■初代から新型BRZに乗り換えた! どこが進化した?
2021年7月にフルモデルチェンジしたスバル「BRZ」は、当初の予想を上回る好調な販売を記録しており、街で見かける機会も徐々に増えてきました。
【画像】WRブルーが似合う! 低重心でカッコ良く進化したスバル新型「BRZ」を見る(30枚)
そんななか、くるまのニュース編集部員KKも新型BRZを購入。それまで所有していた初代BRZ(前期・2015年式)からの乗り換えで、グレードは上級のS・6速MT、ボディカラーは「スバルといえば!」のWRブルー・パールです。
ちなみに、このSグレードの6速MT、WRブルー・パールが一番人気。どストライクなモデルを選んだという訳です。
2022年2月末に納車され、2か月で2000kmほど走行しましたが、新型BRZはどのように進化したのか、オーナー目線でレポートします。
新型BRZのひとつ目の進化はエンジンです。
最高出力200馬力(後期MT車は207馬力)の2リッター水平対向4気筒自然吸気から排気量を2.4リッターに拡大し、235馬力/250Nmへとパワーアップしました。
確かに初代は、坂道などで「もう少しパワーが欲しい!」という場面もありましたが、新型は十分なトルクがあり、400ccの余裕を感じます。
パワーの出方も初代とは異なるようで、初代は踏み始めすぐにガツンと加速する感じがありましたが、新型は穏やかに加速する印象です。ちょっと大人しくなったような気もしますが、スポーツカーとしての速さは十分に感じることができ、大人クーペを目指した2代目BRZの特徴だといえるでしょう。
また、直進安定性やコーナリング性能が良くなったことも進化のひとつ。
プラットフォームは初代と変わらないものの、2代目「レヴォーグ」などで知見を得たフルインナーフレームを取り入れて剛性がアップしました。
直進での安定感が増したのと乗り心地が良くなっており、ギャップを乗り越えたときの振動がマイルドになった印象があります。
コーナリング性能の向上は顕著で、これは一般道でもわかるレベルです。初代でいつも曲がっていた交差点が新型BRZはよりスムーズに曲がれるようになっていたり、思い通りのラインでカーブも走れるようになっているのは感動です。
シフトレバーの操作性も良くなり、とくに3速から2速へのシフトダウン時にギアが入りづらかった(とくに寒い時期)のが解消されているのが地味にうれしい点でした。
走行性能のほか、機能や装備も大きく進化。
Sグレードは、リアバンパーに埋め込まれたセンサーにより、後側方から接近してくる車両や後方を横切る車両・歩行者の存在をランプや警報で教えてくれるので、安心感がアップしました。
さらに、メーターがデジタルになったことで、アナログメーターでは難しかったさまざまな表示が可能になりました。
ドアやトランクが開いていることをグラフィックで表示したり、その時点での航続可能距離を教えてくれたり、これまでよりもたくさんの情報を確認することができるほか、エンジン始動時のアニメーション再生やトラックモード時はタコメーターをバーで表示することもできるようになりましたが、この部分に関しては、アナログメーターだった初代のほうがスポーティで良かったなとも思います。
ほかには、乗車してドアを閉めるときのグリップが、ドアのヒンジの付け根あたりから中央部に移動して手が届きやすくなるなど、使い勝手が良くなっています。
コンソールボックス内のカップホルダーの使いづらさは変わっていませんが、車内が狭いので、カップホルダーが設置されているだけ十分ともいえます。使わないときはフタが閉まるようになったのと、この部分にUSBポートがふたつ備わるなど仕様が変更されました。
■雨の日の新型BRZはちょっと大変…
内外装の進化も新型BRZの特徴です。
ヘキサゴングリルやコの字のヘッドランプというモチーフを受け継ぎつつ、より低く抑揚のあるボンネットフードに変更。ひと目見てBRZということはわかるけれど、力強さが増した印象を受けます。
リアもコの字のテールランプが備わり、ほかのスバル車と共通点するデザインになったほか、ダックテールがスポーティさを演出。
フロントバンパーダクトや、フロントホイール後方に設けられたフロントエアアウトレット、サイドシルスポイラーなど、ボディ全体で空力を調整し、デザイン性と走りに磨きをかけました。
低重心でカッコ良いスタイルになった新型BRZですが、雨の日などは少し困ったことになり、初代よりも大きく張り出したサイドシルスポイラーが濡れて降りるときに服が触れて濡れやすいのです。
また、空気の通り道になるフロントバンパーダクトとフロントエアアウトレットがとても汚れやすいという難点があり、こまめに洗車をするもののこの部分は手が入りにくくて汚れが落としきれないので、何か良い洗車グッズを揃えなければと考えています。
内装も、初代と比べてスイッチのデザインや配置などがあまり変わっていないので、違和感がなくすぐに慣れましたが、逆にあまり変わってないので「本当に新型か?」と思うほど。
ただ、インパネ中央がフラットになって前方の視界が良くなっているほか、シートの形状が体になじむように改良されたことで、ロングドライブでも疲れにくい姿勢で運転できるようなりました。
また、大型の9インチナビゲーションが装着できるようになり、7インチだった初代とは2インチの違いですが、かなり拡大して見やすくなっています(新型でも7インチナビは装着可)。
初代は内装の仕様が上級のSグレードとエントリーのRグレードで違っており、オートエアコンのSに対してマニュアルエアコンのRといったように装備自体が異なっていたのですが、新型BRZはシートやトリムの表皮の違いやシートヒーターの有無といった変更にとどまります。
なお、外観の違いは、Sはツヤ消し18インチホイールにタイヤはミシュラン パイロットスポーツ4、Rはツヤあり17インチホイールににタイヤはミシュラン プライマシーHPが装着されるといったところ。私はシートヒーターを付けたかったのとウルトラスウェードのシートが良かったので上級のSを選択しましたが、カスタムを楽しみたいという人であればRで十分満足できると思います。
安全機能に関しては、現時点で6速MTはアイサイト非搭載ですが、AT車にはアイサイトが搭載され、初代に比べて安全性が大きく向上ました。
ただし、国産車の継続生産車も2025年12月から自動ブレーキが義務化されることになっているので、それまでに6速MTにも何らかの対策が施されるのではないでしょうか。
気になる実燃費ですが、初代は最終的に12.1km/Lを記録したのに対し、新型BRZは現時点で11.1km/Lと若干悪化。
新車でまだ燃費が伸びにくいとか、市街地の走行ばかりでストップ&ゴーが多いなどが原因なのかもしれませんが、せめてカタログ燃費の11.9km/L(WLTCモード)に近づけるようにとは思っています。
※ ※ ※
毎年ゴールデンウィークくらいに送られてくる自動車税は、排気量アップによって初代の3万9500円から4万3500円に上がり、昨今のガソリン高騰によりハイオクガソリンは確かに高いのですが、それは大した問題ではありません。
また、MT車は渋滞がツライといわれますが、慣れてしまえば「少し面倒くさい」くらいで済みます。
それよりも、走りが楽しいFRスポーツカーをMTで操作することを優先。電動化が急速に進むなかにおいて、純ガソリン車のスポーツカーにあえて乗る愉しさを堪能したいと思います。
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