ホンダの新型SUV「ZR-V」の詳細発表はもうすぐ！ 特徴やライバル、キャラクターをまとめてみた

9月に先行予約の受付を開始したホンダの新型SUV「ZR-V」。ホンダにはSUVとして「CR-V」と「ヴェゼル」がラインアップされていますが、ZR-Vはどのような立ち位置となるのか？　そしてライバルや販売価格はどうなるのか？　現時点で分かっている情報や海外での動向を基に紹介していきます。

価格とサイズはヴェゼルとCR-Vの中間
先行情報サイト（https://www.honda.co.jp/ZR-V/new/）が公開されているZR-Vは、ホンダが世界で販売するグローバルモデル。中国では同じく「ZR-V」という名で、アメリカでは「HR-V」という名で販売される予定です。日本仕様のZR-Vの詳細スペックなどは発表とされていませんが、既にアメリカ仕様のHR-Vは詳細スペックが発表されています。そこから読み取れるボディサイズと価格は以下の通り。

ボディサイズ：全長4567×全幅1839×全高1610mm
価格：約330～385万円（1ドル＝140円で計算）

インチ表記をそのままミリに直しているため、日本仕様のボディサイズが正確にこの通りになるわけではありませんが、おおよそのサイズはわかります。参考までにヴェゼルとCR-Vの日本仕様のボディサイズと価格も並べてみましょう。

●ヴェゼル
ボディサイズ：全長4330×全幅1790×全高1590mm
価格：約227万9200～329万8900円

●CR-V
ボディサイズ：全長4605×全幅1855×全高1680mm
価格：約336万1600～455万8400円

価格もサイズも、ZR-VはヴェゼルとCR-Vの中間に位置するモデル…という位置付けになります。





“シビックのSUV版”をイメージしたくなる走り
日本仕様のZR-Vに搭載されるパワーユニットは既に発表されていて、2.0L直噴エンジンと2モーターの組み合わせとなる「スポーツe:HEV」と、1.5Lターボの2種類。どちらにも4WDが設定される予定です。シビックと同じラインアップで、評判の良いパワーユニットなだけに走りへの期待も高まります。

そのほか、低く安定したドライビングポジションや意のままに操るダイナミクス性能などが事前発表ではアピールされていて、SUVとしてはスポーティな走りに振ったモデルになりそう。さしずめシビックのSUV版とも言うべきキャラクターといったところでしょうか。



価格・サイズ・キャラがかぶるライバルは…いないかも？
走りの評価が高い現行シビック譲りの走行性能をもつSUVとなると、SUVとしてはかなりスポーティな仕上がりになっていると言えるでしょう。そう考えると、国内ではあまりキャラクターが被るライバルがいない、というのが現状かもしれません。

強いて挙げるとすると「トヨタ C-HR」などが浮かびますが、ボディサイズは一回り小さく、価格帯から見ても、ZR-Vの弟分であるヴェゼルのライバルというのが順当です。



価格帯や走りの良さを売りにしたSUVで近しいところで言えば「マツダ CX-30」も上がりますが、やはりボディサイズはZR-Vが一回り大きくなっています。全長4.5mオーバー、全幅1.8mオーバーのSUVで、スポーティかつダイナミックな走りを売りにしたモデルはこれまで無かった存在とも言えるので、ZR-Vが日本市場で販売されれば唯一無二のSUVになりそうです。



ネックはやや中途半端に感じるボディサイズ
ZR-Vが日本市場でライバルと戦ううえでネックとなりそうなのがボディサイズです。グローバル市場では平均的でも、日本市場では全長4567×全幅1839mmというサイズ感は購入をためらうユーザーも少なくないと思われます。もっと大きなSUVも存在しますが、サイズ感的に中途半端という印象はあるかもしれません。

一方でシビック譲りの爽快なパワーユニットと1クラス上の上質さを目指したというインテリアは期待大。日本のSUV市場に一体どんな新風を巻き起こすのか？　この秋の詳細な情報発表も、2023年春に予定された発売も楽しみな1台です。



文：西川昇吾
写真：
1~5枚目：ホンダ ZR-V
6枚目：ホンダ ヴェゼル
7枚目：ホンダ CR-V
8枚目：トヨタ C-HR
9枚目：マツダ CX-30

2022年10月12日、モデル名表記の誤りを修正しました。

Comments

マセラティに許可取ったのかな？

マセラティのレヴァンテやん