はじまりから現在まで
グーネット
タナクが復調の2位表彰台「土曜のパンクがなければ勝利を掴めた」/WRCポルトガル後コメント
タナクが復調の2位表彰台「土曜のパンクがなければ勝利を掴めた」/WRCポルトガル後コメント
AUTOSPORT web
「MOTOR CAMP EXPO 2024」大阪で開催! キャンピングカーとアウトドアの祭典 6月15-16日
「MOTOR CAMP EXPO 2024」大阪で開催! キャンピングカーとアウトドアの祭典 6月15-16日
レスポンス
スズキ、2024年内「新型車」導入か!? 軽商用モデル計画も進行中!「過去最高」売上高と営業利益更新!
スズキ、2024年内「新型車」導入か!? 軽商用モデル計画も進行中!「過去最高」売上高と営業利益更新!
くるまのニュース
イロモノみたいだけど4000台近くも売ったガチの水陸両用車! 日本でも5台が販売された「アンフィカー770」は水陸両用車に人生を捧げた男の傑作だった
イロモノみたいだけど4000台近くも売ったガチの水陸両用車! 日本でも5台が販売された「アンフィカー770」は水陸両用車に人生を捧げた男の傑作だった
WEB CARTOP
SUV 3兄弟の「WR-V」「ヴェゼル」「Z-RV」がそろい踏み! 「アコード」にも試乗できます! ホンダ出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
SUV 3兄弟の「WR-V」「ヴェゼル」「Z-RV」がそろい踏み! 「アコード」にも試乗できます! ホンダ出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
LE VOLANT CARSMEET WEB
ラリーも公道だけど何が違う? 「フォーミュラE」が日本初の本格公道レースとして話題になったワケ
ラリーも公道だけど何が違う? 「フォーミュラE」が日本初の本格公道レースとして話題になったワケ
WEB CARTOP
ジープ、コマンダーの限定車「オーバーランド」発売 サンルーフを標準装備
ジープ、コマンダーの限定車「オーバーランド」発売 サンルーフを標準装備
日刊自動車新聞

みんなのコメント

33件
  • OEMでもこれくらいはしてほしいよね、エンブレムだけ変えてるようでは、丸投げみたい
  • e燃費の実燃費データではヤリスクロスよりロッキーの方が良い数値出しているよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

166.7231.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

79.9269.0万円

中古車を検索
ロッキーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

166.7231.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

79.9269.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村