現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > ゴルフの好敵手 プジョー308 ピュアテック130 GTへ試乗 昨年発売のベストな1台

ここから本文です

ゴルフの好敵手 プジョー308 ピュアテック130 GTへ試乗 昨年発売のベストな1台

掲載 更新 2
ゴルフの好敵手 プジョー308 ピュアテック130 GTへ試乗 昨年発売のベストな1台

内燃エンジン版では最もパワフルな130 GT

新世代へ生まれ変わったプジョー308。2021年発売の期待の1台として、英国上陸ホヤホヤのクルマへ試乗する機会を得た。AUTOCARのカー・オブ・ザ・イヤー候補にも選ばれているほど、既に評価は高い。

【画像】モデルチェンジ プジョー308 ステーションワゴンのSWと競合ハッチバックも 全124枚

新しいプジョー308には内燃エンジン版のほかに、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)と、純EV版のe-308も用意される。今回試乗したピュアテック130 GTは、電動化技術の載らない308としては、最もパワフルな仕様になる。

動力源は130psを発揮する1.2L 3気筒ターボガソリンで、8速オートマティックが組み合わされる前輪駆動。CO2の排出量は、130g/kmがうたわれる。MTも一部の市場へは投入されるが、英国ではATのみとなる。おそらく日本でも。

プジョー308は、伝統に則ったコンパクトなファミリー・ハッチバックだ。近年はクロスオーバーの支持が高いものの、まだ充分訴求力のあるカテゴリーに属するといえる。

より優れた実用性を求めるなら、ボディが伸ばされたステーションワゴンの308 SWも控えている。全長はハッチバックで4367mmだが、SWでは4636mmになる。英国では、どちらも2022年4月からディーラーの店頭へ並ぶ予定だという。

今回のピュアテック130 GTの場合、英国価格は2万4365ポンド(約377万円)から。GTグレードは3段階用意されるトリムグレードの真ん中で、2万9285ポンド(約453万円)に設定された。

運転しやすく好印象なインテリア

筆者は、新しい308のインテリアが気に入っている。モデルで共通して、ダッシュボード中央には大きな10.0インチのタッチモニターが据えられる。オーディオ用には、実際に押したり回せるハードスイッチ類が残された。

上位グレードに用意されるショートカットキーは、ドライバー好みで登録項目を変更できる点も良い。タッチモニターのメニュー構成も変更できるが、変えすぎるとややこしくなりそうだ。

車線維持支援システムやメーターパネルの明るさを操作できるボタンが、ダッシュボードにあれば一層良い。エアコン用のハードスイッチも追加されれば、運転中に視線をそらす時間も短くて済む。より快適なインテリアになるだろう。

内装素材の質感は高く、間接照明の雰囲気も素敵で、小物入れも多く用意されている。リアシート側は、平均的な広さといえる。

プジョーがiコクピットと呼ぶ、ドライビングポジションも良好。一部の人の好みには合わないかもしれないが、コンセプトも悪くはない。

ステアリングホイールを低い位置へチルトさせれば、メーターパネルが見やすくなり、うまく機能する。3D効果を与えたモニター式のメーターパネルも、新鮮味があって悪くない。スピードメーターの視認性を高めるように、表示の変更も可能だ。

マルチファンクション・ステアリングホイールには、ハードボタンが並んでいる。フォルクスワーゲンなどのタッチセンサー式とは異なり、操舵中に誤って軽く触れても、必要のない操作を加えてしまうことがない。

運転が楽しいハッチバック

ステアリングホイールは軽快に回り、反応もクイック。人工的な重み付け感もなく、路面からの不必要な感触もほぼ伝わってこない。とても機敏に、308の向きを変えていける。

フォルクスワーゲン・ゴルフで感じるような、高い直進安定性は備わらない。そのかわり、重心の低さを活かし、身のこなしが軽い。

乗り心地は、硬めのコシはあるものの優秀。姿勢制御と落ち着きを両立させている。

1.2Lエンジンは、心地よい3気筒のビートを小さく響かせる。AT任せでいると、燃費を重視しているためか、少々積極的にシフトアップしようとする。鋭い加速を求めると、どこまでシフトダウンすべきか、躊躇するような仕草も見受けられた。

そんな時は、ステアリングホイールに付いたパドルで、ドライバーが望むギアを選択すればいい。反応も悪くないと思った。

2021年に発売されたモデルのなかでも、特に運転が楽しいと感じられる1台が、プジョー308だ。つい辛口な評価をしてしまいがちだが、筆者はこのクルマを気に入っている。メーカーの努力も、しっかり感じることができる。

プジョー308クラスのファミリー・ハッチバックを数台揃えて、比較テストをしてみたいところ。新しい8代目フォルクスワーゲン・ゴルフとも、好敵手な関係になるだろう。

プジョー308 ピュアテック130 GT(英国仕様)のスペック

英国価格:2万9285ポンド(約453万円)
全長:4367mm
全幅:1852mm
全高:1441mm
最高速度:209km/h
0-100km/h加速:9.7秒
燃費:17.8km/L
CO2排出量:130g/km
車両重量:1288kg
パワートレイン:直列3気筒1199ccターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:130ps/5500rpm
最大トルク:23.4kg-m/1750rpm
ギアボックス:8速オートマティック

