開催間近!! ジャパンモビリティショー2023詳細発表＆見所緊急紹介＆新車もたくさん出るぞ!!

　2023年10月4日、日本自動車工業会は都内で会見を開き、10月26日(木)～11月5日(日)（一般公開は10月28日(土)から）に東京ビッグサイトで開催する「JAPAN MOBILITY SHOW 2023（ジャパンモビリティショー）」の詳細を発表した。モビリティの未来を体験できる、まったく新しいイベントであるのと同時に、これまでの東京モーターショーで目玉とされていた「すこし先の未来に市販されるコンセプトカー」もたくさん出てくる…ということも言明された。

文／ベストカーWeb編集部、画像／日本自動車工業会

■「もうちょっと先に市販されるクルマ」も出る!!

　4年ぶり（前回は2019年）で、「東京モーターショー」から「ジャパンモビリティショー」と名称を変えて臨む日本自動車界最大のイベントが、いよいよ今月、開幕する。参加社数は過去最大となる475社を超え、自動車関連企業だけでなく、スタートアップを中心にさまざまな業種や技術が結集。まさに「日本のモビリティをみんなで考えるイベント」となる。

　以下、「ここが注目!!」というポイントをいくつか駆け足で紹介したい。

【Tokyo Future Tour（東京フューチャーツアー）】

　主催者プログラムであり、今回のモビリティショーの「シンボルコンテンツ」筆頭格。「これにを体験しなければ行く意味がない」というくらいの目玉コンテンツで、いわゆるショー仕立ての体験型イベント。

「東京フューチャーツアー」は今回のジャパンモビリティショーの目玉。「エマージェンシー」のコーナーでは映画『ゴジラ-1.0』とコラボして、「ゴジラが暴れた街」を体感できるという。す、すごいこと思いつくなあ…

　参加者は「LIFE」、「EMERGENCY」、「PLAY」、「FOOD」と、4つに分けられたスペースで、それぞれの切り口で語られる「モビリティが変える未来」を体験することになる。

　特に注目は「EMERGENCY」エリア。災害大国ニッポンにおいて、将来必ず訪れる激甚災害に備えてモビリティがどう活躍するか…を体験できるこのエリアでは、なんと2023年11月3日に全国ロードショーを予定している映画『ゴジラ-1.0（マイナスワン）】とスペシャルコラボ。ゴジラに襲われた街で、仮想被災者となってモビリティに救助される体験を味わえる。真っ先に味わいたいコンテンツ。

「東京フューチャーツアー」では、従来の自動車関連産業だけでなく、さまざまな業種から177社の企業が参加して、未来のモビリティが体験できる。画像左は三精テクノロジーズの四足歩行ロボット。画像右は株式会社ロボットライドの動作拡大スーツ「スケルトニクス」。カッコよすぎる

【Japan Future Session（ジャパンフューチャーセッション）】

　日本の未来について、さまざまな角度から討論するトークセッション。９つのセッションとテーマ、各登壇者が公開されたが、本記事担当者が一番楽しみなのは「ロボット×モビリティの未来」（10/31(火)11:00-12:00開催／林要（GROOVE X株式会社 代表取締役社長）＋吉藤オリィ（株式会社オリィ研究所 所長））。

画像左が吉藤オリィ氏（株式会社オリィ研究所 所長）で、画像右が林要氏（GROOVE X株式会社 代表取締役社長）。写真を見ると「あー、あの人！」と分かる人も多いはず。話もめちゃくちゃ面白いです

　愛くるしいぬいぐるみ系ロボット『LOVOT』を開発した林氏（しかもこの方、元レクサスLFAの空力担当エンジニアです）と、重度障碍者にも広く働く自由をもたらした分身ロボット「OriHime（オリヒメ）」の開発者であり「車椅子がカッコよくて何が悪い！」と言い放つ（大ファンです）吉藤氏。このトークセッションを企画したプランナー、お見事です。絶対聞きたい。絶対面白い。

【Out of KidZania（キッザニア） in JMS 2023】

　前回の東京モーターショーでは他のブースを引き離してぶっちぎりのキッズ集客を成し遂げたキッザニアが、今回も登場。「こども達が働く街＝Out of KidZania in JMS 2023」と称して、モデラーやメカニック、職人技など、ここでしか体験することができない「モビリティに関わる多彩なプログラム（職業体験）」を小学生向けに提供する。また、会場には未就学児（3歳以上）が参加費無料、予約不要で楽しめる「未就学児コーナー」も設置。

未来の自動車産業を担う子供たちが思いきり楽しめる「キッザニア」の出張版。各メーカーがガチの技術者を出して、子供たちに職場体験を提供します

　小学校１年～６年生が参加可能で、参加費は（JMS入場チケットとは別に）平日500円（税込）、土日祝1,000円（税込）が必要となる。レースメカニックになってタイヤ交換を体験したり、新車プロデューサーになってタブレットで新型車のプロデュースなどを体験できる。将来の日本のモビリティを担う才能がここで生まれるかも!!

