EVの普及が進むにつれて、バッテリー(電池)のリサイクルやリユースを巡る動きが活発になってきた。EVにとって、モーターと並んで不可欠なシステムがバッテリー。EVで主流のリチウムイオンバッテリーには、レアメタルが含まれているため、性能低下などで交換された使用済みバッテリーの利用価値は高い。
そんな中、4月に設立された新団体が、電池サプライチェーン協議会(BASC)。BASCは、電池サプライチェーンの国際競争力の強化を推進することを目標に掲げている。会員企業は、オールジャパンの約50社。50社には、日産やホンダ、マツダなどの自動車メーカーをはじめ、三井化学、三井金属鉱業、三菱ケミカル、旭化成、出光興産、岩谷産業、GSユアサ、昭和電工マテリアルズ、新日本電工、住友金属鉱山など、バッテリー素材やエネルギー関連の企業が名を連ねる。
BASCでは、国内電池サプライチェーンに関する当面の課題をはじめ、電池サプライチェーンの規制やルール作りに対し、国内審議団体がない現状を解消することを目指している。電池サプライチェーン全体で、グローバル競争力や資源確保を強化し、カーボンニュートラルやリサイクルの仕組みの構築など、グリーン化も促進していく。
会員企業が行っている取り組みの一例を紹介しよう。電気自動車リーフをラインアップしている日産は、18年秋からEVカスケードリユースプロジェクトに取り組んでいる。このプロジェクトは、EVやバッテリーの性能変化に応じた二次利用手法を事業モデル化し、EVのライフサイクルを通じて、EVをフル活用することを狙う。EV用バッテリーとして利用されていた新品電池と比べると性能が変化しているが、EV用以外で有効活用していこうというアイデアだ。
具体的には、日産/住友商事/住友三井オートサービスの3社が協力し、一定残量以上のバッテリーを、定置型の蓄電池として活用する。これにより、系統安定化(電力の受給バランスが崩れないように蓄電池に充放電させる)を図ろうとしている。さらにEVのバッテリーをモジュール単位で再製品化し、さまざまな用途の電池として利用できるようにした。
トヨタは18年から、中部電力と協力し、電動車の駆動用電池をリユースし、大容量の蓄電池システムの構築や、使用済み電池のリサイクルに関する実証を開始している。トヨタの電動車から回収した電池を、中部電力が蓄電池システムとしてリユースし、電力系統におけるさまざまな課題に応じた活用を目指している。
トヨタは単体として性能が低下した電池でも、多数の電池を組み合わせる技術により、再生可能エネルギー導入の拡大に伴う需給調整への活用や、周波数変動、配電系統の電圧変動への対応などが可能になると見込んでいる。また、電力系統の課題解決に加えて、火力発電所の合理的な運用にも貢献できると期待している。
ボルボカーズは4月から、電動車の使用済みバッテリーの再利用を欧州で開始した。バッテリーをクルマ以外のエネルギー貯蔵用途に使用する考え方で、新たな収益源とコスト削減を実現するとともに、電池のライフサイクル延長を狙う。
ボルボカーズは、スウェーデンのバッテリーループ社と協力し、電動化車両に使われたボルボ車のバッテリーを、太陽光発電によるエネルギー貯蔵システムに再利用している。このシステムは4月から稼働を始めた。スウェーデンの衛生・健康企業のエシティ社のイェーテボリ郊外のビジネスセンターに設置され、電動車や電動アシスト自転車用の充電ステーションに電力を供給している。
レポート・オーシャン社の調査によると、世界のEVバッテリーの再利用とリサイクル市場は、27年までに53億ドルに達する見通し。電動車の普及に伴い、バッテリーの再利用とリサイクル市場の急拡大が見込まれる。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
国民ブチギレ! 政府「ガソリン価格“10円”あがります」 12月と1月の2段階で家計の負担増! 「ガソリンの暫定税率」廃止も実現は先… 政府のイジメに国民はウンザリか
18年ぶり復活のトヨタ新型「クラウンエステート」は3月発売? 価格は? 全長5m級「ワゴンSUV」ついに? 広い室内空間で“車中泊”も可能? 約1年越しの登場に期待高まる
[箱根駅伝 復路]に先頭でやってきたのは黒LBX お騒がせの[白センチュリー]全区間完走
全長5mの“和製スーパーカー”「新型ビースト」誕生! パワフルな「V型12気筒エンジン」搭載モデルはランボルギーニ「ディアブロ」ベース!? “日本の夢と誇り”で創り上げたバリュープログレスの「旗艦モデル」とは!
わずか14年で廃止!? 名神高速にあった「魔のカーブ」とは 現地に今も残る「廃道跡」 開通から短命に終わった驚きの理由とは
国民ブチギレ! 政府「ガソリン価格“10円”あがります」 12月と1月の2段階で家計の負担増! 「ガソリンの暫定税率」廃止も実現は先… 政府のイジメに国民はウンザリか
【カナダ】全長5.4m! 日産が“超豪華3列SUV”「新型QX80」を実車展示! 450馬力の“V型6気筒エンジン”搭載した「フラッグシップSUV」2025年1月に登場へ!
2024年の日本国内のEV販売は完全に失速! 2025年に明るい材料はあるのか?
「あおってないです!」「本当に?」 実は“無自覚”で「あおり・あおられ運転」やってたかも? 全ドライバーが気をつけたい「運転時の注意点」とは
【次期マツダCX-5予想】2025年後半頃に登場、大きさ変わらず人気のディーゼル廃止でフルハイブリッドがメインか?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
で、取り外したバッテリーの譲渡契約にサインをした。
お持ち帰りもできるそうで。。どうやって持って帰るのか知らないが。
当方日産の使い方を確認したら、リサイクル、リユースに使用するそうです。
トヨタは産業用にリユースしている。
各社それなりに考えて実行している。
家内のリーフは、来年BEVを買い増しして、このリーフはV2Hに接続して自宅用バッテリーとして余生を過ごす予定。
自家用バッテリーは24㎾hなら国産製なら400万級。EVは安い買い物だ。
ただ、今回の経験から、バッテリーは、各社からレンタル方式が良いのでは無いかと思う。
新車でBEVを購入するが、バッテリーだけはリースって方法。
でも家庭用やプラグイン
予備とかに
目的別
ちょい乗りとレジャーなどの遠距離
交換