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お蔵入りしたのが残念! 発売されなかった超イケてるオープンカー3選

掲載 更新 11
お蔵入りしたのが残念! 発売されなかった超イケてるオープンカー3選

■お蔵入りしたかっこいいオープンカーを振り返る

自動車が発明されてからしばらくは、キャビンに屋根が無いのが当たり前でした。これは黎明期の自動車が馬車の延長線上にあったからです。

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その後、開閉式の幌が取り付けられるようになり、ドアが取り付けられ、車体全体を覆うボディによって室内はより快適になりました。

一方で、屋根が開くオープンカーもつくり続けられ、日本でも数多く登場しました。オープンカーは開放感あふれるドライブが可能で、一度経験すると病みつきになること間違いなしです。

オープンカーが一気に普及したきっかけは1989年にユーノス「ロードスター」が発売されたことで、世界中のメーカーもマツダに追従してラインナップも豊富になりました。

しかし、なかには完成度が高かったにも関わらず、発売されなかったオープンカーも存在。そこで、お蔵入りしたのが残念なほどイケてた国産オープンカーを、3車種ピックアップして紹介します。

ホンダ「スポーツ360」

1963年にホンダは、同社初の4輪車として軽トラックの「T360」を発売。このT360と並行して軽自動車のオープンスポーツカーである「スポーツ360」の開発もおこなっていました。

実際に1962年の第9回全日本自動車ショウ(東京モーターショーの前身)のホンダブースには、赤いカラーリングのスポーツ360が展示され、来場者から好評を博したといいます。

スポーツ360は軽自動車ながら4キャブレターの360cc直列4気筒DOHCエンジンを搭載したエポックメイキングなモデルで、このエンジンはT360にも搭載されました。

しかし、T360に続いて「S500」が発売されましたが、スポーツ360はお蔵入りとなってしまいました。

その理由として、国が主導して国際競争力強化のために自動車メーカーの再編をおこない、統廃合や新規参入を制限するという特定産業振興臨時措置法案(通称、特振法)の施行が迫っていたためで、ホンダは軽自動車メーカーに固定されるのを回避する必要がありました。

さらに、当時は日本市場でスポーツカーのニーズは未知数で、海外への輸出も想定するとスポーツ360のボディでは小さすぎるという判断もあったようです。

結局、特振法は廃案になりましたが、スポーツ360は発売されることなくプロトタイプも行方不明となり、現存していませんでした。

そこで、ホンダ社内の有志により、スポーツ360の復刻プロジェクトが立ち上がりました。

スポーツ360の復刻にあたり写真やOBの証言など資料をつなぎ合わせ、残っていた一部の図面から部品を製作し、エンジンはT360から流用して、ボディもSシリーズから流用できるパーツ以外は新規で製作。

こうしてスポーツ360の復刻モデルが完成し、東京モーターショー2013のホンダブースで「S660コンセプト」と共に展示され、51年前と同じく来場者の注目を浴びることになりました。

トヨタ「FT-86 オープンコンセプト」

2012年に誕生したトヨタ「86」はスバルと共同開発された2ドアFRクーペで、2021年10月28日には車名が「GR 86」となった2代目が登場。

86という名は「AE86型 カローラレビンスプリンタートレノ」に由来しており、初代がデビューした際には世界的にも希少なコンパクトFRスポーツカーということから大いに注目されました。

そして、2013年にスイスで開催された「ジュネーブショー」のトヨタブースに、86をベースにしたコンセプトカー「FT-86 オープンコンセプト」が展示され、再び話題となりました。

基本的なデザインは86と同様で、ルーフは電動のソフトトップを採用。オープン時のスタイリングも違和感なく86のキャラクターにマッチしており、細部まで完成度が高かったことから、いつ発売されても不思議ではありませんでした。

その後、同じく2013年に開催された「東京モーターショー」では、FT-86 オープンコンセプトの右ハンドル仕様を展示されたことから、発売への期待がさらに高まります。

しかし、86のオープンモデルは結局販売されることはなく、現在に至ります。

日産「370Z NISMO ロードスターコンセプト」

もうすぐ日本でも日産新型「フェアレディZ」の正式発表が控えていますが、歴代モデルと同様に主要なマーケットはアメリカです。

アメリカではスポーツカーにオープンカーを設定するのが一般的で、現行モデルのシボレー「コルベット スティングレイ」や「カマロ」、フォード「マスタング」にもコンバーチブルがラインナップされています。

そこで、フェアレディZも4代目の「Z32型」からオープンモデルを設定し、5代目の「Z33型」、6代目の「Z34型」にも受け継がれました。

なかでもZ34型は2009年に北米で「370Z ロードスター」として発売され、その後、日本市場でも「フェアレディZ ロードスター」として投入されましたが、2014年に国内販売を終了。

その後も北米市場では370Z ロードスターの販売を継続し、さらに2015年の「シカゴモーターショー」にはハイパフォーマンスモデルの「370Z NISMO ロードスターコンセプト」が出展されました。

基本的なコンセプトはクローズドボディの「370Z NISMO」に準じており、最高出力355馬力を発揮する3.7リッターV型6気筒エンジンを搭載し、強化されたサスペンションとブレーキ、専用デザインのカーボン製リアスポイラー、レカロ製バケットシートなどが装着されていました。

既存の370Z ロードスターをベースとしていたことから当然のように完成度が高く、370Z NISMO ロードスターの登場も時間の問題と期待されていましたが、結局は市販されることはなく、2018年には北米市場でも370Z ロードスターの販売を終了。

新型「Z」でロードスターが復活するかは、今のところ明らかになっていません。

※ ※ ※

オープンカーで走るのに最適なシーズンは春と秋ですが、意外と冬にオープンカーで走るのも気持ちがいいものです。

防寒対策は欠かせませんが、最近のオープンカーは風の巻き込みが抑えられており、シートヒーターを装備しているもモデルもありますから、冬でも昔のモデルよりかなり快適になっています。

いずれにしても1台でふたつのボディ形態が楽しめるオープンカーは、大いに魅力的なモデルといえるでしょう。

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みんなのコメント

11件
  • スポーツカーやセダンだけでなく、昔のシティーカブリオレみたいに、ワゴンやSUV等の普通車にもオープンタイプのバリエーションが増えると自動車業界が活気づくと思います。
  • Zはベースがあるので完成されてるように見えます
    価格はSTにプラス100万ぐらいでしょうから600万超えるぐらい

    オープンカーとしての走り ニスモとしての走り
    どちらもしっかり楽しめる人はかなりのオープン上級者
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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