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一体なぜそう呼ばれるようになった!? 変わった愛称がつけられたバイクたち

掲載 更新 20
一体なぜそう呼ばれるようになった!? 変わった愛称がつけられたバイクたち

 かつて販売されていたバイクのなかには、愛称で呼ばれていた車種が多く存在します。バイクに興味がない人や初めて耳にする人にとっては、何のことをいっているのか、さっぱり分からないような、ユニークなあだ名で呼ばれていたモデルも少なくありません。

 一般的にバイクの車名は、アルファベットと排気量の数字を組み合わせたものが主流ですが、それとは別に、車名をモジったものや見た目のイメージなど、さまざまな理由で親しまれてきたバイクの愛称たち。地域や世代によっても、呼び方が違うケースもあるようです。

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 では、特に変わった愛称で呼ばれていたバイクとして、どういったバイクが挙げられるのでしょうか。

●ザリ 

 1台目は、1980年に登場したスズキ「GSX250/400E」。「ザリ」の愛称で呼ばれていました。

 流線形が特徴的だったスズキ「GS400E」の後継機として登場するも、角張ったフォルムとガソリンタンクの形状、赤いカラーリングがザリガニを連想させることから、この愛称で呼ばれるようになります。この角ばったデザインに魅せられるライダーも少なくはなく、熱狂的なファンが多いモデル。カラーに関係なく、ザリと呼ばれていたことも、特徴のひとつです。

●ゴキ 

「ゴキ」の愛称で呼ばれたのが、1982年に登場したスズキ「GSX250/400E カタナ」です。

 ひと足早く登場した「GSX750Sカタナ」の大ヒットを受け、「ザリ」こと GSX250/400E のモデルチェンジがおこなわれ、カタナシリーズとして、II型が登場。 その翌年の1983年に登場したIII型の、丸みを帯びた形や黒メタリックと金ラインのカラーリングが、ゴキブリを連想させることから「ゴキ」と名づけられました。

 こちらもザリ同様、カラーに関係なく「ゴキ」と呼ばれています。

●カエル 

 3つ目に紹介する車種は、1984年に登場したカワサキ初のレーサーレプリカ、「KR250」です。

 水冷2ストロークタンデムツイン型式のエンジンから発せられる排気音が「ケロケロケロ~~」と独特で、カエルのようだと揶揄されたことから、「カエル」の愛称で呼ばれるようになりました。しかし、その走りは1978年から1981年にWGP250を連覇したワークレーサーKRの流れを受け継ぐ本格モデルです。

●マッパ 

 4つ目に紹介するのは、1969年に登場したカワサキ「500SSマッハIII」です。

 1980年代初頭までシリーズで販売されており、車名に付いている「マッハ」をモジって「マッパ」という名称で呼ばれていました。500SSマッハIIIはゼロヨン12秒4の加速力を誇り、当時の世界最速の市販車といわれたモデル。

 じゃじゃ馬と呼ばれるほどのピーキーな性能は乗り手を選ぶほどで、「硬派カワサキ」のイメージを確立したモデルといえるでしょう。

●サンマ

 1989年に登場したヤマハ「TZR250R」は、「サンマ」の愛称で呼ばれていました。

 2代目となるこのモデルから型式名称が「3MA」に変わり、初代モデルと区別するために、この愛称で呼ばれるようになったといわれています。また、後方排気というシート下にマフラー(サイレンサー)を配置し、テールランプの上に2本の排気口が並ぶユニークなレイアウトが特徴でもあります。

●フグ

 6つ目の車種は、1983年に登場したヤマハ「RZ250R」です。

 大ヒットした名車「RZ250」の後継モデルで、新たにビキニカウルを装備。このフロントマスクが魚の「フグ」をイメージさせることから、この愛称で呼ばれるようになりました。

 赤いフレームやカウルをまとったことで、RZ250よりもアグレッシブな印象。その見た目から、「新幹線」と呼ばれることもあったようです。

●バブ

 1977年に登場した、ホンダ「ホーク CB250T」は、「バブ」の愛称で親しまれていました。

 排気音が「バブバブ」と聞こえることから、この愛称になったといわれており、1980年代まで続いたホークシリーズ全般が、そう呼ばれています。また、特に初期型は、丸みを帯びた独特なタンク形状から「やかん」と呼ばれることもあり、全体的に丸っこく野暮ったい外観とは対照的に、意外な扱いやすさとシャープなハンドリングで、好調なセールスを記録したモデルです。

●ペケジェイ 

 1980年に登場したヤマハ「XJ400」は、「ペケジェイ」の愛称で親しまれていました。

 この頃、車名に付いた「X」を、バッテンを意味する「ペケ」と読むのがライダーの間で流行っていたことから、この愛称がつけられたといわれています。ほかにも、XJ400の後継機である「XJR400」は「ペケジェイアール」、ZXを「ゼッペケ」、スズキのGSXは「ジスペケ」など、車名にX(ペケ)が付いて、語呂がよければ関連の愛称がつけられました。

●東京タワー

 ほかにも、1985年に登場したカワサキの「GPZ250R」は、そのルックスから「バッタ」と呼ばれたり、神奈川県の鎌倉銘菓「鳩サブレー」の愛称でも知られています。また、1986年に登場したスズキ「GSX400Xインパルス」は、赤いフレームとトラス状のヘッドライトステーという独創的な見た目から、「東京タワー」と揶揄されていました。

 ただ、どちらも個性が強すぎたせいか販売は振るわず、短命に終わっています。

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みんなのコメント

20件
  • ヤカンタンクのホンダホークⅡ、ラッタッタ、マメタン、ミニタン、ミニトレ、
    正式な愛称も含めて、どれもこれも懐かしいですね。
    いい時代でしたね。

  • ベタですが250カタナの小刀っていい響きだなと思います。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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