ジープの車検費用は高い？車種別相場と安く済ませる5つのポイント

車検・点検・メンテナンス [2025.03.25 UP]


ジープの車検費用は高い？車種別相場と安く済ませる5つのポイント
ジープは、そのワイルドな見た目と高い走破性で、多くのドライバーを魅了する人気車種です。しかし、ジープの維持費、とくに車検費用は国産車に比べて高い、というイメージを持っている人は多いでしょう。

そこでこの記事では、ジープの車検費用についてくわしく解説します。車検費用が高額になる理由や車検費用相場、費用を抑えるための具体的な方法などを解説し、ジープライフをより快適にするお手伝いをします。

この記事を読めば、ジープの車検に対する不安を解消し、かしこく車検を受けるための知識が身につくでしょう。ぜひ最後までご覧ください。


1. ジープの車検費用は高い？その理由とは

走行中のジープ（イメージ）
ジープの車検費用は、国産車と比べるとやや高額になる傾向があります。その主な理由は以下の2つです。

1. 輸入車特有の部品コスト
2. 専門的な知識・技術が必要

順にご紹介します。


(1) 輸入車特有の部品コスト
ジープはアメリカの自動車メーカーであるため、部品の多くを海外から輸入しています。そのため、輸入にかかる輸送費や関税、為替レートの変動などの影響を受け、国産車よりも部品価格が高くなります。


(2) 専門的な知識・技術が必要
ジープは、オフロード走行に特化したSUVとして設計されています。そのため、一般的な国産車とは異なる特殊な構造や部品を備えている車種も存在します。

たとえば、悪路走破性を高めるための四輪駆動システムや、頑丈なサスペンションなどを整備する際は、専門的な知識と技術が求められます。

さらに、整備には、高価な専用の診断機器や特殊工具が必要となるため、整備工場側はコスト増となり、車検費用にも影響を与えるのです。


2. ジープの車検費用の内訳
ジープの車検費用は、国産車と同じく、法定費用と非法定費用の2種類に分かれます。

法定費用は国に支払う費用で、どこで車検を受けても金額は変わりません。非法定費用は業者に支払う費用で、業者によって金額が異なります。

https://www.goo-net.com/magazine/carmaintenance/inspection/222940/
(1)法定費用
法定費用には、自賠責保険料と自動車重量税、印紙代の3つの費用が該当します。


(1)自賠責保険料
自賠責保険料は、普通車であれば車種に関わらず一律の金額です。輸入車が特別高くなることはありません。

車検時には、次回車検までの24カ月分、または25カ月分を支払います(新車登録時は37カ月分)。

・24カ月：17,650円
・25カ月：18,160円
・37カ月：24,190円

具体的な金額は、損害保険料率算出機構のWebサイトで確認できます。


(2)自動車重量税
自動車重量税は、車両の重量と経過年数によって金額が変わります。ジープは比較的重量があるため、税額は高くなります。

下記の表は、自家用車（2年分）の自動車重量税の税額表です。ご自身のジープの重量と年式に合った金額を確認しましょう。

車両重量エコカーエコカー
（本則税率）13年未満13年経過18年経過～0.5t免税5,000円8,200円11,400円12,600円～1t10,000円16,400円22,800円25,200円～1.5t15,000円24,600円34,200円37,800円～2t20,000円32,800円45,600円50,400円～2.5t25,000円41,000円57,000円63,000円～3t30,000円49,200円68,400円75,600円※2年自家用車の場合
※参照：自動車重量税額について／フローチャート・税額表／【継続車検を受ける場合】丨国土交通省

一部のエコカー減税対象車を除き、多くのジープは減税対象外です。より正確な金額は、国土交通省の「次回自動車重量税額照会サービス」で確認してください。


(3)印紙代
印紙代とは、車検を受ける際に必要な手数料です。「自動車検査登録印紙」の購入手数料と「自動車審査証紙（または技術情報管理手数料）」の2種類があります。

