現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 究極のエンジンチューンは「排気量アップ」だ! 「ボアアップ」に「ストロークアップ」などやの手法とメリットを解説します

ここから本文です

究極のエンジンチューンは「排気量アップ」だ! 「ボアアップ」に「ストロークアップ」などやの手法とメリットを解説します

掲載 34
究極のエンジンチューンは「排気量アップ」だ! 「ボアアップ」に「ストロークアップ」などやの手法とメリットを解説します

まさに究極のエンジンチューニングといえる「排気量アップ」

 マフラーとエアクリーナーの吸排気系にはじまり、ブーストアップやタービン交換にハイカムなど、パワーやトルクを高めるメニューは豊富にある。予算も得られる効果もピンからキリまでさまざまだが、究極というべきエンジンチューンが排気量アップだ。その手段と代表的なケースを紹介しつつ、メリットや注意点をあらためて知っておこう。

日産「フェアレディZ」「スカイラン」「シルビア」に選ばれた名機「L型エンジン」のチューニング界でも愛された理由とは?

シリンダー内径を拡大する一番ポピュラーな「ボアアップ」

 もっとも有名なのはシリンダーの内径を拡大するボアアップで、エンジンのオーバーホールと同じタイミング行われることが多い。シリンダーをボーリングすることで容積を増やし、広がった内径に合うサイズのピストンを組み込む。例を挙げると日産「SR20」やトヨタ「3S-GE」の2.2L化、日産「RB26」の2.8L化にトヨタ「2JZ」の3.1L化など。

 ただしシリンダーを削るほどブロックは割れやすくなるため、強化スリーブと呼ばれるパーツを使って対策するケースもある。

純正部品流用が可能で手軽さもある「ストロークアップ」

 ボアアップの正反対な手法が、クランクシャフト変更によるストロークアップ。国産車のチューニングで一世を風靡したのは、ホンダ・シビックタイプR(EK9)の1.8L化だ。人気を博した理由は社外品の高価なクランクシャフトではなく、ホンダ・インテグラタイプR(DC2)に搭載されているB18Cエンジンのリーズナブルな純正クランクシャフトが無加工で流用できたこと。

 ただしストロークアップはピストンの「首振り」と呼ばれる動きが大きくなるため、シビックタイプRならノーマルの1.6Lよりレブリミットを下げてトラブルを防ぎ、豊かなトルクを活かして早めにシフトアップするような走り方が求められる。

違うエンジンのパーツを組み合わせる「ブロック交換」

 もうひとつはブロックをそっくり交換する方法。マークIIやソアラに使われていた2.5Lの1JZエンジンでヘッドはそのまま、ブロックだけ2JZエンジンに取り替え3L化した通称「1.5JZ」はとくに有名だ。

究極は他車種用を流用する「エンジンスワップ」

 果たしてエンジンチューンと呼んでいいかは微妙だが、排気量の大きいエンジンをそっくりスワップする手もある。スカイラインなどのRB20搭載車にRB25やRB26を、また前述の1JZを2JZに載せ替えるのは定番中の定番だ。

* * *

 排気量が増えれば大きなタービンを回せるようになったり、NAでもトルクアップの恩恵は計り知れないほど大きい。ただし強度の低下やピストンの首振りといったデメリットがあり、出力が向上すれ熱量も増えるため冷却系の強化も必須となる。

 なおブロックを取り替えるケースは別として、排気量アップは外見で分からないことが多い。当然ながらそのままでは違法改造になるので、堂々と乗りたいなら必ず公認車検を取得しよう。

