トヨタ ハイラックスサーフ 「かつての「RV」は古さが味」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

3

デザイン
3
走行性能
5
乗り心地
2
積載性
5
燃費
2
価格
3

かつての「RV」は古さが味

2021.10.29

年式
全世代モデル
総評
好きなら買うべき。ただし、舗装路でのハンドリングといった走行性能が今どきのクルマの水準とは大きく違うことや、古いクルマゆえに細かいトラブルは避けられないことはしっかり認識してから購入したい。
満足している点
シンプルで頑丈なメカニズムに裏打ちされた、ハイラックスやランクルプラド譲りのオフロード性能が頼もしい。ラゲッジスペースが広いので、荷物をたくさん積む人にも適したモデルだ。電動開閉するテールゲートのウインドウもなかなか個性的。
不満な点
ハンドリング性能や直進安定性などは今どきのSUVとは比較にならないレベルだが、それも味として考えるのが正解だろう。
デザイン

3

ピックアップトラックの荷台に樹脂製の“覆い”をつけたことがルーツだが、2代目以降はボディと一体化され、徐々に乗用車に近づいていった。こういったタイプのクルマは無骨さとモダンさのバランスが難しいが、そこをセンス良くまとめていたことがサーフのデザインの力ではないだろうか。
走行性能

5

オフロード性能に関しては、純粋なクロスカントリーモデルに準じる走破性を誇る。ラダーフレームに強靭な機械式のトランスファーを組み合わせたコンベンショナルなメカニズムは、道なき道でもしっかりと前へ進んでいくトラクション能力を誇る。乗用車ベースのメカニズムとした今どきのSUVとは、志が違うと言っていい。
乗り心地

2

初代モデルはもちろん、2代目も3代目も乗り味はトラック(ベースとなったハイラックス)に近いが、トラックとはサスペンション設定などが違うこともあり、トラックほどの突き上げ感がないのが幸いだ。ステアリング操作に対するスローな反応や挙動も含め、どちらかというゆったり乗るクルマである。
積載性

5

トラックをベースとして荷台をキャビンとしたパッケージングだけに(4世代目はランドクルーザープラドと関連が深い)、積載能力は高い。後席を倒すことなく多くの荷物が積めるから、キャンプやウインタースポーツなど荷物が多くなりがちなレジャーにも最適だ。
燃費

2

はっきりいってよくない。ラダーフレームをはじめ悪路走行を前提とし強度に余裕を持たせたメカニズムは重量がかさむうえに、エンジンや駆動系のエネルギーロスも多い時代のクルマだからだ。燃費を重視するなら4気筒ガソリンエンジン、もしくはディーゼルが好ましい。しかし、動力性能的にはV6が欲しくなるのもまた事実だ。
価格

3

新車時は安価なモデルではなかったが、販売終了から10年以上が経過した今では価格的には買いやすくなっている。ただし、古いモデルになると希少価値から人気が上がり、程度のいいモデルは価格が上昇していることもある。
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
トヨタ ハイラックスサーフ 新型・現行モデル

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