軽トレーラーのナンバー変更等について質問です。 現在ロフト製の8ナンバー軽ボートトレーラー中古を所有しています、次の車検で4ナンバー貨物登録を検討中です。

Question

車重160ｋｇ、積載300ｋｇ、トレーラー側で連結をランクル、ハイラックスなど4車指定登録できています。
ボート用のレールを取って、荷台を制作してトレーラー側の4車の連結検討はのそのままで、ユーザー車検で4ナンバーへ変更希望です。50ｋｇ～100ｋｇの枠で製作予定です。

すみませんが、素人のため詳しくご指導願います、難しい強度計算は無理かもしてません、
よろしくお願いいたします。

補足

トレーラー側の連結指定してある4車種の指定は継続できますか？よろしくお願いいたします。

Answer 1

商売の種ですから全部タダで教える事は出来ませんが、ある程度の事は書いておきます。

必ず車検が残っていて十分余裕のあるうちに行って下さい。
1回で審査に通るとは限りません。
2年前の法改正以降昔よりも審査は厳しくなっています。

コンパネ1枚張っただけでは通らないトレーラーもありますので、3年以上前とは事情が違います。

下記は車枠の変更を伴わない強度計算不要の構造変更について簡単に記載した物です。

車体を作成する時に、絶対にメインフレームに溶接やリベットで物を取付しないで下さい。
許容範囲を超えると車枠の強度計算を要します。
ネジを使わずに強力接着剤で固定するのも望ましくありません。


まず、申し込む審査が間違っています。

継続車検ではなく、構造等変更審査を受ける必要があります。

車体重量は変更になる為、諸元に変更のある構造等変更審査が必要です。
申し込む検査は新規車検や継続車検ではなく構造等変更審査にして下さい。

当日の審査は軽自動車審査協会に書類の記載方法の見本がありますので、それを見て書き込みしましょう。
重量や高さなどは後から計測して書き直してもらえますので、今と同じ数値を書いてもOKです。

検査前に自賠責に加入する様に言われますが、検査に落ちると無駄になるので、後で払うと言って下さい。

軽貨物トレーラーで簡単に登録が取れる最低の最大積載量は150ｋｇ程度までです。
これ以下の最大積載量しか取れない車両になると、登録がかなり大変で、最大積載量が50ｋｇを切ると5ナンバー登録となってしまい、普通には扱えません。

それなりの重量設計が必要です。


また、法令上の規定で、車体重量や車台総重量は10ｋｇ単位、最大積載量は50ｋｇ単位と決まっています。

例えば

車体重量160ｋｇ、積載300ｋｇのトレーラーに6ｋｇの重りを付けて、重量のみの変更を掛けると、車体重量170ｋｇで最大積載量は250ｋｇに落ちてしまいます。

つまり、今回のけーすだと取り外すパーツと架装物の差が56ｋｇ以上あるのでしたら、104ｋｇまでの物を取付しても取得できる最大積載量は同じになります。

一度減らしたトレーラーの最大積載量は、車体を元に戻して構造等変更審査を受けても増やす事は簡単には出来ません。
※最大積載量を増やすには車体に最大バネ上荷重（最大積載量や車台重量とは別物）の刻印があるか、車枠とサスペンション構造の計算書が必要。


また、適当な荷台を取付すればそれで車検OKな訳がなく、積荷の落下防止装置（あおりや荷締めフックなどの事）や貨物車として認められる最低限の荷台の広さなどが必要です。

ボートトレーラーを荷台を付けただけで一般貨物登録に変更すると、前荷になり過ぎる傾向があり、ヘッド車の許容直下荷重をオーバーする事があります。
車検時も直下荷重は車台総重量の1/10まで又は75ｋｇ未満と決まっていますので、その範囲で製作して下さい。
オーバーしていると審査には通りません。

リアオーバーハング11/20までは車軸をずらす事は出来ますので、ヘッド車を長持ちさせる為には車軸やサスペンション類一式は前方にずらした方が良いでしょう。

コンパネ1枚張るだけで誤魔化す人ではなく、自分で荷台までお作りになられる方ですから、車体を裏返しにして溶接を切って車軸をずらして溶接しなおすなんて簡単な作業かと思います。

費用と時間を考えると、明らかに中古トレーラーを買い替えた方が安いですが、自分でお作りになられたいのでしたら、横着せずに良い物をお作りになって下さい。

それらの要綱は検査場で何回か検査に落ちて見て自分で覚えて下さい。
審査協会の相談窓口でも簡単な事は教えて貰えますが、実際に検査する人とは違う人がマニュアルの範囲で受け答えしてくれるだけですので、それさえ守れば審査に通るとは限りません。
現車を元に対面で話せば1回で伝わる事も、文章で書いてもあんまり伝わりません。