印紙代は、車検を受ける場所（指定工場・認証工場）、申請方法によって異なります。

・指定工場：1,800円（OSS申請：1,600円）
・認証工場：2,300円

※参考：登録・検査手数料一覧表丨国土交通省

指定工場とは、国土交通省から設備と技術力が認められており、工場内で車検を完結できる工場のことです。OSS申請（電子申請）であれば、より安価になります。

一方、認証工場は工場内で車検を完結できないため、運輸支局や車検場に車を持ち込んで検査する必要があります。


(2)非法定費用
ジープの車検で費用がかさむのが、非法定費用です。これは業者ごとに価格設定が異なるため、どこで車検を受けるかによって金額が大きく変わってきます。

非法定費用に該当するのは、車検基本料と部品交換代です。


(1)車検基本料
車検基本料には、点検・検査作業や車検手続きの代行手数料などが含まれます。ディーラーや整備工場など、業者によって技術料や人件費が異なるため、業者によって価格差が生じます。

業者車検基本料の相場ディーラー40,000～80,000円車検専門店10,000～25,000円カー用品店20,000～30,000円ガソリンスタンド20,000～30,000円民間の整備工場20,000～40,000円ディーラーは専門設備と高度な技術力を持つため高額になりやすい一方、車検専門店は効率的な作業で費用を抑えているため比較的安価です。カー用品店、ガソリンスタンド、民間の整備工場は、その中間程度の価格帯となることが多いでしょう。


(2)部品交換代
走行距離や使用状況に応じて、消耗部品や劣化部品の交換が必要になります。交換が必要な部品は車種や年式、走行距離によって異なりますが、代表的なものは以下のとおりです。

交換部品本体代の目安（ +工費が必要）交換時期の目安エンジンオイル10,000～20,000円走行距離5,000kmから10,000km、または使用期間6カ月から1年オイルフィルター3,000～5,000円オイル交換2回に1回ブレーキフルード3,000～5,000円2年ごとバッテリー4.0,000～100,000円3～4年ごとスパークプラグ10,000～30,000円走行距離30,000～100,000kmブレーキパッド15,000～30,000円走行距離30,000～50,000km純正部品は高価になりがちですが、社外部品を使えば部品交換代を抑えることも可能です。ジープ車に適合する社外部品も多数販売されているため、くわしくは専門業者に相談してみましょう。


3. ジープの車検にかかる法定費用（年式・車種別）
ここでは、ジープの代表的な車種を例に、それぞれのケースにおける法定費用の目安を見ていきましょう。あなたのジープがどの区分に該当するか確認し、おおよその費用を把握するのに役立ててください。

車両重量1.5t以下2.0t以下2.5t以下車種・レネゲード
・コンパス・ラングラー
・アベンジャー
・コマンダー・グランドチェロキー
・グラディエーター非法定費用を含めた車検費用は、車の状態や走行距離、依頼する業者によって異なるため、詳細は見積もりを依頼して確認しましょう。


(1) エコカー減税対象の場合の法定費用内訳
エコカー減税の対象車の場合、自動車重量税が減免されます。減免の程度は、車両の環境性能によって異なりますので、詳細は車検業者に確認しましょう。

費用項目1.5t以下2.0t以下2.5t以下自賠責保険料17,650円17,650円17,650円自動車重量税15,000円20,000円25,000円印紙代1,600円1,600円1,600円合計34,250円39,250円44,250円※2025年1月現在の情報
※指定工場でOSS申請した場合
※参照：自動車損害賠償責任保険基準料率丨国土交通省
※参照：自動車重量税額について／フローチャート・税額表／【継続車検を受ける場合】丨国土交通省
※参照：登録・検査手数料一覧表丨国土交通省


(2) 新規登録から13年未満の場合の法定費用内訳（エコカー対象外）
新規登録から13年未満の場合、車検費用相場は以下のとおりです。

費用項目1.5t以下2.0t以下2.5t以下自賠責保険料17,650円17,650円17,650円自動車重量税24,600円32,800円41,000円印紙代1,600円1,600円1,600円合計43,850円52,050円60,250円※2025年1月現在の情報
※指定工場でOSS申請した場合
※参照：自動車損害賠償責任保険基準料率丨国土交通省
※参照：自動車重量税額について／フローチャート・税額表／【継続車検を受ける場合】丨国土交通省
※参照：登録・検査手数料一覧表丨国土交通省


