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フェラーリのフルオープンモデルは、実に優雅だ──新型ローマ・スパイダー試乗記

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フェラーリのフルオープンモデルは、実に優雅だ──新型ローマ・スパイダー試乗記

日本に上陸した新型フェラーリローマスパイダー」に、早速、小川フミオがテストドライブ。優雅な2+2オープンに迫る。

躍動的でかつエレガント

Da-iCE花村想太×ハーレーダビッドソン──Vol.2 ロードグライド

気分がスカッとするフルオープンスポーツカーがフェラーリの新型ローマ・スパイダーだ。発表は2023年3月だったが、25年3月になってようやく乗れた。待っていた甲斐のある、実に痛快なクルマだ。

「人生は楽しむためにあると知っている、1950年代から60年代という、良き時代のイタリア人のライフスタイルを、現代的に表現したモデル」と、フェラーリは謳う。

なるほど! と、納得してしまうのが、まずスタイル。そもそも先だって発表されたローマ(クーペ)が、シンプルな美しさで際立つモデルだ。その良いところを壊さず、上手にフルオープンにしている。

ソフトトップを上げていてもスタイリッシュだが、13.5秒でボディに格納される幌を下げてフルオープンにした姿が、実に素晴らしい。そしてのびやかなボディと、20インチ径のロードホイールと組み合せも良い。

もちろんドライブは、スタイルと共に新型ローマ・スパイダーの魅力を支えるもうひとつの柱だ。フロントに搭載された456kWの最高出力と760Nmの最大トルクを発生する3855ccV型8気筒エンジンは、8段デュアルクラッチ変速機を介して後輪を駆動する。

ナチュラルな操縦性で、V8エンジンを前車軸後ろに載せた、いわゆるフロントミッドシップレイアウトを採用したフェラーリらしく、軽快な動きだ。エンジン回転3000rpmから最大トルクが出る設定なので、一般道でも扱いやすい。

軽くアクセルペダルを踏めば、力が出て、ブレーキは強力。加減速は意のままだ。これこそスポーツカーの見本のような操縦性と、がんがん回せるスポーツエンジンの魅力とが、みごとに両立していて、ドライブフィールは痛快のひとこと。

エンジン音と排気音が豪快で、走りだすとすぐに、ぐっと気分が昂揚する。新型「12チリンドリスパイダー」のような、最新の12気筒フェラーリより勇ましい印象だ。

各国の騒音規制が厳しくなるなかで、同じような音圧はこの先作れないかもしれない。そう思うと、余計、新型ローマ・スパイダーが愛おしくなってしまった。

走行中でも60kph以下であれば、電動幌の開閉が行えるので、ここぞというときにオープンにする……というオーナーもいるだろう。でも、先述のとおり、オープンで走行する姿が美しいので、むしろ、雪とかでは仕方なくクローズする、なんて乗りかたがスタイリッシュだと私は思う。

電動幌を閉めると期待以上に静かだ。快適性が高いのも、フェラーリのなかではコンパクトなGTであるローマ・スパイダーの身上といえる。

一方、オープンで走行しても、日本の高速道路の制限速度ぎりぎりまでの速度域でも、快適性は高い。サイドウインドウを下げていても、風の巻き込みは少ない。しかも試乗したモデルにはオプションのネックウォーマーといって首元に温風が出る装置がそなわっていたので、3月だとむしろ暑いぐらいだった。

前席背後には、自動で立ち上がるウインドデフレクターがそなわるが、こちらは試す機会がなかった。フェラーリによると、効果はそれなりにあるそうで、しかも前席背後に荷物を置くときなど、トノーカバーのような働きをしてくれるので、その点でもありがたい装備なのだ。

フェラーリは12気筒であってこそ……なんて意見もわからないでもない。でも、ローマを乗りこなすのは、クルマ好きには大きな楽しみになるのは間違いない。

車体色はちょっと暗めの「ロッソ・アルファ」(戦前のアルファロメオの8C2300のようなレーシングカーを思わせる赤色)に、黒い幌を選んで、新型ローマ・スパイダーを乗り回していたら、最高にスタイリッシュだ。

文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)

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