この記事をまとめると
■三菱からかつて「ブラボー」という名の軽ワゴンが販売されていた
ハードル上がりすぎの車名に完全に「名前負け」! 一部マニアにしかウケなかった「三菱カリスマ」という輸入セダン
■途中で4気筒20バルブのターボエンジンモデルも加わった
■ブラボー自体はなくなってしまったが、現在ミニキャブでグレード名として残されている
三菱から販売されていた豪華な軽ワゴンだった
少し前の話題にはなるが、カタールで開催されたサッカーワールドカップで長友佑都選手が口にして一躍話題となった「ブラボー」というワード。じつはこのブラボーを車名に持つモデルが存在していたのをご存じだろうか。
「称賛」や「喝采」などの叫び声を意味するブラボーという名前が付けられたモデルが登場したのは1991年1月のことで、その車型は軽自動車のワンボックスカータイプとなっていた。
じつはこのブラボー、ベースとなっているのは通算5世代目となる軽ワンボックスバンのミニキャブであり、4代目時代に「ミニキャブ ブラボー」として販売されていたモデルが独立車種となったもの。
もともと商用バンとして登場したミニキャブに比べ、充実した装備と乗用モデル風のエクステリアを持つのがブラボーの最大の特徴となっているが、このブラボー自体も4ナンバー登録の商用モデルであった。
とはいえ全車にエアコンが標準装備となり、エントリーグレードを除けばフルトリム化がなされた内装や、上級グレードでは前後パワーウインドウ、チルトステアリング、集中ドアロックなど乗用モデル並みの装備を誇っていた。
さらに「スーパーエアロルーフ」と名付けられた仕様では、ルーフ部分が分割されたガラスルーフとなっており、フロント部分はチルトアップ、後部はサンシェードと連動して後方にスライドして開くという非常に凝ったものとなっていたのだ。
気合いが入っていたのは内外装や装備だけでなく、パワートレインには中間グレード以上に1気筒あたり5つのバルブを持つDOHC15バルブエンジンを採用。さらに最上級グレードにはこの15バルブエンジンにインタークーラーターボを組み合わせていたのである。
さらに1994年1月のマイナーチェンジでは中間グレード以上のモデルのエンジンを4気筒へ換装。もちろんこちらも5バルブ仕様だったので、660ccながらDOHC20バルブエンジンとなっていた。また、足まわりにも手が加えられており、リヤサスペンションをリーフ式から3リンク式コイルスプリングに変更し、乗り心地や操縦安定性も大きく向上させていた。
その後、ブラボーは1999年に登場したタウンボックスにバトンタッチをして終売となるが、2011年11月にミニキャブバンのグレード名としてブラボーの名前が復活。それ以降、エブリイのOEMモデルになってからも上級グレードにブラボーの名前が残されている。
なお、ブラボーと同じ綴りの「Bravo」という名前を持つ(名前の由来も同様)モデル、フィアット・ブラーボが1995年から販売されていたが、日本で販売するにあたっては三菱ブラボーが存在していたことで「ブラビッシモ」という名前に改名して販売されていた。
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みんなのコメント
昨今のハイトワゴン、ターボ付きとかいいエンジンはオラオラ顔のカスタムだのにしか設定無いとかの罠。