ボルボ V60 「大人にされるクルマ」のユーザーレビュー

ウサ爺 ウサ爺さん

ボルボ V60

グレード:ラグジュアリー・エディション_RHD(AT_1.6) 2014年式

乗車形式:家族所有

評価

5

走行性能
4
乗り心地
4
燃費
4
デザイン
5
積載性
4
価格
5

大人にされるクルマ

2022.9.4

総評
シャシーはフォードEUCDプラットフォーム(ヨーロッパフォードのCDセグメント用シャシー)。
ボルボとフォードの共同開発だと書いてあるのを見ましたが、ほぼフォード主導だったんじゃないかと思う。
エンジンには、フォード製ecoboost1.6 直列4気筒直噴ターボエンジンに、ゲトラグ(フォード傘下)製パワーシフトと呼ばれた湿式6段デュアルクラッチ・トランスミッション
このDCTで悩まされている方も多い噂はみるが、私たちのV60は、いわゆる「当たり」だ。
このDCTは、先祖?には三菱ランエボXで採用された「ツインクラッチSST」があるが、こちらも故障が多いとの噂は聞いている。
パワーシフトは6DCT450 DPS6、TCーSSTは6DCT470 SPS6、型番も近いが、どうやら一部部品は共通のようだ。
実質、兄弟くらいの親等数の近さだと思う。
エンジンのecoboost1.6(volvoではB4164T)は、フォード フィエスタSTやクーガに採用されていた、素性は良さそうだが、これらより大きい、Dセグメントでこれを採用した、V60とのセットアップだと、2000rpmはできればキープしたい。
どノーマルの状態であれば、特に2〜3速では、1500rpm以下では悲鳴のようなエンジン音が聞こえていたので、ほぼマニュアルでシフトしていた。
とは言え、上も4000rpm以上は回りたがらないエンジンで、こちらが躾けられてしまう特性だ。これは悪く捉えず、この回転数の内で走る分には十分なトルクと比較的穏やかなエンジン音で走れて、こちらも大人になれる、そんなクルマだと思う。
マイナーチェンジ版V60は、顔つきがオーソドックスでハンサムになって、もちろんこちらのデザインの方が好きだ。
このオーソドックスでハンサムな顔つきにはどんどん惹かれていて、長く付き合えるデザインとはこう言う事だとボルボにどこかで言われているようだ。

満足している点




長く付き合えるデザイン
不満な点
古いナビ(carplay導入でほぼ解決)

左ハンドルベースを右ハンドル仕様したのこまかい操作感やボタン配置の違和感

△としては、電動リアゲートでないところ
デザイン

5



カラーは「エンバーブラックメタリック」当時はエクステリアカラーとインテリアカラーは組み合わせが決まっていて、
で『エンバーブラックメタリック』には「ソフトベージュ」の内装という事だった。
むしろ、このソフトベージュの内装がとても良く。
このクラスで白やベージュのインテリアが珍しく大きな決め手の一つだった。(このセグメントでは白シートの設定自体珍しい)
上質なレザーシートは、各方面、レビューで褒めちぎられている通り、とても良く、実際、長時間の運転も疲労が少ないと感じています。
また中古車だったので、既に使い込まれ、レザーが、ちょうどいい柔らかさになっていたのも相まって、シートの良さには今だに感心し続けている。

センターコンソール は、当時スカンジナビアデザインだと、何度も目にした、たしか、2000年台のボルボは、あのコンソールが中空にあるようなデザインを全車に採用していたと記憶している。
フローティングコンソールと記憶していたが、正確には「フリーフローティング・センタースタック」と言うらしい。
真ん中の人型のスイッチはエアコンの吹き出し口の選択だけのモノ。ずいぶん大きなスイッチだが、これもボルボの伝統のデザインだと後で気づいた。

エクステリアは、この当時、ボルボのラインナップ全て、一気に同様の顔つきに揃えた。
このマイナーチェンジデザインは、実質的には、スティーブ・ポッターが担当しており、最初はXC60のみの担当だったが、彼の在籍中に、ボルボはフォードから吉利汽車(ジーリー)へと売却、大きな転換があり、そんな事も上であってか、人事上の理由で、60シリーズ全ての担当になったとの事。
元々のマイナーチェンジ前のデザインはスティーブ・マッティン(2000年までメルセデスベンツに在籍)。
だが、マッティンは、2009年にボルボから去っているので、発売される頃にはデザイナーが変わっていた様です。
そこで、1998年入社以来、ボルボのスティーブ・ポッターは、この間、唯一、一貫してボルボに在籍していたので、かなりインタビューを受けていたのではないでしょうか?
このマイナーチェンジの間にもポッターの上はピーター・ホルベリーからトーマス・インゲラートへの交代があったらしい、ポッター曰く、「このフェイスリフトは2012年初頭に完成していて、インゲラートはプロダクトモデルクオリティに関わった程度。」「デザインで言えばホルベリー時代のプロジェクト」という記事を見たことを記憶している。
ちなみに、ピーター・ホルベリーは、ジーリーへ異動。
トーマス・インゲラートは、現在のボルボ ラインナップのデザイン(トールハンマーライトのシリーズ)、彼は、その後のVOLVO CEO、現在はPolestar CEOだとか。

そうそう、そう言えば、ベンツと間違われた経験がありますw
でも、元々メルセデス ベンツにいた、マッティンはマイナーチェンジ前のデザインなんであまり関係なかったかなw

マイナーチェンジ版デザインは、ワイドで水平基調を表現する事を全車に施し、説明するのに何度もエレガントと言う言葉を繰り返し使っていました。

スティーブ・ポッター解説のXC60
https://www.youtube.com/watch?v=PFBtZpR3nWo

荷室は、ボルボのロングセラーヒット作、V70を思い浮かべると狭いと感じるかもしれない。それでもV60はシューティングブレークライクなデザインを2011年からやっていたことこそ称賛するべきだろう。

P.S
初代レヴォーグになんとなく似ていますw
レヴォーグは、2013年11月発表2014年4月発売
V60のマイナーチェンジは、2013年8月とほぼ同時期、どちらかがパクリと言うことではなく、時代のデザインということか?

