メルセデス・ベンツE220d 4マチックオールテテレインは、E220dステーションワゴンにオフローダー風のルックスを与えた派生モデルだ。ステーションワゴンをラインナップするブランドはしばしばこの種の派生モデルを追加する。
1980年代の一時期、フォルクスワーゲンがゴルフに短期間設定した例(ゴルフ カントリー)を除けば、はやかったのはスバルとボルボだ。メルセデス・ベンツは自社のSUVが充実していたのもあってか、現行Eクラスに初めて設定した。コンセプトやジャンルにおいて他に“追従するメルセデス”をあまり見たくはないが、マーケティング上必要なのだろう。
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さすがメルセデスだけあって、ガード風の加飾パネルやフェンダーモールを取り付けただけの“なんちゃってオフローダー”ではない。駆動方式は4WDだし、ロードクリアランスも高めている。本格的な悪路走行に適しているとまでは言えないが、除雪の甘い雪道やちょっとした泥濘路ではノーマルを凌ぐ走破性を見せるだろう。インテリアやラゲッジスペースはノーマルのEクラスワゴンと変わらない。
特徴は同社最新世代のディーゼルエンジンだ。最高出力194ps、最大トルク400Nmを発揮する最新世代の2.0リッター直列4気筒ターボディーゼルエンジンは、ディーゼル車特有の音と振動が巧妙に抑え込まれているほか、クリーンで経済的と美点が多い。
搭載するトランスミッションは9速ATだ。9速ともなると変速の頻度こそ高いが、ステップが小刻みなので変速ショックが少なく、それゆえビジーには感じない。街中でも高速道路でも加速中のいっときを除けばエンジン回転数が2000rpmを超えることはない。くわえて、遮音対策もばっちり施されているので走行中の車内は本当に静かだ。
さらに力強い点も見逃せない。最大トルクの数値は2.0リッター級のディーゼルエンジンとしては標準的かもしれないが、あらゆる域でトルキーだ。踏めばどこからでもグイッと加速する。体感的な速さでは、同価格帯のガソリン車は太刀打ちできない。
ロードクリアランスがやや高いものの、当然ながらサスペンションチューニングはロードカーとして最適化されているため、ふわふわと腰高な挙動は見せない。
しかしサスペンションのストロークが豊かな分、ノーマルモデルよりもいくらかソフトな印象で、乗り心地はすこぶる良好だ。だからワインディングロードを駆け巡るより、真価を発揮するのは高速巡航だ。ステアリングホイールに軽く手をかけ、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)をオンにしておけば、何時間でも連続走行できる。
最後にこのディーゼルエンジンが経済的かどうか計算してみた。Eクラスワゴンの燃料タンク容量は66リッターだ。ハイオク1リッターの価格を155円で計算すると、たとえばガソリンモデルのE250は、満タンにすると1万230円かかる。それがE220dの場合、軽油を同130円で計算すると、8580円で済む。実際、残量がゼロになってから給油はしないはずなので、警告ランプが付いたら給油するとしても、満タンにすれば1000円ほど違うはずだ。
「なんだ、それだけか」と、思うかもしれないが、そもそも燃費が違う。カタログ燃費が14.9km/LのE250は1万230円を支払って満タンにすると、走行可能距離は983.4kmだ。これが同21.0km/LのE220dなら8580円で満タンになり、かつ1386kmも走行可能だ。ちなみに、E250で1386km走行するには93リッター必要だから1万4415円必要である。つまり、E220dと5835円の差が出るのだ。
仮に毎月1386km走るとすれば年間で7万20円の差。E220dはE250よりも車両価格が41万円高いので、6年弱乗ればE220dの燃料代はE250を下まわる。しかも、購入時の補助金などもあるから実際は5年程度でトントンになるはずだ。
オフローダールックによって若干フォーマル性を失うぐらいで、オールテレーンを選ぶネガはほとんどない。むしろ、美点が多いかもしれない。したがってベストEクラスワゴンはオールテレインであると思うのであった。
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