この記事をまとめると
■オーテックが「ノート オーラ AUTECH SPORTS SPEC」を発表
アナログからデジタルに「顔」が進化! 日産の「デジタルVモーショングリル」って一体何?
■走りにこだわったセッティングが特徴だ
■運転が楽しいだけでなく同乗者の快適性も確保されている
オーテックがノートオーラを仕立てるとこうなる
日産は、セレナに次ぐ2番目のAUTECH SPORTS SPECとなる「ノートオーラ AUTECH SPORTS SPEC」を2024年12月19日に発表した。
これまでのオーテックブランドは「洗練された上質なデザイン」を柱に、視覚的なプレミアムスポーティさを追求してきた。しかし、近年ではスポーツ性能と快適性を両立させた車両を求める声が高まっているのも事実。とくに、日常の使い勝手を重視しながらも高揚感のある走りを楽しみたいというニーズが拡大している。
このような市場の変化に応えるため、ノートオーラ AUTECH SPORTS SPECでは、デザインの美しさだけでなく、質感の高い走りと快適な乗り心地を両立する新たな価値観「プレミアムスポーティ」を実現した。このモデルは、従来の「見た目のスポーティさ」を超え、実際のドライビング体験にまでプレミアムな要素を広げている点が特徴だ。
新しいプレミアムスポーティを実現させるためのデザインの特徴で目を惹くのは、AUTECH SPORTS SPECに特別に装着された大型リヤスポイラーだろう。この大型スポイラーは高速走行時の安定性を大きく向上させるだけでなく、スポーティな印象を際立たせている。
さらに、フロントグリルや前後バンパー下部のプロテクター、サイドシルフィニッシャーなどにはオーテックブランドならではのメタリックアクセントが施されており、プレミアム感を演出している。
また、オーテック専用デザインのアルミホイールは、走行性能を向上させるだけでなく、水中に差し込む光のような繊細なデザインが施されており、クルマ全体に統一感をもたらしている点も光る。
インテリアデザインにもこだわりが詰め込まれており、ブラックを基調とした本革ステアリングやレザーシート、アームレストなどにブルーのステッチを採用し、シフトがあるコンソールまわりや助手席の目の前にあるインストパネルにはダークウッド調フィニッシャーを取り入れるオーテックらしさの系譜も健在だ。
ただ、このAUTECH SPORTS SPECの真髄は、目に見えない部分の改良にある。
とくに、シャシーや足まわりの強化はクルマの走行性能に大きな影響を与えている。スプリングレートをフロントで30%、リヤで20%強化し、ショックアブソーバーにはNISMOモデルと共通のものを採用している。さらに、車高を20mm低くすることで重心を下げ、高速走行時の安定性とコーナリング性能を大幅に向上させた。
実際に運転してみると、そのバランスのよさがすぐに感じられた。
S字カーブでは、ステアリング操作に対する応答性が非常にスムースで、狙ったラインへと思いどおりにクルマが動く。あえてステアを素早く切り込み足してもロールがしっかり抑えられており、ロールの変化が最小限に抑えられていることで安心感を高めている。さらに、ブレーキやアクセル操作による上下方向に動くピッチングも抑えられている点もとても運転しやすく評価できる。
また、クルマの動きのなかでとくに素晴らしいと感じたのが傾いたロールの戻り方だ。高速レーンチェンジなどの大きなアクション後にクルマの動きを落ち着かせ、不要なお釣りを生まないように意図的にスッと背筋が真っ直ぐになるようなイメージでロールが戻る特性が与えられている。
これは絶妙なバランスで成り立っており、オーラ AUTECH SPORTS SPEC一番のいいポイントだと感じだ。
こういった味付けだと、運転しやすいだけではなく、同乗される人にとっても揺れが少なくて酔いにくさに繋がるため、家族や友人と一緒に乗るシーンでも高い満足感を得られるだろう。
タイヤやパーツの選定もオーテックならでは
ドライブモードにはベースグレード同様にエコ、ノーマル、スポーツの3種類が用意されている。それぞれのモードが力強さやレスポンス特性が強化されたことでより明確な特徴をもち、運転シーンに応じて最適なドライビングを選べるようになっている。
なお、私がとくにオススメするのはエコモードだ。エコと聞くと燃費性能を向上させる目的だけに思われがちだが、街なかでの扱いやすさに特化させたことで、穏やかなアクセル操作に対しても適度なレスポンスとパワーが得られるため、このクルマであれば、交通の流れにスムースに合わせられる十分なパフォーマンスをもっている。運転中のストレスが少ないのが魅力的だった。
ノーマルモードに切り替えると、名前に反してスポーティなレスポンスとパワーが得られるようになり、アクセル操作に対してトルクの出方がリニアになった。ベースグレードのスポーツモードを上まわる、かなりスポーティな味付けだ。人によっては街なかではリニアな反応が敏感過ぎると思う人が出てくるかもしれない。
こういった味付けは、一般道ではなく高速道路に向いているだろう。ただ、一定速度での巡航や合流や追い越しシーンでは非常に快適なので、パワー不足を感じることはないはず。
そして、ワインディングロードではスポーツモードが真価を発揮し、アクセル操作に対するエンジンの反応がダイレクトに感じられ、クルマが自分の一部のように感じられる瞬間がある。アクセルペダルを5mm踏み込むだけでクルマがポンッと前に出るような加速のリニアさが得られるようになる。
そこから大きく踏み込んでいってもリニアな特性は維持され、コーナー脱出時に加速力をコントロールする楽しさはスポーツモード一択だろう。
もうひとつ注目したいのはタイヤだ。今回採用したミシュランタイヤ「eプライマシー」はAUTECH SPORTS SPECとベストマッチだと感じた。転がり抵抗は少なく、タイヤのヨレやたわみが抑えられていることでハンドリング性能も申し分ない。さらに、静粛性が高くロードノイズやパターンノイズが圧倒的に少ない。突き上げ感をほどよく抑えてくれるサイドウォールの弾性もよく、プレミアムスポーティを目指すオーテックモデルとの上質な乗り心地を実現させるには相性はバッチリだ。
AUTECH SPORTS SPECではクルマの味付けの最終パーツとして、パフォーマンスダンパーを採用している。パフォーマンスダンパーによってボディに伝わる振動は低減し、ステア操作に対して適度なリニアさが生まれるのだ。その効果を最大限高めるために専用ブラケットと専用サイズのボルトで取り付けられるなどクラフトマンシップならではのこだわりもある。
一方で、ノートオーラNISMOでは補剛バーを取り付けることでより高い剛性を確保しているため、同じノートオーラでもそれぞれの個性に合わせて明確にすみわけしているのが特徴だ。
AUTECH SPORTS SPECは、デザイン、性能、快適性のすべてにおいて妥協のないモデルといえる。日常の使い勝手を犠牲にすることなく、プレミアムスポーティなドライビングを提供するこのクルマは、スポーツモデルとラグジュアリーモデルの両立を成し遂げているといえる。
さまざまな走行シーンでも安心して乗れるだけでなく、運転そのものが楽しくなるクルマだということだ。日常のパートナーとしても、特別な日のドライブパートナーとしても、十分に心を満たしてくれるのがプレミアムスポーティを体現したオーラ AUTECH SPORTS SPECだ。
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