■スズキの最上級SUV「グランドビターラ」輸出開始
2023年1月19日、スズキのインド子会社「マルチスズキ」は、同社で2022年夏から生産する新型コンパクトSUV「グランドビターラ」の輸出を開始しました。
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グランドビターラとは、どのようなクルマなのでしょうか。
グランドビターラは、マルチスズキが同社の高級ブランド「NEXA」から展開する最上級SUV。その初代モデルと2代目モデルは、日本でも「エスクード」として販売されていました。
現行型となる3代目グランドビターラは、スズキとトヨタの協業に基づいて開発され2022年夏よりインドで生産を開始した新型車で、2023年1月現在日本では展開されていません。
なおインド市場においては、トヨタ版のモデルとして「アーバンクルーザー ハイライダー」が販売されています。
3代目グランドビターラのボディサイズは全長4345mm×全幅1795mm×全高1645mmと、日本で販売されている車種でいえばトヨタ「カローラクロス」をひとまわりコンパクトにしたようなサイズ感です。
エクステリアでは、全体的にSUVらしい力強さが表現されているほか、フロントフェイスでは、3灯式LEDランプや、左右のランプをつなぐクロームバー、多角形グリルなどが装備され高級感を演出しています。
パワートレインは、1.5リッターエンジンのマイルドハイブリッド仕様と、1.5リッターエンジン+モーターのフルハイブリッド仕様を用意。これに組み合わせるトランスミッションとしてマイルドハイブリッドモデルでは6ATもしくは5MTを、ハイブリッドモデルでは、e-CVTが選択可能です。
価格は、104万5000インド・ルピー(約167万円)からです。
そんなグランドビターラは、今回まずインド・カマラハル港からラテンアメリカへ向け輸出が開始されたと発表されました。
また、今後ラテンアメリカを含む、アフリカ、中東、ASEAN、および近隣地域の60か国以上への輸出を目指しているといいます。
マルチスズキの竹内寿志社長は、今回の輸出開始について以下のようにコメントしています。
「インドからの輸出を拡大するインド政府の取り組みを支援し、マルチ・スズキは国際的なプレゼンスを高めるためにさまざまな取り組みをおこなってきました。
輸出向け商品の拡充は、成功のための重要な柱のひとつです。グランドビターラを加えると、現在計17車種を輸出していることになります。
2022年7月に発表したグランドビターラは、国内市場でも圧倒的な反響を得ており、インド生産のグランドビターラは海外市場でも同様の成功を収めると確信しています」
今後輸出を目指していると公表された地域に、日本を含むアジア諸国は含まれていませんが、世界的なSUVブームにより、国産メーカー各社では、国内でもSUVラインナップを拡充しており、今後グランドビターラが日本やってくる可能性を完全には否定できません。
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