2022年7月15日、トヨタは新型クラウンを世界初公開した。
事前の情報はほとんど入らず、ウワサには「セダンを廃止するらしい……」だとか、昨今のSUV人気を受け、「SUVスタイルで勝負するようだ」などの憶測が飛んでいた。フタを開けてみると……。
【画像】新型クラウンシリーズの1台は既知のものだった!
16代目となる新型クラウンは“クラウンの新しい時代を築く”べく、なんとボディタイプを4つも用意。ウワサは本当で、第1弾として2022年秋発売を開始するのは「クロスオーバー」タイプだ。
“ゼロから作り上げる”という命題を課された開発陣は、これからの時代のクラウンとしてセダンとSUVを融合させたクロスオーバーモデルを提案。そして、時代のニーズをくみながらも原点に立ち返り、新たなセダン像を再構築した「セダン」もラインアップ。
さらには多様性の時代に対応するべく、ハッチバックやワゴンも必要だということで、「スポーツ」と「エステート」の導入もアナウンスされたのだ。
発表会場に並べられた4つのモデルを驚きを持って眺めていると、何やら違和感を覚えた。「クラウン スポーツ」ってどこかで見たことがあるような……。
そう、2021年12月15日に開催された「トヨタの2030年までのバッテリーEV戦略」説明会の会場で16台ものバッテリーEV(BEV)を展示した内の1台のプロトタイプ「Crossover EV」が、新型クラウンの「スポーツ」だったのだ!
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同説明会では、今後数年内に投入予定のBEV専用モデルが「bZシリーズ」として紹介され、会場前段に展示。じつはクラウン スポーツだった「Crossover EV」は一番奥に置かれており、しっかりと見られない状況にあったのは、ある意味“意図的”だったとも取れる。当時から変わったのは「王冠」エンブレムになったことくらいか……。
さて、そうなると、クラウンのパワートレーンにBEVモデルが登場するのは、まず間違いなさそう。もうひとつの「エステート」のフロントフェイスの造形がグリルレス風なのにも納得がいくのではなかろうか?
BEVのフルラインアップ化を図るトヨタ。その中にトヨタのレガシーであるクラウンが含まれていても何ら違和感はない。
ただ気になるのは、クロスオーバー以降の販売スケジュールだ。今回公開された新型クラウン4兄弟の内3台はモックアップである。細部の作り込みにもそれぞれで違いがあり、次に登場するのはクロスオーバーにデザイン的要素が近い「セダン」が有力かと見られるが、豊田社長は「順番で行けばセダンかと思っていたが、クラウン開発陣は4つものボディタイプを出してきた」と発売タイミングをはぐらかす。
そもそも、同じクラウンを名乗りながら、これほどまでに印象の違うモデルがひとつの世代として存在しうるのか? それぞれが別モノであるとすると、ユーザーは伝統の車名を引き継ぐ意義をはたして見いだせるのか?
ともあれ、あのときのBEV(コンセプトモデル)が、まさか“クラウン”になるとは! 今後登場するほかのモデルについてもまだ、2021年末のBEV戦略説明会の展示車両にヒントが隠されているかもしれない。
〈文=ドライバーWeb編集部〉
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