軽快イメージとは裏腹に意外と真面目な車
ファンカーゴ1.3X後期型からの乗り換えです。
ただただ、丸くて可愛らしいイメージしかないクルマ。
なのに乗っ
2009.3.10
- 総評
- 軽快イメージとは裏腹に意外と真面目な車
ファンカーゴ1.3X後期型からの乗り換えです。
ただただ、丸くて可愛らしいイメージしかないクルマ。
なのに乗ってみれば意外や意外。よくここまでまとめたなぁ、と感心してしまいます。
イメージは大きな軽自動車とでも言うのでしょうか?
軽自動車は大きさに制限があるので各社ともあの手この手でスペースの確保と安全性を
両立させるべくがんばっています。
結果、今の軽自動車は普通車にも劣らないほどの快適性を生み出していたりするのですが…
このシエンタにもその努力を垣間見ることができます。
決して大きいわけではない小ぶりな車体からよくぞここまでの空間を作り出したなぁ。
それだけでも高評価です。
走りも思ったほど悪くはありません。
悪いといわれるシートも特には…(セカンドシート除く)
そもそもこのクルマの運転姿勢は普通のセダンとは完全に違います。
1BOXのワゴンのように体を起こして座る姿勢が適正だと感じます。
セダン系の運転姿勢に慣れている方にとってその姿勢はかなりの違和感なのでしょう。
なのでハンドルが遠いなどという不満が出てくるのだと思います。
確かにすぐには慣れないでしょうね。
ですが慣れると背筋が伸び、姿勢が良くなるので長時間の運転も疲れにくくなりますよ。
若干感じる走行時のふわふわ感も最大で7人乗ることを考えると仕方がないことだと割り切れますし
若干やりすぎ感のあるエコ運転特化のCVTチューニングも昨今の環境問題を考えれば仕方のないこと。
ある程度の割り切りは必要だと思います。
少なくともクルマ好きの方には物足りない車であることは間違いありません。
そもそものコンセプトが違っていますから。
走って楽しいのではなく、乗って楽しいクルマなんです。
普段は1~4人広々楽しく。短時間なら7人で乗ったって窮屈な思いをせずとも大丈夫♪
そんなみんなで移動することがメインのシチュエーションとして考えると
このクルマはとても最適な1台なのではないでしょうか?
少なくとも後発のパッソセッテよりシエンタのほうが使い勝手は良いと思います。
パッソセッテ…なにをどうすればあのようなクルマになるのですかね…?(汗
- 満足している点
- ●想像以上の燃費のよさ
カタログ値18.6Km/Lに対し、市街地走行で概ね13-14Km/L・長距離走行では簡単に
カタログ値越えを披露してくれます。
今度東京⇒福岡までを走行予定ですがどこまで燃費が伸びるでしょうね…
●意外と悪くなかったフロントシート
ファンカーゴと比べれば若干ホールド性に欠けるシートですがこの手のクルマにしては悪くないレベル。
●意外と座れるサードシート
後輪の真上、さらにぺらぺらシート…
ファンカーゴそのままっていう感じのシートですが…
意外と座れますね(汗
しかもファンカーゴのリアシートと違って腿が浮くこともありません。
シートは小ぶりですがシートベルトをすると…あれ?悪くないですね。
押し込まれた感もありませんし…良いかもしれません。
●パワースライドドアは楽しいです。
楽しすぎて壊してしまいそうです(笑)
- 不満な点
- ●低速時のCVTの挙動の悪さ
ECUの学習不足なのか低速時のCVT…というよりトルコンですかね。挙動がおかしいです。
●超エコ運転特化のCVTチューニング
これは環境配慮の観点からも仕方のないことなのでしょうが…いささかやりすぎ感があります。
アクセルを踏むと最初は2000rpmまでいくものの、すぐに1200-1300rpmをキープします。
アクセルの踏み方によってはノッキングぎりぎりのような感じも…
(そこでノッキングしないのはさすがですが…)
エンジンに煤がたまらないか不安を感じます。
また、アクセルの踏み方で燃費の差があまりに大きく出すぎです。
踏み込みは厳禁です。
●意外と悪いぞ!セカンドシート
座り心地は悪くないのですが全体的に平らでホールド感がありません。
また、アームレストもないのでちょっと快適性に欠けますね。
サードシートにはアームレストに使える空間がサイドにあるのに…
●追突事故が怖いサードシート
サードシートは座るとそのすぐ背後にリアガラスが…
●真ん中のレールはやっぱり邪魔
平らならよかったのにと思わずにはいられない真ん中のレール。
しかしこの真下には超扁平燃料タンクがあるんですよね。
ただでさえ低床なシエンタ。さすがにこのレールを沈めるのは無理があったのでしょう。
にしてもこの高さは高すぎです。
開発者の話では…
「中途半端な高さだと、かえって目につかず足を引っ掛けてしまいます。
そのため、あえて目立つように運転席と助手席の間にあるフロアトレイと同じ大きさにして
連続感を持たせたデザインにしました」
とのことですが…
うーん…これは恐らく子供の移動時を考えてあえて高くしたと言うことでしょうかね。
普通の大人ならば足が引っかかったってどうせシートに座りながらの移動なので影響はないはず。
でも子供は違いますからね。躓いて転ぶ可能性は十分にありえます。
ならば技術的にフラットにできない以上、この高さは妥協点なのかも…
●ふわふわ感が付きまとう
速度が上がるにつれて感じるようになるふわふわ感。カーブが続くと酔いそうです。
●リア側タイヤハウスの仕上がり
なぜ…なぜここでケチるのかと…
●ロードノイズ
エンジンが低回転で静かな分、ロードノイズが目立ちます。
●ここだけは中途半端。各種収納!
うーん…収納スペースだけはもう少し何とかならなかったのかと…
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