1987年式FJ62V ガソリン・5MT車です。
今どきこんな車、好きじゃなきゃ乗らないでしょうけど、映画やTVCM、雑誌などでときどきチラッと見か
2014.5.22
- 総評
- 1987年式FJ62V ガソリン・5MT車です。
今どきこんな車、好きじゃなきゃ乗らないでしょうけど、映画やTVCM、雑誌などでときどきチラッと見かけることがあるので、興味を持っている人は少なからずいるはずです。
ロクマルやその他ランクル等の旧式四駆の購入を検討している方の参考になればと思います。
- 満足している点
- 一見、アメ車的な外観でありながら、丸目顔はクラシックレンジにも似ていて、それでいて日本国内で丁度良すぎるサイジング。自車は車検証記載の寸法で全幅180cm、全長469cm(ナローボディ、グリルガード等未装着)です。これは例えば現行型のエスティマと比べれば全幅は同寸、全長はそれよりコンパクトです。
けれど見た目のインパクトや高い車高から威圧感のようなものがあるらしく、細めの道でのすれ違いは大抵譲ってもらえますし、決して速い車じゃないですが煽られることもほとんどありません。エスティマじゃそうはいきません。多分。
ただ、仕様やカスタムの仕方によって色んなバリエーションがあるので、見た目下品なロクマルが割合少なくないのも事実です。このへんは好みの問題ですが。
インテリアは、旧車と呼ぶには中途半端な年式ということもあり、内張やカーペットの風合いや色味(茶系内装)は渋くてたまりませんが、インパネ・センターコンソール等のデザインは今ひとつ渋みに欠ける気がします。
後期型のロクマルはオーディオスペースが2DINサイズで物によっては最新機種のインストールも可能です。また、当時のオプションで集中ドアロックやパワーウインドウ、前後輪それぞれのデフロック、天井には空気清浄機(今となっては効果は未知数)まで付いていて、大きな不便はありません。ただこれも、あくまで"旧式の車としては"というレベルで、現代の車には到底かないません。当たり前ですが。
直6OHVの音、キャブレターの音とガス臭さ。たまりません。これは写真で見てるだけじゃわかりません。トラックとの並走時やトンネル、壁の近い道路などで聞こえてくるドロドロした音を聞くのが快感です。マフラーだけ取っ替えた機械的でない人工の音でドヤ顔してる車なんて嘲笑ものです。
あとは何と言っても耐久性及び剛性。走行19万キロを超えましたが、大きなトラブルは逆に心配になるほどありません。車内でもボディからのビビリ音など微塵も聞こえてきません。その変わりマッテレタイヤのロードノイズや板バネ、ミッション、ステアリングあたりから色んな音が聞こえてきますが(^^)
- 不満な点
- 不満というか、それも含めてこの車のアイデンティティではありますが、これから所有される方が見てるとして、不満となり得る点を紹介したく思います。また旧い車なので経年劣化や個体差があるのが前提です。
まず乗り心地。ハッキリいって悪いです。車軸式で板バネですから、コンフォートな乗り味になる要素がありません(まして自車はマッテレタイヤを履いてます)。運転者は揺れるタイミングがわかってるのでいいですが、同乗者からすれば何故だかずっと揺れ続けているような感覚となります。
次に走行性能。ハッキリいって悪いです。前期2Fエンジン搭載車は下からパワフルらしいですが、後期の3Fはフライホイール軽量化の影響で1速2速が加速ではなく助走をしているような感じです。3速からが本番です。登坂能力も、登れるか登れないかでいえばまず登れない坂はないでしょうが、その道程がダメです。そこらへんの商業施設の立駐にかかる坂ですらクロカン気分でゆっくりと登るしかありません。
それから燃費。ハッキリいって悪いです。どんなに低燃費走行を心がけても、反対にどんなに踏む状況が多くても、FR固定だろうと四駆を使おうと、3.8〜4.7km/ℓを安定して推移します。
あとは、旧式パートタイム四駆に付き物のタイトコーナーブレーキングなど、機械的な弱点とどれだけ上手く付き合えるかですね。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験