トヨタ イスト 「ずば抜けた潜在能力と安全性を兼ね備えたコ...」のユーザーレビュー

ずば抜けた潜在能力と安全性を兼ね備えたコ...

2003.5.21

総評

ずば抜けた潜在能力と安全性を兼ね備えたコンパクトカー。１．５リッタークラスの中では飛び抜けていい車だと思う。とにかく、運転させていて楽しい。また、クラストップレベル（フィットより頭二つ程よい）の対衝突安全性を確保した高剛性ボディー、大口径タイヤや、ちょっと硬めのサスがもたらす走行安定性はすばらしいの一言。コンパクトな車に乗りたいんだけど、小さな車は安全性や安定性がよくないからなあ、と二の足を踏んでいる人たちは少なくないはずで、イストはそういった要望にもしっかりと応えてくれるだろう。ただ、座席の造りが悪いため、中高年以上のドライバーには残念ながらオススメできない。まあ、そういう層の顧客には、プレミオ・アリオンをどうぞ、ということか。ある意味、トヨタの商売上手ともいえる。あと、思った以上に大きな回転半径と、突き上げ感のやや高いサスの感覚も要チェック。しかし、これらのクセを理解した上で購入するのであれば、まず後悔はしない車だろう。確かに、いい車だと思う。

満足している点

走行性能はヴィッツ・ＲＳに近いレベル。ＲＳの１．５リッターとも乗りくらべたが、イストの方がややマイルドな出足だな、という程度の違いしか感じなかった。諸元表で確認したら、グレードにもよるが、重量は４０キロ前後しか違わない。イストの方が安定感があるし、インテリアの質もいいし、防音材もたくさん使っていているから比較的静かである。それでいて、走りはＲＳにもひけをとらないのだから、こちらの方が総合的な満足感は高いのでは？とにかく、アクセルを踏んだらピュッと飛び出るレスポンスの良さはくせになる。それでいて、自然な感じでいやみのないトルクの盛り上がりが感じられ、運転しやすい。コーナーでもしっかりと踏ん張りがきき、かなりの速度で進入していっても安定感がある。高速道路では、１２０キロ走行なんてゼンゼン余裕。合流の際の加速もよく、実に安心感のある走りだ。コンパクトカーでここまで高速で安定感のある走りを見せる車は初めてだった。前後に組み込まれているスタビライザーと、１５インチという大口径タイヤ、そしてガッチリとしたボディー剛性のメリットをしっかりと生かした走り味だという印象を強く持った。燃費も良い方だと思う。ストップ＆ゴーの少ない道では、確実にリッター１６キロはいく。同じ状況で、プリウスでは２０キロいかなかったのだから、実燃費の実力は大したもの。街乗りでも１３キロは切らないので、ガソリン代はけっこう節約できそう。

不満な点

走りの良さと比較して、シートの造りが良くない。ドライビングポジションが決まりにくく、３時間も連続して運転していると、足腰がすっかり痛くなってしまう。また、大口径タイヤを履かせたことによる取り回しのしにくさも難点。運転しやすいコンパクトカー、という意識で運転すると、思った以上に小回りがきかないことにびっくりするかもしれない。ややゴツゴツした乗り心地に関しては、意見が分かれるところ。ノーマルのヴィッツのフワフワしたサスの方が普通の道では乗り心地はいいが、コーナーや高速走行では不安定だった。イストのサスでは、そういった部分のサポートはガッチリしているので、私はこれで満足している。しかし突き上げ感は確かにあるので、それに我慢できないドライバーもいるかもしれない。購入予定者は、要チェックだ。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験