現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【果たして勝者は?】ディーゼルを搭載した「BMW X2」vs「メルセデスGLA」ドイツ製コンパクトSUVの一騎打ち!

ここから本文です

【果たして勝者は?】ディーゼルを搭載した「BMW X2」vs「メルセデスGLA」ドイツ製コンパクトSUVの一騎打ち!

掲載 更新 6
【果たして勝者は?】ディーゼルを搭載した「BMW X2」vs「メルセデスGLA」ドイツ製コンパクトSUVの一騎打ち!

BMW X2 xDrive20d対メルセデスGLA 220 d 4MATIC:ディーゼルエンジン、全輪駆動、オートマチックトランスミッションを備え、エレガントにパッケージングされたコンパクトSUV、それがBMW X2とメルセデスGLAだ。デザイン以外の違いは何だろう?

デザインは異なる: BMWは角張っているが、メルセデスは丸みを帯びて調和がとれている。「X1」の近縁種である新型「X2」は、先代に比べてかなり大きくなり、全長は20cm近く長くなった。

【絶好の足車】「VW パサート(B6)」速い、旨い、安いクルマみーつけた リフレッシュ計画発動

デザイン面での大きな違い「GLA」は2020年から製造され、2023年に改良された。ここでのモットーは「とにかく目立たないでください」だ。大多数にアピールする全方位的に滑らかなデザインを備え持つ。

リヤビュー:角張った「X2」と丸みを帯びた「GLA」のどちらを選ぶかは、純粋に好みの問題だ。フロントスペースに関しては、「GLA」と「X2」に大きな違いはない。両車ともシートはゆったりとしていて高い位置に設定されている。BMWの試乗車には、470ユーロ(約7万7千円)の追加料金でアクティブシートが装着されていたが、このシートはお勧めできる。

BMWのタッチスクリーンは遠すぎる後部座席では、「X2」のデザインの欠点が明らかになる。長い脚を置くスペースは、「GLA」や兄弟モデルの「X1」よりも明らかに狭い。もしどうしても後席のスペースが必要なら、ヘッドルームが6.5cm広く、ニールームもかなり広い「X1」を選ぶべきだろう。

BMW X2のインテリアは高品質な素材、クリーンな仕上がりで好感がもてる。「X2」のインテリアはクリアでミニマル。メーター用の10.25インチスクリーンとマルチメディア用の10.7インチタッチスクリーンを備えたカーブドディスプレイは、ドライバーに向かって湾曲している。ただし、タッチスクリーンはかなり離れているため、手を伸ばすには毎回少し前かがみになる必要がある。

メニューは多岐にわたり、アイコンが小さいため操作が難しく、もっと整理できたはずだ。奇妙なことに、現行の「iDrive」のカーナビは以前よりシンプルなグラフィックになっており見にくい感じがする。例えば、一般道は緑色でハイライトされなくなっているのだ。

見やすくなったメルセデスのディスプレイ「GLA」は風通しがよく、特にリヤではリヤシートを動かすことができ(428ユーロ=約7万円、BMWにはない)、背の高い人でも頭上に余裕がある。フロントでは、「X2」よりいくぶんシンプルなシートがよくフィットし、快適な座り心地を提供する。

BMW X2に比べ、メルセデス CLAのインテリアはより若々しく遊び心がある。ここでも、丁寧な仕上げと美しい素材が使われている。ワイドスクリーンのコックピットには10.25インチのディスプレイが2つあり、ひとつは計器用、もうひとつはマルチメディア用のタッチスクリーンで、こちらもかなり遠い。どちらの画面も実に見栄えがよく、計器類は「X2」よりはるかに見やすい。メニューもかなり複雑だが、よく整理されており、高速で賢いMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエキスペリエンスシステム)音声アシストシステムが迷ったときに役立つ。

走行性能はGLAが上「GLA 220 d」は、190馬力、400Nmの2.0リッターディーゼルを搭載する。マイルドハイブリッドは「GLA」のガソリンエンジンのみで、ディーゼルにはない。この4気筒ディーゼルエンジンは、「X2」のものよりも活気があり、レスポンスもよく、回転も上がりやすい。ゼロから100km/hまでの加速は7.7秒、最高速度は219km/hだ。

スプリントの勝者:0-100km/h加速7.7秒のGLAは、X2を明らかに上回っている。最高速度の点でもメルセデスが勝っている。「GLA」の方が「X2」よりも荒々しく、存在感がある。8速デュアルクラッチトランスミッションは、発進時に若干の遅れを許容するが、それ以外は素早く丁寧に反応する。