(3) 新規登録から13年経過した場合の法定費用内訳（エコカー対象外）
13年経過すると重量税が上がるため、これまでより法定費用の金額が上がります。

経年劣化や消耗品などの交換頻度も高くなりやすいため、部品交換代などの整備費用も増加していくでしょう。主要部品の交換が、必要になるケースもあります。

費用項目1.5t以下2.0t以下2.5t以下自賠責保険料17,650円17,650円17,650円自動車重量税34,200円45,600円57,000円印紙代1,600円1,600円1,600円合計53,450円64,850円76,250円※2025年1月現在の情報
※指定工場でOSS申請した場合
※参照：自動車損害賠償責任保険基準料率丨国土交通省
※参照：自動車重量税額について／フローチャート・税額表／【継続車検を受ける場合】丨国土交通省
※参照：登録・検査手数料一覧表丨国土交通省


(4) 新規登録から18年経過した場合の法定費用内訳（エコカー対象外）
18年以上経過している場合、重量税はさらに上がり、車検費用全体が高くなります。

以下の表は、18年経過した場合の車検費用の相場です。

費用項目1.5t以下2.0t以下2.5t以下自賠責保険料17,650円17,650円17,650円自動車重量税37,800円50,400円63,000円印紙代1,600円1,600円1,600円合計57,050円69,650円82,250円※2025年1月現在の情報
※指定工場でOSS申請した場合
※参照：自動車損害賠償責任保険基準料率丨国土交通省
※参照：自動車重量税額について／フローチャート・税額表／【継続車検を受ける場合】丨国土交通省
※参照：登録・検査手数料一覧表丨国土交通省


4. ジープの車検はどこで受けられる？各業者の特徴

自動車整備工場（イメージ）
車検を受けられる場所はディーラー、車検専門店、カー用品店、ガソリンスタンド、民間整備工場など、選択肢がたくさんあり迷ってしまいますよね。それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身のジープ、ニーズに合った場所を選びましょう。


(1) ディーラー
正規ディーラーは、メーカーの厳しい基準を満たした設備と、ジープの専門知識・技術を備えた整備士がそろっています。純正部品を使用するため、品質や性能面で安心感があり、メーカー保証を継続できます。また、ジープ特有のシステムや構造にも精通しているため、専門性の高い修理やメンテナンスが必要な場合でも安心して任せられるのです。

しかし、ディーラー車検は費用が高額になりやすいため注意が必要です。これは、人件費や設備維持費に加え、純正部品を使用することによるコストなどが影響しています。また、予防整備として必要以上の整備を提案される場合もあるため、整備内容の説明をよく確認し、疑問点があれば質問することが重要です。


(2) 車検専門店
車検専門店は、その名のとおり車検に特化した業者です。点検・検査がスピーディーで待ち時間が短く、ディーラーと比べて費用も抑えられます。効率的な作業でコストパフォーマンスを重視する人におすすめです。

ただし、車検専門店はさまざまな車種を取り扱うため、ジープに特化した専門知識や設備はディーラーに劣る場合があります。整備士のジープの整備経験や使用部品の種類などを事前に確認し、信頼できる専門店を選びましょう。


(3) カー用品店
カー用品店では、車検費用が比較的安価で、タイヤ交換などのサービスをまとめて利用できる手軽さがメリットです。土日祝日も営業している店舗が多いので、忙しい人にも便利です。

ただし、ジープに関する専門知識や技術はディーラーに劣るため、高度な整備には対応できない可能性があります。また、純正部品ではなく社外部品を使用するケースもあるため、部品の品質にこだわりたい人は事前に確認しましょう。


(4) ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでは、給油のついでに手軽に車検の相談や予約ができます。費用も比較的安く設定されていることが多く、給油や洗車サービスの割引などの特典が受けられる場合もあります。