【4つのエリアで楽しめるフードコート】

　ホスピタリティの鍵を握る（断言）「食」事情も今回はばっちり。グルメエンターテイナーの「フォーリンデブはっしー（橋本陽）」氏がプロデュースする会場グルメ「グルメキングダム」が（前回からさらにパワーアップして）開催。今回は過去最多の全45店舗の出店が決定し、「Japan Meat Show」を始めとする4つのエリアで魅惑の食体験を一気に楽しめる。

写真は「新井屋」。毎回「どこで食べようかな…」と悩むんですよね…胃袋をアッセンブリー交換したい……

　Japan Meat Show / 西展示棟屋上、ご当地グルメ / 東展示棟、ワールドグルメ / 東展示棟、ファミリーグルメ / 南展示棟と、それぞれ特徴のあるグルメエリアが設けられており、うーん、これはどこで昼飯を食べるか迷う…。いっそ2食…、いや歩き回るから3食いける…か？　「人気すぎてぜんぜん予約が取れない」で有名な肉好きにとっての桃源郷、吉祥寺・肉山も出展するというから、思いっきりお腹をすかして参戦していただきたい。

【H2 Energy Festival（エイチツーエナジーフェスティバル）】

　使用される電気を水素エネルギーで賄う特設ステージにて、数々のアーティストによるライブ、芸人さんによるお笑いライブが開催される。エンタメステージ初日にあたる10月28日(土)にはLDH所属アーティスト、「THE RAMPAGE」「MA55IVE THE RAMPAGE」「BALLISTIK BOYZ」「LIL LEAGUE」「WOLF HOWL HARMONY」「KID PHENOMENON」が登場して、躍動感のあるライブを実演。お笑いライブでは「トレンディエンジェル」「銀シャリ」「おいでやすこが」「アインシュタイン」など人気吉本芸人らが“モビリティ”と“お笑い”を掛け合わせたコンテンツを提供してくれるという。えっと…モビリティと……お笑い…？？　こちらは有料イベント（別途参加費が必要）となる。

トレンディエンジェルさんが乗り物ネタやるんですね。楽しみです！

【モータースポーツエリア】

　東京モーターショーで本格的で統合的な「モータースポーツコーナー」が設置されるのは今回が初。屋内展示エリアでは、レーシングカー展示、e-Motorsportsの全日本大会決勝、トークショーなどを開催。また、レースに携わるメカニック、エンジニア、レースクイーンも参加したイベントを実施する。屋外ではプロドライバーによるレースカーのデモラン、タイヤ交換デモなどが実施される。二輪、四輪、フォーミュラ、箱、ラリー車などなど、最前線で活躍するガチの競技車両を間近で拝めるチャンス到来です。

なにげにキッズたちに大人気のモータースポーツエリア。ORACLE RedBull Racing RB19（F1マシン）も来るそうです

【「もうすぐ出るクルマ」もたくさん出品】

　今回の自工会の会見、最後の質疑応答でジャーナリストから「これまでの東京モーターショーで主役だった、すこし未来のクルマも出る…と期待していいのでしょうか？」との質問があり、自工会モーターショー委員会の長田准委員長はそれに「はい」と即答。

「今日わたしたちがご説明したのは、（「東京モーターショー」から）モビリティショーと名前を変えたものですから、そこ（「モーター」ではなく「モビリティ」という部分）を強調させていただきました。そのいっぽうで、屋外エリアではそれぞれのOEM（自動車メーカー）からクルマを出して走らせてもらいますし、また、屋内のそれぞれのメーカーのブースでは、足元のクルマ、それから、ちょっと先のクルマ、たとえば（将来の）電動車も提供していく、と聞いております。

　クルマはやっぱり、中心は"商品"ですから、そこは徹底的に伝えてゆくことに揺らぎはない、と思っております」

　これには当サイトのような自動車専門情報メディアもホッと胸をなでおろすところ。「新しいこと」がたくさん体験できるのもうれしいけど、「これまでの楽しいところ」もやっぱり見たい。「そうか、これからこんなクルマが出るのか！　買うぞ！！！」と思えるような、綺羅星のようなコンセプトカーの数々の展示も楽しみです!!　次期エスティマとかLFA後継車とか未来のGT-Rとか将来のNSXとか次期デリカD:5開発コンセプト車とかとかとか、期待してますからねー！！

写真はホンダが「出す」と公開したコンセプトカー。NSX後継車っぽい…？？

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