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【スーパーカー年代記 024】ロータス ヨーロッパは日本のスーパーカーブームのきっかけを作った

掲載 更新 21
【スーパーカー年代記 024】ロータス ヨーロッパは日本のスーパーカーブームのきっかけを作った

クルマ好きなら一度は憧れたことがあるだろうスーパーカー。その黎明期から現代までをたどる連載企画。第24回は「ロータス ヨーロッパ」だ。

ロータス ヨーロッパ(1966-1975年)
1970年代後半の日本で起こったスーパーカーブームは、池沢さとし(現・早人師)氏の連載マンガ「サーキットの狼」が火付け役であったことは間違いない。そのマンガの主人公である風吹裕也の愛車として登場したのが、ロータス ヨーロッパだった。パフォーマンスや車格から考えると、ロータス ヨーロッパはスーパーカーではない!という意見もあるが、ブームのきっかけを作った1台として、この企画ではスーパーカーとして紹介しておこう。

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イギリスのスポーツカー メーカー、ロータス カーズがリーズナブルなミッドシップ スポーツカーとして、1966年に発表したのがヨーロッパだ。ロータスとしては、初めてエンジンをミッドシップ搭載した市販車でもある。ロータスのモデルは伝統的に現在まで「E」で始まる車名が付けられており(ロータス セヴンを除く)、ヨーロッパの綴りは「Europe」ではなく「Europa」であり、ギリシア神話の王女の名であるが、由来に関しては諸説あるようだ。

さて、ロータス カーズのFRスポーツカーとして人気のあったエランのY字型バックボーンフレームを前後逆に採用し、シートの後ろにエンジンを搭載する構成となっている。パワーユニットは、登場時のS1と1968年にマイナーチェンジされたS2では、ルノー 16用の1.5L 直4 OHVエンジンと4速MTを流用して搭載した。最高出力は82psと非力ながら、FRP製のボディは665kgときわめて軽量で走りは活発だった。それゆえ、ウイークエンドにモータースポーツを楽しむアマチュアのクラブマンレーサーに好まれる存在となった。

1971年には、ツインカム(TC)に進化する。その名が示すとおり、エンジンはフォード製のブロックに自社製のDOHCヘッドを組み合わせて搭載。1.6Lの排気量で最高出力は105psを発生した。1972年になると、スペシャル(SPL)が登場する。大径の吸気バルブを採用し、圧縮比をTCの9.5から10.5にアップして、126ps/15.6kgmのパワースペックを発生した。ミッションもオプションで5速MTも選べるようになった。

ロータス ヨーロッパはハンドリングの良さと安価で人気を呼び、1975年までに9000台以上が生産された。2006年、ロータス カーズはエリーゼやエキシージの兄貴分的なGTスポーツカーに「ヨーロッパ」の名を与えて発表した。だが、初代のイメージとはかけ離れたモデルであり、人気を得られず2010年にフェードアウトしている。

ロータス ヨーロッパ スペシャル 主要諸元
●全長×全幅×全高:4000×1640×1090mm
●ホイールベース:2335mm
●重量:710kg
●エンジン種類:直4 DOHC
●排気量:1558cc
●最高出力:126ps/6500rpm
●最大トルク:15.6kgm/5500rpm
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:前175/70HR13、後185/70HR13

[ アルバム : ロータス ヨーロッパ はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

21件
  • 夏にFRPボディが歪まないくらい良いガレージ環境が有ればまた乗りたいと思う一台

    速度的には速く無いけど少ないロールでコーナーが楽しい
    室内は意外と広くて低い目線が楽しい
    ペダルの間隔が狭くて靴を選ぶ
    シフトが車体最後部までロッドで伸ばしているのを操作のたびに感じる

    快適さは無いけどね
  • やっぱ昔のスーパーカーは魅力的だな
    ディアブロよりもカウンタックの方が見入る
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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