テスト車のアダプティブダンパー(2,820ユーロ=約46万円のテクノロジーパッケージに含まれる)を装着した「GLA」のサスペンションは「X2」よりもバランスが取れていて快適だ。しかし、コンフォートモードでは少し揺れを感じる。現在のメルセデスの常として、反応の良い繊細なステアリングがとても気に入った。ESPは非常に慎重に設計されており、早め早めにエネルギッシュに制御する。

BMWの新しいギアボックスは一歩後退「X2 xDrive20d」では、2.0リッター4気筒エンジンが163馬力と400Nmを発揮し、48ボルトのマイルドハイブリッドシステムを搭載する。ガソリンエンジンよりもスムーズな走りで、静粛性も高い。パワーという点では、ガソリンエンジンの方が勝る。テストでは0から100km/hまで8.3秒、最高速度は207km/hだった。

BMW X2の新しいデュアルクラッチギアボックスは、先代のアイシントルクコンバーターほどの切れ味はない。このデュアルクラッチギアボックスは7段変速で、「X2」では発進時に1秒考える時間があるが、その後は素早く変速する。「GLA」と比べると、ギアボックスはやや神経質な印象で、変速頻度が高く、低いギアでは時折引っかかる。先代に搭載されたアイシン製の8速コンバーターと比べると、明らかに後退している。

BMWは「X2」を「メルセデスGLA」よりもタイトにチューニングしており、ショートストロークのサスペンションは敏感に反応し、段差などを吸収する。また、ESPは寛大に設計されており、スラロームでの見事なオーバーステアなど、単純にメルセデスのものよりも多くのことを可能にしている。

ステアリングはBMWの基準からすると軽すぎるし、フィードバックも(あまりに)少ない。しかし、ブレーキは傑出している!「X2」は100km/h時からわずか31.6メートルで完全停止する。比較すると、「GLA」は34.5メートルだった。燃費はマイルドハイブリッドの「X2」が、リッターあたり18.5kmだったのに対し、「GLA」は1リッターあたり16.3kmだった。

テスト車両の価格は6万ユーロ(約990万円)以上「メルセデスGLA 220d 4MATIC」は53,294ユーロ(約879万円)から購入可能で、AMGラインプレミアムとアダプティブサスペンション付きテクノロジーパッケージを含むテスト車両の装備は65,521ユーロ(約1,081万円)だった。

高価な楽しみ:テストに関連するすべてのエクストラを装着した場合、X2は60,220ユーロ(約993万円)、GLAは65,521ユーロ(約1,081万円)だった。「X2 xDrive20d」の価格は51,100ユーロ(約843万円)からで、テスト車両の構成では、例えばMスポーツパッケージとイノベーションパッケージを装着した場合、60,220ユーロ(約993万円)となる。この点でも明確な差がある。

第2位:800点満点中548点: メルセデスGLA 220 d 4MATICスペースが広く、走行性能が高く、サスペンションが快適で、ステアリングもいい。だが高い。

第1位:800点満点中561点: BMW X2 xDrive20d文化的で経済的な走り、俊敏なハンドリング、優れたブレーキ。「GLA」より少し安い。

結論:BMW X2対メルセデス GLAの対決は、第一に常にハイレベルな戦いであり、第二に好みの問題である。特性という点では、両者は実質的に同等であり、コストという点ではBMWが上である。伝統的に、私たちはデザインにはポイントを与えない。

