2020年4月
■2020年4月
ボルボ・カー・ジャパンは、新開発48Vハイブリッドパワートレーン「B5」をXC90に2020年4月23日に追加、同日より販売を開始した。
新たに設定されたのは「XC90 B5 AWDモメンタム」、ディーラー特別限定車の「XC90 B5 AWDノルディックエディション」の2モデル。この「B5」パワートレーンはISGN(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター・モジュール)による回生ブレーキで発電した電力を48Vリチウムイオンバッテリーに蓄電、エンジンの始動や動力補助を行うハイブリッドシステムである。
スターターモーターに代わり、ISGNを用いてエンジンの始動を行うことでアイドリングストップ後の再始動時におけるノイズやバイブレーションを大幅に低減。エンジン本体にも大幅な改良が施され、CDA(気筒休止)システムの導入によって一定の条件下で2気筒走行が可能となり、実用域での燃費を向上させている。WLTCモード燃費は10.9 km/L。
この「B5」にはボルボの新世代パワートレーンDrive-E(ドライブイー)の第3世代となる2.0リッター4気筒ガソリンターボを搭載。最高出力184kW(250ps)、最大トルク350Nmを発生する。気筒休止だけではなく、シリンダーの表面処理の改良などのフリクション低減も行われている。さらにエンジンパフォーマンスに影響を与えることなく車内外の騒音レベルを抑えるために、エキゾーストシステムなどの改良も実施されている。
特別限定車のXC90 B5 AWDノルディックエディションはモメンタムがベースとなり、クライメントパッケージ(リヤドアウインドー・サンブラインド、ステアリングホイールヒーター、リヤ2列目シートヒーター)、チルトアップ機構付き電動パノラマサンルーフ、haman/kardonプレミアムサウンド・オーディオシステム(600W、14スピーカー、サブウーファー付き)、リニア・ウォールナット・ウッドパネル、専用20インチアルミホイールを装着。ボディカラーはサヴィルグレーメタリック、クリスタルホワイトパール、バーチライトメタリックの3色を設定、100台の限定で発売される。
■2020年6月
ボルボ・カー・ジャパンは、フラッグシップSUVの「XC90」に特別仕様車「B5 AWD テイラードウール・エディション」を設定して、2020年6月16日に15台限定で発売した。
「B5 AWD テイラードウール・エディション」は新開発48Vハイブリッドパワートレーン「B5」を搭載した「XC90 B5 AWD モメンタム」をベースに、ウールがブレンドされたテイラードウールブレンド・シートやブラックアッシュ・ウッドパネル、専用20インチアルミホイール、チルトアップ機構付電動パノラマ・ガラスサンルーフなどを特別装備した。また他の新世代ボルボ車と同様に、「City Safety(衝突回避・被害軽減ブレーキ・システム)」をはじめ、「全車速追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」や「パイロット・アシスト(車線維持支援機能)」など、16種類以上の先進安全・運転支援機能「IntelliSafe(インテリセーフ)」を標準装備した。
新採用の「テイラードウールブレンド・シート」は、ウール30%とリサイクルポリエステル素材70%で作られた上質なテキスタイル布地を用いた最上級のファブリックシート。ボルボ・カーズは環境への影響を最小限に抑えることを目標に、2040年までに気候のバランスを崩さないクライメートニュートラルな製造業となることを目指すなど、意欲的なサステナビリティ・プログラムを掲げている。今回、リサイクル素材を含む新たなシート素材の開発と持続可能な責任ある製造アプローチを用いることで、ボルボの新しい価値観である“サステナブル・スウェディッシュ・ラグジュアリー”を表現しているという。