世界ラリー選手権(WRC)ラリージャパンDAY3のSS13が行なわれ、TOYOTA GAZOO Racingの勝田貴元/アーロン・ジョンストン組がステージ優勝を果たした。
舞台となったのは20.32kmの額田の森SS。DAY3のオープニングステージとして行なわれたSS9は赤旗中断もあったが、2走目のSS13は木漏れ日が差し込む、より良い路面コンディションとなった。湿っていた路面も乾き、午後のループに向けてほとんどのドライバーがソフトタイヤを4本以上選択した。
■勝田貴元のステージ3連勝にトヨタWRC代表の金言アリ。ラトバラ、クラッシュ後「10%の力を抜こうと伝えた」|WRCラリージャパン
まずヒョンデのティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組がターゲットタイムをマークするも、DAY2のクラッシュ後に猛追を見せるトヨタの勝田が4.8秒速い14分33秒5という最速タイムでSS13を駆け抜けた。
ヒョンデ勢として唯一総合順位上位に残るエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組はスプリット1で勝田のタイムを上回るペースを見せていたが、その後大きく遅れて9.8秒遅れでのフィニッシュとなった。
トヨタのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組、セバスチャン・オジェ/ヴァンサン・ランデ組、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組は、総合順位で盤石なトップ3を築いていることに加え、路面が汚れている箇所があったとして、勝田のタイムを上回ることはできず。勝田が今回5度目のステージ優勝を決めた。
なお、総合順位ではエバンスが首位をキープ。そこから1分24秒8遅れで2番手にオジェ、2分07秒9遅れで3番手にロバンペラとトヨタが総合トップ3を守っている形だ。
勝田はSS13を制したことで、WRC2勢を交わして総合7番手に浮上。同じく2ポジションアップとなった総合6番手のオット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組(M-スポーツ)には8.2秒差と迫っている。この2台の上にはもう1台WRC2勢がいるため、トラブルなく走れば、順位をひとつ上げることができるだろう。
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