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【10年ひと昔の国産車 36】スバル エクシーガはCVTの採用で滑らかな加速と好燃費を実現した

掲載 更新 11
【10年ひと昔の国産車 36】スバル エクシーガはCVTの採用で滑らかな加速と好燃費を実現した

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「スバル エクシーガ」だ。

スバル エクシーガ(2009年:大幅改良)
2008年のデビューからわずか1年、スバルのユニークなミニバン「エクシーガ」に大幅改良が施された。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

今回の改良の目玉となるのが、トランスミッションにCVTを採用したことだろう。2LのNA(自然吸気)エンジン搭載グレードに、レガシィに先に採用された「リニアトロニックCVT」を搭載した。従来までのトルコン式ATからの変更により、10・15モード燃費はグレードによるが0.8~1.0km/L向上している。

数字的にはわずかな差だが、これによりエコカー減税の適用率が拡大された。つまり、実質的な値引きを意味するわけで、販売促進の大きな力になることは間違いないだろう。

さて、今回2LのNAエンジンとリニアトロニックCVTとの組み合わせを体感するために試乗したのは、新たに追加された2.0i-L アイボリーセレクションというグレードだ。まず目をひくのは、室内の明るさだ。頭上のパノラミックガラスルーフからさんさんとアイボリーのインテリアに光が注ぐため、2列目、3列目のシートに座っても窮屈感がない。クルマ酔いしやすい子どもには、うれしい開放感となるに違いない。

注目のリニアトロニックCVTだが、これがなかなかの好印象だった。振動の少ない水平対向エンジンと、変速ショックのないCVTとの相性は良好で、独特の滑らかな加速を味わうことができる。もちろん7人乗りという大きなボディゆえ、NAエンジンでは瞬発力にもの足りなさを感じる場面がないわけでなはい。しかし、そんなときは積極的にマニュアルモードを使えば、想像以上のレスポンスの良さでパワーを引き出すことができる。

また、サスペンションは減衰力を見直して若干の引き締めを行なったというが、それでもとてもしなやかな乗り心地を保っている。グラリというロールの怖さは、みじんもなかった。

滑らかな加減速に加え、しなやかな乗り心地、静かで明るい室内。「運転がうまくなったんじゃない?」と助手席からの声を聞くこともできるかもしれない。

試乗車以外のグレードでは、ターボを積むGT系にはパドルシフトを採用した。また、MOMO製ステアリングなどの専用内装を持つ2.0GTブラックレザー セレクションも追加設定された。さらに先進の運転支援システム「EyeSight(アイサイト)」を搭載するグレードも追加されている。

ベーシックグレードの2.0iにはHIDヘッドライトなどの装備を充実させた「2.0i Sスタイル」を特別仕様として設定した。ベースモデルからの価格アップはわずか3万円程度で、お買い得感から人気を集めそうだ。

■エクシーガ 2.0i-L アイボリーセレクション 主要諸元
●全長×全幅×全高:4740×1775×1660mm
●ホイールベース:2750mm
●車両重量:1550kg
●エンジン種類:水平対向4 DOHC
●排気量:1994cc
●最高出力:110kW<150ps>/6000rpm
●最大トルク:191Nm<19.5kgm>/3200rpm
●トランスミッション:リニアトロニックCVT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●10・15モード燃費:13.8km/L
●タイヤ:205/60R16
●当時の車両価格<税込み>:255万1500円

[ アルバム : スバル エクシーガ はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

11件
  • 好燃費って嘘つけ
  • エクシーガーの外観デザインは商用車のバン的な形状が残念だった。3代目、4代目オデッセイの流れるように低く構えた形状だったら良かったと思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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