こんな記事も読まれています

トヨタ新型「カローラ」いつ登場!? 新パワートレイン搭載で「めちゃ燃費アップ」も? デビュー6年目の「超人気セダン&ワゴン」次期型どうなるのか
トヨタ新型「カローラ」いつ登場!? 新パワートレイン搭載で「めちゃ燃費アップ」も? デビュー6年目の「超人気セダン&ワゴン」次期型どうなるのか
くるまのニュース
進む高速料金所ETC専用化 NEXCO西日本と本四高速が車載器購入助成 7月22日から
進む高速料金所ETC専用化 NEXCO西日本と本四高速が車載器購入助成 7月22日から
バイクのニュース
BMW新型「X3」世界初公開!  第4世代に進化した世界で人気の“ミドルSUV”はどう変わった?
BMW新型「X3」世界初公開! 第4世代に進化した世界で人気の“ミドルSUV”はどう変わった?
VAGUE
40系『ヴェルファイア』をスポーティに演出! ブリッツのエアロキットに3アイテムが新登場
40系『ヴェルファイア』をスポーティに演出! ブリッツのエアロキットに3アイテムが新登場
レスポンス
真夏の旧車ライフは「電動クーラー」で問題解決!「510ブル」「縦目ベンツ」「ビートル」の装着例を紹介します
真夏の旧車ライフは「電動クーラー」で問題解決!「510ブル」「縦目ベンツ」「ビートル」の装着例を紹介します
Auto Messe Web
2.6Lエンジンでパワーもトルクもアップ。ブリスターフェンダーには50/55偏平タイヤを装着。【GTmemories12 A183Aスタリオン ダイジェスト(3)】
2.6Lエンジンでパワーもトルクもアップ。ブリスターフェンダーには50/55偏平タイヤを装着。【GTmemories12 A183Aスタリオン ダイジェスト(3)】
Webモーターマガジン
全長13mで8人乗り! ホンダ「最上級マシン」に乗れる! 憧れの「ホンダジェット」で自由に移動できる「斬新サービス」が開始!
全長13mで8人乗り! ホンダ「最上級マシン」に乗れる! 憧れの「ホンダジェット」で自由に移動できる「斬新サービス」が開始!
くるまのニュース
レクサス充電ステーション、全BEVユーザーに開放…利用前日から最大2時間の事前予約が可能
レクサス充電ステーション、全BEVユーザーに開放…利用前日から最大2時間の事前予約が可能
レスポンス
N-VAN e:って「モバイルバッテリーパック採用」じゃないのか……って残念がる声! 現実を考えればいまのN-VAN e:が正解だった
N-VAN e:って「モバイルバッテリーパック採用」じゃないのか……って残念がる声! 現実を考えればいまのN-VAN e:が正解だった
WEB CARTOP
日本と英国とのつながりを独自に表現した2モデルのレンジローバーSVの特別限定モデルがデビュー
日本と英国とのつながりを独自に表現した2モデルのレンジローバーSVの特別限定モデルがデビュー
カー・アンド・ドライバー
悪路なんて走らないしアウトドア趣味もない! それでも人気のSUVでしか得られないメリットを探したらけっこうあった!!
悪路なんて走らないしアウトドア趣味もない! それでも人気のSUVでしか得られないメリットを探したらけっこうあった!!
WEB CARTOP
前席のみの三菱新型「2人乗り軽バン」アンダー150万円で買える“新仕様”登場! 新型「ミニキャブEV」発売
前席のみの三菱新型「2人乗り軽バン」アンダー150万円で買える“新仕様”登場! 新型「ミニキャブEV」発売
くるまのニュース
ポルシェ911買うなら必見!人気の年式やおすすめグレードまで【人気のクルマ中古購入ガイド】
ポルシェ911買うなら必見!人気の年式やおすすめグレードまで【人気のクルマ中古購入ガイド】
グーネット
Bigなキャンペーン、Bigなキット!amtの大いなる賭け、レベルの帰還、そして…【アメリカンカープラモ・クロニクル】第29回
Bigなキャンペーン、Bigなキット!amtの大いなる賭け、レベルの帰還、そして…【アメリカンカープラモ・クロニクル】第29回
LE VOLANT CARSMEET WEB
自動車メーカーの「認証不正」でも話題となった「JNCAP」って何? 実は「国の基準」と違う? 認証とJNCAPでズレも… 今後の課題とは
自動車メーカーの「認証不正」でも話題となった「JNCAP」って何? 実は「国の基準」と違う? 認証とJNCAPでズレも… 今後の課題とは
くるまのニュース
ボルボ『XC90』改良新型を発表…「Ultimate」が「Ultra」に
ボルボ『XC90』改良新型を発表…「Ultimate」が「Ultra」に
レスポンス
【比較試乗】ラグジュアリーでありながらハイパフォーマンス。頂点を極めたフラッグシップSUVの世界「BMW XMレーベル vs ポルシェ・カイエン Eハイブリッド vs メルセデス・マイバッハGLS600 4マチック vs レンジローバーSV」
【比較試乗】ラグジュアリーでありながらハイパフォーマンス。頂点を極めたフラッグシップSUVの世界「BMW XMレーベル vs ポルシェ・カイエン Eハイブリッド vs メルセデス・マイバッハGLS600 4マチック vs レンジローバーSV」
LE VOLANT CARSMEET WEB
今週、話題になったクルマのニュース6選(2024.6.22)
今週、話題になったクルマのニュース6選(2024.6.22)
@DIME

みんなのコメント

2件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

339.8472.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

20.0458.0万円

中古車を検索
308 (ハッチバック)の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

339.8472.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

20.0458.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村