文:Auto Messe Web 『AMW編集部』
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

スズキ新型「コンパクトSUV」まもなく発売に反響殺到! 「“87万円オトク”なら購入検討したい」「内装が想像以上に豪華」「四駆だし雪道で強そう」の声も! 装備充実の「eビターラ」最高級モデルに注目!
スズキ新型「コンパクトSUV」まもなく発売に反響殺到! 「“87万円オトク”なら購入検討したい」「内装が想像以上に豪華」「四駆だし雪道で強そう」の声も! 装備充実の「eビターラ」最高級モデルに注目!
くるまのニュース
スーパーフォーミュラ・ライツ鈴鹿合同テストでオーバーテイクを促進する“P2Pシステム”を将来に向けた検討としてテスト
スーパーフォーミュラ・ライツ鈴鹿合同テストでオーバーテイクを促進する“P2Pシステム”を将来に向けた検討としてテスト
AUTOSPORT web
シンプルでカッコよく 快適な乗り心地を実現! ヤマハが開発した“電動アシスト自転車”「パスクレイグアリー」ってどんなモデル?
シンプルでカッコよく 快適な乗り心地を実現! ヤマハが開発した“電動アシスト自転車”「パスクレイグアリー」ってどんなモデル?
VAGUE
ロロ・ピアーナのオーバーコート──クラシックな定番アイテムから『GQ』が選ぶベスト・オブ・ベスト
ロロ・ピアーナのオーバーコート──クラシックな定番アイテムから『GQ』が選ぶベスト・オブ・ベスト
GQ JAPAN
やっぱスーパーカー世代のヒーローは「ミウラ」だよね! 半世紀以上前に登場した「黄色いランボ」がオークション登場 どこから見ても美しい“後期型”の価値とは
やっぱスーパーカー世代のヒーローは「ミウラ」だよね! 半世紀以上前に登場した「黄色いランボ」がオークション登場 どこから見ても美しい“後期型”の価値とは
VAGUE
大幅刷新の三菱「新型デリカD:5」正式発表! 斬新「4枚刃」グリルを「卒業」!? 精悍「黒マスク」で超カッコいい! 唯一無二の「SUVミニバン」どう変わったのか
大幅刷新の三菱「新型デリカD:5」正式発表! 斬新「4枚刃」グリルを「卒業」!? 精悍「黒マスク」で超カッコいい! 唯一無二の「SUVミニバン」どう変わったのか
くるまのニュース
驚くほど広がる後方視界、ホンダ「Nシリーズ」専用「リアビューミラー&カバー」が発売
驚くほど広がる後方視界、ホンダ「Nシリーズ」専用「リアビューミラー&カバー」が発売
レスポンス
日産 パトロールはどれくらいランクルを意識しているのか!? 日本導入を前にズバリ聞いてみた!!
日産 パトロールはどれくらいランクルを意識しているのか!? 日本導入を前にズバリ聞いてみた!!
ベストカーWeb
ホンダ旧横型ミニ系「北米専用」モデル「SL70」フルレストア フレームをパウダーコーティングでオールペイント!!
ホンダ旧横型ミニ系「北米専用」モデル「SL70」フルレストア フレームをパウダーコーティングでオールペイント!!
バイクのニュース
トヨタの新スーパーカー「GR GT」はなぜ“カーボンモノコック”ではなく“アルミ骨格”を選んだのか? LFAの悔しさが生んだ“新生フラッグシップ”のねらいとは
トヨタの新スーパーカー「GR GT」はなぜ“カーボンモノコック”ではなく“アルミ骨格”を選んだのか? LFAの悔しさが生んだ“新生フラッグシップ”のねらいとは
VAGUE
NISMO渾身のコンセプトモデルにマイナーチェンジの「Z」や北米人気の「ROCK CREEK」のカスタマイズ車両など豪華絢爛! 日産の「東京オートサロン2026」の展示車両から目がはなせない
NISMO渾身のコンセプトモデルにマイナーチェンジの「Z」や北米人気の「ROCK CREEK」のカスタマイズ車両など豪華絢爛! 日産の「東京オートサロン2026」の展示車両から目がはなせない
WEB CARTOP
日産「セレナ」待望のマイナーチェンジ! 魅力アップの「ルキシオン」に注目
日産「セレナ」待望のマイナーチェンジ! 魅力アップの「ルキシオン」に注目
グーネット
日産『セレナ』改良新型、「LUXION」「ハイウェイスターV」が新グリルで表情一新…278万5200円から
日産『セレナ』改良新型、「LUXION」「ハイウェイスターV」が新グリルで表情一新…278万5200円から
レスポンス
老舗のヤナセがついに軽EVを売る! 「ヤナセEVスクエア」がBYDとディーラー契約し2026年夏横浜に店舗をオープン
老舗のヤナセがついに軽EVを売る! 「ヤナセEVスクエア」がBYDとディーラー契約し2026年夏横浜に店舗をオープン
THE EV TIMES
ベスパ誕生80周年を記念した「“新型”スクーター」登場! 市販化最初のモデル「98」に着想を得た特別仕様車に注目! 「Vespa 80th」イタリアで発表
ベスパ誕生80周年を記念した「“新型”スクーター」登場! 市販化最初のモデル「98」に着想を得た特別仕様車に注目! 「Vespa 80th」イタリアで発表
くるまのニュース
「あなた誰?」レベルの激変っぷり! 3度のマイチェンでまるで別人に変身したレクサスISの顔を追ってみた
「あなた誰?」レベルの激変っぷり! 3度のマイチェンでまるで別人に変身したレクサスISの顔を追ってみた
WEB CARTOP
SGホールディングス、ダイバーシティ推進で最高評価…5年連続「ベストワークプレイス」認定
SGホールディングス、ダイバーシティ推進で最高評価…5年連続「ベストワークプレイス」認定
レスポンス
670馬力のスバル車が過激スタント! 人気動画『ジムカーナ』最新作にヨコハマタイヤ「ADVAN」装着
670馬力のスバル車が過激スタント! 人気動画『ジムカーナ』最新作にヨコハマタイヤ「ADVAN」装着
レスポンス

みんなのコメント

34件
  • >>究極は他車種用を流用する「エンジンスワップ」
    ???

    エンジンスワップって、
    なんか「究極」の方向性まちがってねーか?
  • 目的によって「究極」は変わるっしょ

    短時間でぶっ壊れてもいいからとにかく高出力を
    少々ムチャしても壊れない頑丈さを
    入賞狙えるポテンシャルを確保しつつ燃費を第一に
    等々
    エントリーに応じた「究極」があるべ?

    そもそも内燃機関の排気量変更って、「チューン」ではなくて「カテゴリー変更」でねーのか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

618 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

128 . 0万円 989 . 4万円

中古車を検索
ホンダ シビックタイプRの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

618 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

128 . 0万円 989 . 4万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村