世界耐久選手権(WEC)が全8戦からなる2025年カレンダーを公開。2月にカタールでシーズン開幕を迎え、11月にバーレーンでシーズン閉幕となるスケジュールとなった。
WECの2025年カレンダーは、今年と同じ8戦が同じ並び。開催が危ぶまれたイモラ戦もカレンダーに第2戦として残留することとなった。
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これまでWECのイタリア戦が行なわれてきたモンツァ・サーキットは、ピットガレージの増設を含むパドックエリアのインフラ改善に取り組んでおり、その代替地としてイモラ・サーキットが選ばれた。
イモラでのWEC開催は当初今年限りで終わると見られたが、契約を更新。更に4年にわたってWECのイタリア戦を開催することとなった。
WECは来季、40台にまでグリッドが拡大されると見られており、来年4月に向けてイモラもピットレーンのキャパシティ拡大が必要となる。
今季のWECフルエントリー台数より1台少ない36台という限られたガレージ数をどう改善できるかが、イモラの命運を握っていると見られ、WEC側も新契約を結ぶ上で地元自治体の協力が重要であると強調してきた。
イモラのマルコ・パニエリ市長は、WECとサーキットの合意について次のように語った。
「このイベントのおかげで、(ピット)ボックスやファンゾーンのようなインフラを改善することができ、来場者やスタッフがより楽しい経験をすることができる」
カレンダーは2024年から変化はないが、先月の時点でもWECの共同主催者であるACO(西フランス自動車クラブ)のピエール・フィヨン会長も「コストの問題」から9戦に拡大する計画はないとmotorsport.comに語っていた。
そしてFIA耐久委員会のリシャール・ミル会長は、WECが「壊れなければ直さない」という考え方を採用していると語った。
「今年の8戦は、定評あるサーキットが見事に混在している」とミル会長は語った。
「アメリカ大陸、アジア、ヨーロッパ、中東で存在感を示し、黄金時代を迎えた耐久レースのイベントが展開される、完璧な舞台を提供している」
今年9月に、2017年以来のアメリカ戦を開催するサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)も2025年のカレンダー入り。少なくとも復帰2シーズン目もWECを開催する予定だ。
ロジャー・ペンスキーは、2020年に自身が引き継いだインディアナポリス・モータースピードウェイでWECを開催したいという願望を示していたが、3月の声明でスケジュールの関係から2025年に実現することは難しいと発表。その時点でCOTAが2025年もWECカレンダーに載る可能性は高いと考えられていた。
また2025年のWECはラマダンの時期が早まる影響で、3月上旬にスタートした今シーズンよりも開幕が早まり、2月下旬にカタールでスタートすることとなる。
カタール戦の決勝は、12月18日のカタール建国記念日にちなんで総距離1812kmで開催され、最大レース時間は8時間となっている。
開幕戦の1週間前には、カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットでプレシーズン・プロローグ・テストが行なわれる。
スパ戦の後、WEC第4戦として設けられた2025年のル・マン24時間レースは6月14日~15日に本戦が予定されており、その前週の日曜日に事前のテストデーが設けられた。
ル・マンの後は、インテルラゴス・サーキットで開催するサンパウロ戦、COTAでのオースティン、富士、そしてバーレーンで2025年のWECは閉幕を迎える。
なおこのWECカレンダーは今週、FIA世界モータースポーツ評議会によって承認された。
■2025年WECカレンダー
2月28日 カタール1812Km (カタール)
4月20日 イモラ6時間 (イタリア)
5月10日 スパ6時間 (ベルギー)
6月14日-15日 ル・マン24時間 (フランス)
7月13日 サンパウロ6時間 (ブラジル)
9月7日 オースティン6時間 (アメリカ)
9月28日 富士6時間 (日本)
11月8日 バーレーン8時間 (バーレーン)
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