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【試乗】広々ラゲッジはペットも大満足! 骨太な走りを見せるホンダ・ジェイド ハイブリッドRS

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【試乗】広々ラゲッジはペットも大満足! 骨太な走りを見せるホンダ・ジェイド ハイブリッドRS

 ガソリンモデルよりも軽快な走りが味わえる!

 今回のマイナーチェンジしたジェイド、2列シート仕様のニュースタイルワゴンのラインアップで注目したいのが、RSとHVの組み合わせである。RS専用サスペンション、18インチタイヤ、そして車重! など、ガソリンターボのRSとまったく同様ながら、走りのキャラクターがけっこう違うからである。

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 HV RS Honda SENSINGグレードはジェイドの最高級、最高額グレード。Xの2列目キャプテンシートの3列シート6人乗り仕様と違い、マイナーチェンジ版ジェイドの売りである後席ベンチシートの5人乗りのスポーティワゴンとなる。

 5人乗りの後席には後席エアコン吹き出し口の装備はもちろん(従来から)、アームレスト付きベンチシートの中央座席部分を180度回転させ展開すると、カップホルダー&トレーが出現。ベンチシートでも贅沢感あるキャプテンシート感覚の居心地を得ることができる。

 ちなみに固定式となった後席のひざまわりスペースは、身長171cmのドライバー&乗員基準で約270mm。ホンダのフラッグシップセダンであるレジェンド+10mm、新たなライバルと目されるスバル・レヴォーグ+140mm(いずれもホンダ調べ)というゆとりある空間が確保されている。なおかつスライドなどのアレンジが不要のため、シートクッション&背もたれの厚みを増し、ソファ感覚の掛け心地が実現(中央席は背もたれ部分がちょうど合革素材のアームレストで背中が滑りやすいのだが)。

 ワゴンとして通用するラゲッジは開口部地上高約680mm、開口部段差約75mm、フロア奥行き約920mm、フロア幅約990~1340mm、天井高約680mmというコンパクトワゴンとして必要十分なスペース。床下に収納があるのは、バッテリーなどを車体ほぼ中央の前席センターコンソール部分の下に収めてい るからである。

 パワーユニットは1・5Lエンジンと+モーターの組み合わせ。ミッションはCVTを採用するガソリンターボと違い、フィットなどでもおなじみのマニュアルベースのパドルシフト付き7速セミATとなる。

 HV RSを走らせると、車重、装着タイヤ、サスペンションなど同一のはずのガソリンターボRSよりずっと軽快で、乗り心地もマイルドに感じられる。ガソリンターボ同様、ガッチリ感ある骨太でスポーティな乗り味が基本なのになぜなのか? その答えはトランスミッションの違い、HVモーターによるトルクのアドオンにあると思われる。

 高速巡行は全車標準になった先進安全機能のHonda SENSINGに含まれる約35~135km/h対応のACCのおかげもあってストレスフリー。静かで、段差などの乗り越えもじつにマイルドにこなしてくれる。ステップワゴン・スパーダHVなどにある渋滞追従機能を持てないのは、サイドブレーキが足踏み式のままで、一時停止時にブレーキを保持できないからだ(電子ブレーキであることが渋滞追従機能の条件のひとつ)。

 山道では低重心パッケージ、専用サスペンション、18インチタイヤが功を奏す回頭感、安定感抜群の操縦性、フットワークが際立ち、気持ち良く、MC前のジェイドもそうだが、走りのスポーツ度はこのHV RSでも極めて高い。

 絶対的動力性能はガソリンターボに勝ち目があるとしても、日常的にHVでもまったく力不足は感じられないのも事実。むしろより静かで快適なのはHVのほう。ファミリーユース、愛犬を後席やラゲッジに乗せるような使い方なら、迷わずHV(の2列シート)を薦めたい。ただし、ガソリンターボとの価格差は30万円ほどあり、100V/1500Wコンセントが備わらない仕様だから、HVかガソリンターボかは、けっこう悩ましい選択になるかもしれない。

 ジェイドの商品力を一段と高めた、かつてのアコードワゴンのユーザーにもぴったりの、今買うべき!? 2列シート仕様のより使いやすく便利で希少な“ジェイドワゴン”は、ガソリンターボのRS、エントリーグレードのG、そしてHVではRSの組み合わせに限定される点も覚えておきたい。

 個人的には18インチタイヤのカッコ良さに惹かれつつも、小回り性、乗り心地に優れる(18インチの5・7mから5・5mに)17インチタイヤを組み合わせたジェイドワゴンの上級グレードが欲しい気もしている。つまり今はない、ガソリンターボ、HVのXグレード+2列シートの組み合わせである。

 そうそう、マイナーチェンジ前の2列目V字スライドキャプテンシート仕様のみの時代と違い、後席に大型犬などのペットを乗せることも可能になった。ペットは後席、ラゲッジのどちらにも乗せられ、愛犬家のためのドッグフレンドリーカーとしての資質は格段に高まっている。ホンダ純正Honda Dogシリーズの後席用「ペットシートマット」を敷けるようになり、ラゲッジ開口部や後席格納時の75~80mmの段差も同じくホンダ純正Honda Dogシリーズの「ペットフロアクッション」を敷くことでフラットになり、解決する。

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