フォトギャラリー: BMW X2 xDrive20d対メルセデスGLA 220 d 4MATIC

Text: Berend Sanders and Dirk BrankePhoto: Olaf Itrich / AUTO BILD

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【魔改造?】メルセデスAMG SLをシューティングブレークに フルカーボンボディの1,000馬力2ドアクーペ ブラバス ロケットGTSとは?
【魔改造?】メルセデスAMG SLをシューティングブレークに フルカーボンボディの1,000馬力2ドアクーペ ブラバス ロケットGTSとは?
AutoBild Japan
【初のハイブリッド911登場!】クーペに加えコンバーチブルとタルガバージョンもフレッシュアップ!改良された新型ポルシェ911の全情報!
【初のハイブリッド911登場!】クーペに加えコンバーチブルとタルガバージョンもフレッシュアップ!改良された新型ポルシェ911の全情報!
AutoBild Japan
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
【ユーズドカーチェック】17枚の画像とともにBMW 3シリーズGT(F34)の中古モデルをわかりやすくレビュー!
【ユーズドカーチェック】17枚の画像とともにBMW 3シリーズGT(F34)の中古モデルをわかりやすくレビュー!
AutoBild Japan
新型「キャデラック リリック」ヨーロッパ市場に再参入 果たして1,300万円のアメリカ製高級電動SUVは欧州のライバルに勝てるか?
新型「キャデラック リリック」ヨーロッパ市場に再参入 果たして1,300万円のアメリカ製高級電動SUVは欧州のライバルに勝てるか?
AutoBild Japan
コンパクトでプレミアム! ヒョンデ・インスターへ試乗 コダワリ感じるインテリア
コンパクトでプレミアム! ヒョンデ・インスターへ試乗 コダワリ感じるインテリア
AUTOCAR JAPAN
新型「メルセデスCLA」のプロトタイプに試乗!次世代のメルセデス製電気自動車の実力やいかに?
新型「メルセデスCLA」のプロトタイプに試乗!次世代のメルセデス製電気自動車の実力やいかに?
AutoBild Japan
エッジの効いたスタイルに先進の4WD性能をプラス!新型プレミアムコンパクトSUV「 アキュラ ADX」誕生
エッジの効いたスタイルに先進の4WD性能をプラス!新型プレミアムコンパクトSUV「 アキュラ ADX」誕生
Webモーターマガジン
【Love me tender】威風堂々 ラグジュリアスでエレガントなフルサイズSUV「キャデラック エスカレード スポーツ25thアニバーサリーエディション」との夢の5日間
【Love me tender】威風堂々 ラグジュリアスでエレガントなフルサイズSUV「キャデラック エスカレード スポーツ25thアニバーサリーエディション」との夢の5日間
AutoBild Japan
フォルクスワーゲン T-CROSS マイナーチェンジで上質なコンパクトへと驚きの変化【試乗記】
フォルクスワーゲン T-CROSS マイナーチェンジで上質なコンパクトへと驚きの変化【試乗記】
Auto Prove
「ランクル」兄弟で最もモダンな“250”に試乗! オンロードでもオフロードでも隙がない万能モデルだ。【試乗レビュー】
「ランクル」兄弟で最もモダンな“250”に試乗! オンロードでもオフロードでも隙がない万能モデルだ。【試乗レビュー】
くるくら
日本上陸を果たした「メルセデス G 580 with EQ Technology」は究極のオフローダーなのか?
日本上陸を果たした「メルセデス G 580 with EQ Technology」は究極のオフローダーなのか?
AutoBild Japan
日本上陸を果たした「メルセデス G 580 with EQ Technology」は究極のオフローダーなのか?
日本上陸を果たした「メルセデス G 580 with EQ Technology」は究極のオフローダーなのか?
AutoBild Japan
メルセデス・ベンツの新世代4名乗りオープンカーのCLEカブリオレに高性能バージョンの「メルセデスAMG CLE53 4MATIC+カブリオレ」を設定
メルセデス・ベンツの新世代4名乗りオープンカーのCLEカブリオレに高性能バージョンの「メルセデスAMG CLE53 4MATIC+カブリオレ」を設定
カー・アンド・ドライバー
ヒョンデ、新型高級SUV「アイオニック9」でレンジローバーに対抗 過去最大のEVがデビュー
ヒョンデ、新型高級SUV「アイオニック9」でレンジローバーに対抗 過去最大のEVがデビュー
AUTOCAR JAPAN
【このVIP用Sクラスなんぼ?】走行距離380km!新車状態の希少な「メルセデス W220 S600 プルマン」販売中 その価格は?
【このVIP用Sクラスなんぼ?】走行距離380km!新車状態の希少な「メルセデス W220 S600 プルマン」販売中 その価格は?
AutoBild Japan
6速MTあり! 全長4.5m級“ちょうどいいサイズ”の「新型スポーツカー」が凄い! 480馬力“直6ツインターボ”×FRのみってサイコー! 新型「BMW M2」どんなモデル?
6速MTあり! 全長4.5m級“ちょうどいいサイズ”の「新型スポーツカー」が凄い! 480馬力“直6ツインターボ”×FRのみってサイコー! 新型「BMW M2」どんなモデル?
くるまのニュース
“低燃費”な新型「クーペSUV」発表!軽量ボディד独自ユニット”装備でめちゃ楽しそう!「映え内装」も超カッコイイ「アルカナ」の魅力とは?
“低燃費”な新型「クーペSUV」発表!軽量ボディד独自ユニット”装備でめちゃ楽しそう!「映え内装」も超カッコイイ「アルカナ」の魅力とは?
くるまのニュース

みんなのコメント

6件
  • アハハ
    為替が全てだから円換算額は何の参考にもならないとはいえ、こんなブランド末端モデルがこの値段というのはちょっとねぇ。
  • tondemo310
    GLA180=597万円
    X2 20i=628万円
    CX-30 20Sレトロスポーツ=341万円
    だっけど、私なら
    CX-3 15Sツーリング(FF)227.9万円
    にする。理由は格好良いから。人民服は着たくない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

628.0810.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

130.0722.0万円

中古車を検索
X2の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

628.0810.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

130.0722.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村