軽乗用車「アルト」の商用登録仕様「アルトバン」が2021年7月末にラインアップから消えた。ライバルだったダイハツ ミラバンとスバルにOEM供給していたプレオバンは2018年1月に生産終了となっているため、いわゆる“軽ボンネットバン”の唯一の生き残りがアルトバンだった。アルトバンの生産終了によって、軽ボンネットバン、またそれ以前から存在していた低全高系の軽バンの歴史が終焉を迎えたことになる。
1979年5月に誕生したアルトは、軽ボンネットバンのジャンルを創出したクルマとして知られている。1970年代半ばになると、軽自動車と小型車の価格差が縮まり、軽乗用車は価格面での魅力を失いかけていた。また、多くの家庭でクルマを保有していて女性のドライバーも急増。主婦のセカンドカーとして45万~50万円の価格帯の中古車に注目が集まるようになっていた。
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そこで、スズキでは女性と価格にフォーカスした新型軽自動車を開発することに。「物品税のかからない商用車規格でありながら乗用車的なスタイルを持つクルマ」ということで、当時の鈴木 修社長の指示によって45万円以下の低価格を目標に開発が進められたという。
こうして1979年5月に発表された軽商用車「アルト」は、目標価格には達しなかったものの業界初となる全国統一価格47万円の衝撃的なプライスで話題をまいた。発売されるや爆発的に売れ、各社から同様のコンセプトを持つモデルが次々と登場し、軽ボンネットバンのジャンルが出現した。
1989年には消費税の導入を機に乗用5ナンバー車をメインに移行(フロンテを廃止)。以降、乗用タイプとともに、商用4ナンバー登録仕様のバンもラインアップに加えられてきた。ついに8世代目にして、元祖“軽ボンネットバン”の歴史がついえた。なお、乗用登録仕様のアルトは販売を継続しているが、登場から今年で約7年。フルモデルチェンジ間近ともいえる。
次のアルトにバン仕様があるかどうかは怪しい。というのも、ダイハツのミライースは、乗用登録ながら装備を簡素化したビジネス仕様を用意。開発コストの面で考えるなら、ダイハツのような手段をスズキも使う可能性がある。
〈文=ドライバーWeb編集部〉
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