しかし、専門知識や技術力はスタンドによって差があるため、依頼する際はジープの車検実績を確認することが重要です。ジープ特有の構造や電子制御システムの故障に対応できないスタンドもあります。

また、純正部品ではなく社外部品を使用するケースもあるので、部品の品質にこだわる人は事前に確認しましょう。


(5) 民間整備工場
民間整備工場は地域密着型が多いため、オーナーや整備士と直接コミュニケーションを取りやすく、親身で柔軟な対応を受けられるのが特徴です。

車検に関する疑問や不安を気軽に相談でき、予算に合わせて整備内容を調整してもらうことも可能です。

ディーラーに比べて車検費用は安価ですが、工場によって整備士の経験や技術力、使用する部品の品質は差があります。依頼する際は口コミや評判をチェックし、ジープの整備実績についても確認しておくと安心です。


5. ジープの車検費用をかしこく節約する5つのポイント
ジープの車検費用は、工夫次第で抑えることが可能です。愛車の維持費をかしこく節約するための5つのポイントをご紹介します。

1. 相見積もりで価格と内容を比較
2. 必要最低限の整備に絞る
3. 消耗品は自分で交換する
4. キャンペーンや割引を活用する
5. ユーザー車検に挑戦する


(1) 相見積もりで価格と内容を比較
ディーラーは安心感がありますが、費用は高額になりがちです。そのため、車検専門店や民間整備工場など、複数の業者から見積もりを取り、価格を比較検討しましょう。

ただし、価格が安ければいいわけではありません。サービス内容や整備士の知識・経験も考慮して、ご自身に最適な業者を選びましょう。


(2) 必要最低限の整備に絞る
車検時の整備項目は、法律で定められた必須整備と、車を守るための予防整備に分けられます。必須整備は必ず実施しなければなりませんが、予防整備は車の状態や予算に応じて検討できます。

長期的な維持費削減には予防整備も大切ですが、費用を抑えたい場合は必須整備に絞り、予防整備は後日あらためて受けるという選択肢もあります。


(3) 消耗品は自分で交換する
ワイパーゴム、エアフィルター、オイル、バッテリーなど、比較的簡単に交換できる消耗品は、自分で交換すれば工賃を節約できます。

ただし、ジープは国産車に比べて構造が複雑な場合もあるため、作業に不安がある場合は無理せず専門業者に依頼しましょう。整備不良による故障や事故を防ぐためにも、自身のスキルを冷静に判断することが重要です。


(4) キャンペーンや割引を活用する
多くの車検業者は、早期予約割引、平日割引、Web予約割引、車検パック、複数台割引、紹介割引など、たくさんのキャンペーンや割引を提供しています。

これらの特典を積極的に活用することで、車検費用をかしこく節約できます。車検時期が近づいたら、公式サイトやチラシ、DMなどをチェックして、お得な情報を見逃さないようにしましょう。


(5) ユーザー車検に挑戦する
ユーザー車検とは、運輸支局に車を持ち込み、自身で車検を受ける方法です。業者に支払う費用が不要になるため、車検費用を大幅に削減できます。

しかし、一定程度の自動車整備に関する知識と技術、そして検査手続きや書類準備の手間が必要になります。

詳細は下記の記事で解説していますので、ユーザー車検に興味がある人はぜひ参考にしてください。

https://www.goo-net.com/magazine/carmaintenance/inspection/213037/
6. ジープの車検はグーネットピットにお任せください
ジープの車検は国産車と流れは同じですが、国産車と比べて、部品代や工賃が高額になる傾向があります。これは、輸入車特有の部品供給体制や、専門的な知識・技術が必要となるためです。

「ジープの車検費用が高い」「ジープの車検費用を節約したい」とお悩みなら、グーネットピットをご活用ください。グーネットピットでは、お近くの整備工場を簡単に検索でき、ジープの車検に対応した豊富な実績を持つ工場を見つけられます。

さらに、複数の工場から見積もりを取ることで、費用を比較検討し、ご自身の予算や希望に合った最適な車検プランを見つけることが可能です。

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ジープの車検の作業実績一覧

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