やや上級に移行した「トヨタ アクア」は最上級グレード狙いがおトク！ 装備とオプション比較でコスパが丸わかり

上質なコンパクトカーにシフトしたアクアのおすすめグレードは？
トヨタのハイブリッド専用車といえば「プリウス」と「アクア」が代表格。そんなアクアは2021年7月にフルモデルチェンジしてから、もうすぐ1年になろうとしています。

初代アクアが手頃なハイブリッド専用車として爆発的に売れたのにくらべると、2代目となる現行アクアは、それほどのセールスではありません。初代の頃と異なり、ベーシックなハイブリッドカーとして「ヤリス（ハイブリッド）」が存在しているという違いもあるでしょう。そんな背景もあってか、アクアはヤリスよりも上質なコンパクトカーといった位置付けにシフトした印象もあります。

そんな視点からも、アクアのグレード選びにおいては最上級の「Z」グレードがおすすめです。そしてその理由は装備が充実しているから、だけではありません。中間グレードとの装備差と価格差を考慮すると、じつはコスパでも「Z」グレードは有利といえるからです。




XとBグレードは装備が簡素
まずは、アクアのラインナップと価格を整理してみましょう。

■トヨタ・アクア（FF）メーカー希望小売価格
Z：240万円
G：223万円
X：209万円
B：198万円

タイヤサイズの違いなどもあって燃費性能はもっともベーシックな「B」グレードが35.8km/Lでリード、最上級の「Z」グレードは33.6km/Lとなっています（いずれもWLTCモード）。コスパ最優先で考えると、燃費性能に劣っていて、価格も高いグレードなんて候補に挙がらないかもしれませんが、実は無視できない装備差があるのです。

具体的に気になるのはアクア全車に標準装備となるディスプレイオーディオの仕様違いです。これはナビや音楽などスマホのアプリがディスプレイオーディオ上で使えるものですが、「Z」グレードのディスプレイサイズが10.5インチとなっているのに対して、他グレードは7インチと圧倒的に小さいのです。「G」グレードであれば3万8500円を追加することで10.5インチにサイズアップできますが、「X」と「B」グレードにはそうしたオプションは設定されていません。

また、「Z」はスモーキーブロンズ加飾＋合成皮革巻きオーナーメントの専用仕様となっています。小さな高級車を求めるのであれば、こうしたインテリアの上質さも見逃すわけにはいきません。



最上級のZグレードを買ったほうが最終的におトク
エクステリアでは「Z」グレードのみ15インチアルミホイールが標準装備されます。他グレードはスチールホイール＋樹脂キャップであるため、高級感は差が開きます。また16インチのアルミホイールもオプションで用意されていますが、「Z」グレードでは3万9600円高なのに対して、同じホイールをつけるにしても「G」グレードでは8万9100円高となります。

さらにフロントマスクでいえば、「Z」グレードのみバイビーム式LEDヘッドランプで、他グレードに装着しようとすると11万円高のオプション。さらにフロントの高級感につながるペールゴールド塗装のグリルモールとピアノブラック塗装のグリルガーニッシュが標準装備となるのは「Z」グレードのみだったりもします。

というわけで、ここまで見てきた「Z」と「G」グレードにおける装備差と、もし「G」グレードにオプションで装着した場合の価格の関係を整理してみましょう。

10.5インチディスプレイオーディオ：3万8500円
アルミホイール：4万9500円
バイビームLEDヘッドランプ：11万円
合計：19万8000円

そして「Z」と「G」グレードの価格差は17万円です。つまり、アクアに上級コンパクト的なキャラを求めるのであれば、Zグレードにオプションを盛っていくより最初から最上級グレードを選んだほうがコスパもいいのでした。

そのほかオプションでヘッドアップディスプレが装着可能なのは「Z」グレードだけで、細かいところでは充電用のUSBタイプCが備わっているのも「Z」グレードだけです。ディテールまでこだわるのであればアクアのグレード選びでは「一番高いZグレード」がもっとも満足度も高いといえるのでした。





文：山本晋也
1～7枚目：アクア Z
8～12枚目：アクア G
13枚目：アクア B

Comments

ややという表現があってますね

トヨタでいうコスパって多くの人が期待するのは
維持、ランコス、機能、利便性であって
クルマ自体の性能は3の次だから家電選びと同じ…。
つまんないけど多くの人が求めてる事だから
間違ってないけど、つまんない…。