■日本で燃費の「悪い」クルマとは?
最近のクルマでは「燃費が良い」ということは当たり前となりつつあります。ハイブリッド車をはじめとすつ電動車の普及もあり、昔ほど低燃費をウリにするクルマも少なくなっています。
一方でいまでも燃費ではない魅力をウリにしているクルマも少なからず存在。では燃費が悪い魅力的な国産車には、どのようなものがあるのでしょうか。
【画像】「えっ…!」これが「極悪燃費」の最新モデルです(50枚)
燃費が悪い魅力的なクルマの特徴として、動かすのに大きなエネルギーを必要とする、ボディサイズが大きくて重たいクルマや、大量の燃料を使用して大きなパワーを生み出す大排気量エンジンのクルマが挙げられます。
そんなクルマの中でも、リッター1ケタは当たり前な特に燃費の悪い国産車4台を国土交通省が発表した「自動車燃費一覧(2024年3月時点)」をもとに紹介します。
●レクサス「LC500 コンバーチブル」(WLTCモード燃費:8.0km/L)
レクサス「LCコンバーチブル」は2020年6月に、当時既に発売されていた2ドアクーペ「LC」に加え、電動格納式ソフトトップを備える2ドアオープンモデルとして、発売されました。
エクステリアは、LCの持ち味である走行性能とデザインが調和した独創性を継承。
クーペモデルのデザインモチーフを活かしながら、コンバーチブルとしての独自の美しさを追求したものになっています。
コンバーチブルとしてルーフの格納位置にもこだわり、ルーフを開けたときも閉じたときも、流麗なサイドビューを実現しています。
ルーフは時速50kmまでなら走行中でも開閉可能で、約15秒でオープン、約16秒でクローズできる、クラストップレベルの開閉スピードを確保しています。
パワートレインは、5リッターV型8気筒NA(自然吸気)ガソリンエンジンが搭載されており、気になる燃費はWLTCモード燃費で8.0km/Lとなっています。
価格は消費税込みで1550万円です。
●レクサス「LX600」(WLTCモード燃費:8.0km/L)
レクサス「LX」は、レクサスのフラッグシップSUVで、 2021年10月に現行モデルとなる4代目が発表されました。
4代目では、トヨタの新しいクルマづくりの設計思想TNGAに基づいたTNGAプラットフォームGA-Fを採用。
これまで採用されていた伝統のラダーフレームが刷新されたほか、先代モデルと比較して、車両は約200kgの軽量化および低重心化を実現しました。
また当時では世界初搭載のバックアンダーフロアビューや、盗難防止装備としてレクサス初となる、指紋認証スタートスイッチが用意されるなど、各種先進装備が搭載されました。
エンジンは最高出力415ps・最大トルク650Nmを誇る、3.5リッターV型6気筒ツインターボガソリンエンジンを搭載し、これに10速AT(オートマチックトランスミッション)が組み合わされます。
WLTCモード燃費が最も悪いのは、2列独立4座シートを搭載する「エグゼクティブ」と、ノーマルモデルの5人乗りモデル、7人乗りモデル、で、8.0km/Lを記録しています。
価格は消費税込みで、1250万円から1800万円に設定されています。
●トヨタ「ランドクルーザー 300」(WLTCモード燃費:7.9km/L)
トヨタの本格SUVである「ランドクルーザー」は、2021年6月に現行モデルとなる300系が発表されました。
エクステリアは伝統を継承するとともに、オフロード走行時のダメージを受けにくいランプ位置やバンパー造形など、機能美を追求。
また悪路走破性をさらに高めるため、サスペンションの基本性能の向上や、当時では世界初の「E-KDSS(エレクトロニック・キネティック・ダイナミック・サスペンションシステム)」による接地性向上、ドライバー視点で障害物を直感的に可視化できる「マルチテレインモニター」や、走行路面を判断して自動でモード選択する「マルチテレインセレクト」を採用しています。
エンジンは、最高出力415ps・最大トルク650Nmを誇る3.5リッターV型6気筒ツインターボガソリンエンジンと、最高出力309ps・最大トルク700Nmを誇る3.3リッターV型6気筒ツインターボディーゼルエンジンの2種類が設定されています。
燃費が悪いのはガソリンエンジンモデルで、その中でもトップグレードのGRスポーツ、ZXグレード、VXグレードのそれぞれ7人乗り仕様が該当します。
気になる燃費はWLTCモードで7.9km/Lと、エンジンやシャシーを共有する兄弟車、レクサスLXよりも高燃費となっています。
価格は消費税込みで、510万円から800万円に設定されています。
●日産「GT-R」(WLTCモード燃費:7.5~7.8km/L)
日産「GT-R(R35型)」は2007年10月に登場しました。
それまで、同社が販売していたスポーツセダン・クーペのスカイラインの最高峰モデルであるGT-Rの血統を引き継ぎ、「究極のドライビングプレジャーを追求する」というコンセプトのもと、日産の技術を詰め込んだクルマとして君臨し続けています。
通常長くても10年前後でフルモデルチェンジが実施される国産車としては、異例ともいえる17年が経過してもなお、日本を代表するスポーツカーとしてありつづける稀有な存在といっても過言ではありません。
しかし同じモデルではありながらも、2007年の登場時と比べるとデザインだけでなくエンジンをはじめとする走行性能面は常に進化を続けています。
パワートレインは、VR38DETT型3.8リッターV型6気筒ツインターボエンジンに、6速のデュアルクラッチトランスミッションと4WDシステムを組み合わせています。
2007年の登場当初は最大出力480ps・最大トルク588Nmを誇りましたが、2024年モデルでは最大出力570ps・最大トルク637Nmへと向上。
専用チューンを施したNISMOモデルでは600馬力・652Nmを発揮します。
気になる燃費は、WLTCモードで7.8km/L、NISMOモデルでは7.5km/Lと、現在市販されているクルマで唯一のリッター7km台となりました。
価格は消費税込みで、1444万3000円から3061万3000円に設定されています。
※ ※ ※
まとめとして国産車の中で燃費が悪いクルマは、スポーツカーとSUVが占有する結果となりました。
日常的にクルマを使う人にとっては、燃費がクルマの維持費に大きく影響し、財布の出費に直結することでしょう。
しかし、燃費がクルマの全てではありません。
実際に今回のクルマ達は、逆に人気車種ばかりなのもまた面白いところです。
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みんなのコメント
「しかし、燃費がクルマの全てではありません。」
ホンマこれ。