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ボルテージ高くデートカーの帝王に君臨!ホンダ・プレリュード(AB型系)【魅惑の自動車カタログ・レミニセンス】第2回

掲載 更新 8
ボルテージ高くデートカーの帝王に君臨!ホンダ・プレリュード(AB型系)【魅惑の自動車カタログ・レミニセンス】第2回

ダブルウィッシュボーンの採用で低いノーズを実現

ホンダ・プレリュードと言えば、スペシャリティカーというジャンルの代表車種として、シルビアやセリカ、ソアラなどとも鎬を削った名車だ。スペシャリティと言うより、デートカーと言った方が通りがいいかもしれない。デートカーの代表格として名を馳せたプレリュードだが、その圧倒的な人気は三代目において頂点を極めた。しかし、その基礎を作ったのは、1982年に登場した二代目である。

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プレリュードの初代モデルは1978年にデビュー。ホンダとしては1300クーペ/145クーペ以来久々の2ドア・クーペとなる。しかし、4輪ディスクブレーキ以外にメカニズムや性能の面で特筆すべき点はなく、スタイリングも地味だったためか、販売台数は振るわなかった。こうした状況を打破すべく、1982年11月に登場したのが二代目プレリュードであった。

何よりも変わったのはスタイリングで、低く、ワイドなボディにリトラクタブルライトを具え、ひときわスポーティなイメージに変化。レイアウトがFFである点は初代と変わらないが、サスペンションはフロントをダブルウィッシュボーンに変更、これによってノーズを低く抑えることに成功している。リアは先代同様ストラットだが、車体の中央近くまで届く長いリバースAアームを具えたサスペンションを新開発。また、国産車初であるABS(ホンダではALBと呼称)を装備したことも話題を呼んだ。エンジンは先代と同じ直4 SOHC 1.8Lながら12バルブ化したES型(125ps)を搭載している。

二代目プレリュードは、そのスタイリッシュさから大いに人気を呼んだが、汗臭さや押しつけがましさとは無縁のファッション性は女性にも受けがよく、前述のようにデートカーとしての地位を確立したのである。1985年6月には、ハイパフォーマンス・モデルとしてSiを追加。これは2L DOHCのB20A型エンジン(160ps)を積んだもので、ボディ前後やボンネットなど細部のデザインでも差別化されていた。1987年のモデルチェンジまで、二代目プレリュードは5年にわたって生産されたのである。

とりあえず何かスゴい感じがする!
ここでお見せしているのは、そんな二代目プレリュードのカタログである。「本カタログの内容は、昭和58年10月現在のものです。」と注意書きがある――昭和58年つまり1983年、登場からほぼ1年後のカタログだ。サイズは224×295mm(縦×横)、表紙を入れて全18ページ。注意すべきは掲載車両がドアミラーを装備している点である。登場初期はフェンダーミラーであった二代目プレリュードだが、1983年のドアミラー解禁を受けて、同年中に小変更を受けたものであろう。カタログには、フェンダーミラー装着車も選べる旨が書かれている。

構成には特に変わったところはなく、最後のページが折り畳み式になっていて、広げると4グレードが一気に掲載されているところが、特記すべき点であろうか。掲載の写真は、日没前のごく短い時間、所謂マジックアワーを利用して撮影されたカットも美しく、さすがにムード作りには長けた印象。そこに乗っかるキャッチコピーが、近年注目を集める「マンションポエム」さながらにいまひとつ意味がよくわからないのも、たまらない味わいである。

スペシャリティカーは元来、性能的には大した特長を持たないものだが、二代目プレリュードではダブルウィッシュボーンなどアピールポイントも少なくないだけに、それらの解説にもページが割かれている。ここでもただ写真を載せるのではなく、イラストに筆記体で書き込まれたパーツ名を添えて、「よくわからんがスゴイらしい」という印象を植え付けてくる。こうしたディテールのひとつひとつを味わいたいカタログだ。

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みんなのコメント

8件
  • 憧れたなぁ。
    デートカーとか言われて軟派なイメージの車なんだけど純粋にカッコ良かった。
  • ほんと売れたよな~
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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