走行性能

4

フォードecoboost1.6 直列4気筒直噴ターボエンジンにゲトラグ製パワーシフトと呼ばれた6段デュアルクラッチ・トランスミッション
このDCTで悩まされている方も多いと聞くが、私たちのV60は、いわゆる「当たり」だ。
そして、個人的にはDCTは好みであった事に気付かされた。
というのも、単純にV60の後にAT車に乗ったら、トルコンの感触か、滑りながら回る感覚というのか、つまりはダイレクト感がなくてイライラしてしまったのだ、たまたま乗ったクルマが悪かっただけかもしれないが、V60がDCTで良かったと思った出来事だった。

エンジンの方は、フォードecoboost1.6。
このエンジンのトルク特性としては、
大体、速度で言えば、20km/hごとにシフトしたい。
つまり
1速 0〜20km/h
2速 20〜40km/h
3速 40〜60km/h
4速 60〜80km/h
5速 80〜100km/h
6速 100〜120km/h
これは、取説かなんかに載せておいて欲しいくらいの指標だと思っている。
オートだと60km/hでも6速に入っている事があるのだから、そこだけ「わかってないなぁ」と思いながら、すぐマニュアルにレバーを倒してます。

先の指標で大体2000rpm〜4000rpmでシフトできる。
この回転数であれば、十分なトルクと比較的穏やかな音で回れるという事をクルマが言っているのだと、私は解釈していて、
乗り心地の項でも書いているが、スポーティ過ぎずコンフォート、そして、そこを上手く使う事こそ、ジェントルな運転であると、このV60は無言でそんな事を教えてくれているんだと思う。そんな風に考えています。

つまり、こちらも大人になれる、そんなクルマだと思う。
乗り心地

4

シャシーについては、残念ながら、マイナーチェンジ前のV60を運転したことはないですが、記事を読んでいると、比較して「しっとり感」がアップしてると言う記事を何個か読んだ記憶があり、個人的には好ましく思ったが、残念ながら購入当初からダウンサスを履かされていた為、ここら辺の情報通りとはいかないかもしれない。
それでも、小さな凹凸くらいはタタンとスマートに否していくし、程よい重厚感も伴うコンフォート感があります。(18インチタイヤ時)
そのコンフォートとスポーティさを高いレベルで保たれていて、
スポーティ過ぎずコンフォート、
機敏ではなく自然、
まさに長距離でも疲れにくいとは、こういう車なのかもしれない。
グランドツアラーとは、もっと大きくゆったりしたイメージだったが、私はこれこそちょうどいいグランドツアラーだと思う。

ボルボ V60は、おそらく、このフェイスリフトを伴ったマイナーチェンジをもって熟成を迎えたんじゃないかと思っているが、これでも終売から4年前、2014年モデルである。
ボルボ、ファイナル特有のグレード、(V60ではクラシックとタック)では、どの様に育っていたのか、気になるところではある。

これは余談になりますが、二代目V60にも、ポールスター のファイナルモデルが出ているニュースを見ました、もしかしたら、ZB世代は今が買い時かもしれない。

2022年年末くらいに、ZBの試乗をさせてもらったが、スポーティさこそ薄れたが、グランドツアラーとしたら、更に高評価を付けれると思う。
美しい内装はとても居心地がよく、誰もが満足できると思う。
積載性

4

先にも書いたが、荷室容量ではなく、シューティングブレークライクなデザインをやっていたことこそ称賛するべきだろう。
容量は限りがある。でもライトやシガーソケットの装備などにノウハウが受け継がれていると思う。
積載量はギリギリ足りているし、現在足りないと思うことと言えば電動リアゲートくらいのように感じる。

ちなみに、荷室容量は約430L。
このセグメントの割に、やっぱり少ないかと思われるかもしれないが、
一度、グランピングに大人4人で向かった事があります。
座席は満員なので、その4人の一泊分の荷物、そして海外製33Lクーラーボックスと15人分の食材と酒が、荷室だけでほぼ収まった。
はみ出たのは追加食材のみだったのだから、
トラックが必要な大型荷物を移動するケース以外は、ほぼ対応出来そうな容量だと言えます。
普通に生活するにはちょうど良く、すこし大きいくらい。
燃費

4

燃費計で、当初7~8km/lくらいだったが、いろいろ手を加えて11~12km/lになった(戻った?)
街乗りのみでもだいたい10km/lくらい。
手を加えたところは、ここに記事として徐々に掲載していこうと思います。

高速のみで14.1km/lをマークしたのが現在(2022/8)の最高記録

追記
2023年には、最高19km/lを記録しました。(ただこれはガチガチになったスタッドレスタイヤのせい?だと思いますw ノーマルタイヤで同じ道の燃費は17km/lでした。)
価格

5

DCT のおかげで不人気車種となり、かなり安く購入できました。

たしか車両価格だけなら88万だったはず。。。
故障経験

何かあれば、随時、記載します。

2022/9月
運転席ドアロックの故障発生
2022/11月
助手席ドアロックの故障発生

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