トヨタ MR-S 「なにもかもが「ゆるい」ところが…♪ いやぁ、ＭＲ－Ｓを長所・短所で分けるのは難しいなあと個人的に思っています。 なぜでしょう？ それは、あまりにもクル」のユーザーレビュー

なにもかもが「ゆるい」ところが…♪ いやぁ、ＭＲ－Ｓを長所・短所で分けるのは難しいなあと個人的に思っています。 なぜでしょう？ それは、あまりにもクル

2009.5.8

総評

なにもかもが「ゆるい」ところが…♪
いやぁ、ＭＲ－Ｓを長所・短所で分けるのは難しいなあと個人的に思っています。
なぜでしょう？
それは、あまりにもクルマ自体が「サラリーマン」しているからです。
可もなく不可もなく。クルマとしては完成されています。しかし、「オープンスポーツカー」と名乗りを上げたなら、まちがいなく「違う」モノではないのか…
移動・生活はそつなくこなしますが、「ファン」ではないとも感じます。
･･･なんかイケてないんですよ。
ところが一緒に生活してみるとなかなか「ファン」になっちゃうんですよね～
そのへんの不思議な体験を書き記します。
話は５年前。友人が所有していた「Ｖエディション」について、一緒にドライブにいったときのことをご案内します。
それでは…

満足している点

・さびない。なんといっても「トヨタ・クオリティー」。へたなクルマなのにこの辺はしっかりしてます。ロードスターみたいに幌の収納スペースに「水」が入り込むなんて滅多にお目にかかれません。塗装もしっかりしています。「スーパーレッドⅤ」さえ選ばなければ長持ちすると思います。
・幌が丈夫。このクルマは初めから「デフォッガー付きリヤガラス」を採用しています。幌自体の
強度も頑丈なつくりであると思います。Ｓ2000なんてずいぶん後になってから改善されていますよね？こういう細かいところは好感が持てます。
・この当時としては先進の「２ペダルＭＴ（構造自体はＡＴ）」がなんといってもトピックでしょう。あまりにも流行を先取りしていました。
・友人曰く、「なにもかもがゆるい」ところ。らしいです。クルマの出来としてはあまりにも「並」らしく、たいして期待もしていないそうです。ほかのクラスももちろん検討した結果が「コイツ」で、「あんまり内容がイイと、いつまでも本気で走らないといけないみたいに感じた。」とのこと。運転大好きっ子の私には驚天動地の言葉にびっくりした次第でした。
・レギュラーガソリン仕様なところ。正直、この重量で1800CCで、燃費もそこそこよくて、たまにスポーツ走行までできるんなら、お買い得ではないでしょうか？

不満な点

・デザイン。あまりにも記号性を追いかけた結果かなとおもいました。パッと見はスポーツカーしてます。しかし、抑揚の少ない、面と線をこねくり回した感じのデザインでかっこ悪いです。
・走らない。１ＺＺ―ＦＥが悪いとは思いません。なんとも歯切れが悪くトルクが盛り上がる気がしません。３Ｓ－ＧＥでもよかったんじゃないでしょうか？
・内装が超チープ。２ＤＩＮスペースのががらんどうの時についてくる仕切りがプラモデルみたいで、気力が萎えます。
（･･･ここからが不思議な体験です。）
友人の褒め方がいまいちわからず（興味もありましたので）、その日の夜、一晩だけ彼のＭＲ－Ｓを預かったのですが…運転してみるとホントに「ゆるく」出来てるんだなと痛感しました。なにと比べるまでもなく「ファン」ではないなと…
ところが、街中をオープンで駆け抜け、ちょっと峠道を走ってみると「気持ちイイ」んですよ。限界も動力性能も並。だからこそクルマの方から「そんなに、カリカリ走んなくてもいいんだよ･･･」と語りかけてくるようでした。まるで、スナフキンとムーミンの邂逅するシーンのように。静かに諭すように。
グリングリンとコーナーを駆け巡るクルマこそ「本懐」と信じていた私にはあまりにもショックでした。この日を境に「限界性能」とか「○○○○サーキットの最速ラップ」とかの誌面に心躍ることが少なくなったことを憶えています。
所有する際には、ぜひ試乗をされてからがいいでしょう。評価しろといわれると私は「大好き」といえます。細部にわたってナンパなクルマになってますが、気合を注入しながら運転するクルマではないと思います。その辺をご理解のうえで、参考にしていただけたら幸いです。
（長々とお付き合いありがとうございました。失礼いたします。）

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験