トヨタ ハイラックス のみんなの質問

解決済み
回答数:
8
8
閲覧数:
860
0

雪道を走るならばパートタイムの4WDよりもフルタイムの方がいいですか?

補足

パートタイムは普段は2WDで走るものではないのですか?

「みんなの質問」はYahoo!知恵袋の「自動車」カテゴリとデータを共有しています。

ベストアンサーに選ばれた回答

結論から申し上げると、雪道を走るには「パートタイム式4WD」よりも「フルタイム4WD」のほうが安定して走れます。その理由のほか、フルタイム4WDといっても色々なので、それぞれ追って説明しますね。少し長くなりますが、最後までお付き合いいただけましたら幸いです。既にご存じの内容ばかりでしたら申し訳ありません。

■パートタイム式4WD

パートタイム式4WDは、通常は2WDで走行し、悪路等を走る緊急時のみ、ドライバーの意思で4WDに切り替えますよね。本格的なイメージはありますが、色々と欠点もあって絶滅危惧種になっています。現行国産だと、ジムニー系、ハイラックス、キャラバン、軽貨物の一部くらいです。

<タイトコーナーブレーキング現象>
有名なのは、グリップ路面で四駆に切り替えると、コーナーで前後輪のグリップがケンカしてブレーキが掛かる「タイトコーナーブレーキング現象」ですよね。この状態を続けて走ると壊れるので、パートタイム式4WDは常時四駆で走れません。

<アンダーステア>
また、雪道等の滑りやすい道でも、四駆に切り替えると、直進は問題ないのですが、カーブでは曲がらないクルマになります。コーナーでいつものつもりで曲がったら、アンダーステアが出て車線をハミ出したりガードレールにぶつかるなどしないなように注意する必要があります。車庫入れ等もアレ?という感じです。

<4輪グリップ走行ができない>
雪道のコーナーでタイトコーナーブレーキング現象が出ないということは、4輪のタイヤのいずれかがスリップしているからです。4WDなのにコーナーでは4輪グリップ走行が成立しないのです。

<イザというとき四駆でない>
通常は、2WDでしか走れないので、走行中に突如滑りやすい路面に遭遇しても四駆の恩恵を受けられません。アスファルトで部分アイスバーンというような道は注意ですね。

<重たい2輪駆動走行>
通常は2WD走行です。なのに滅多に使わない重たい四駆機構を引きずりながら走らなければなりません。パートタイム式の四駆機構は、スタンバイ式4WD(後述)等に比べて重たい設備なのです。燃費や運動性能には不利に働きます。

<電子デバイスとの相性が悪い>
現代のクルマは電子制御の機構が走行性能をかなりサポートしています。パートタイム式4WDの場合は、電子デバイスと競合するケースがあり、装備できる機構が制限されます。それでも新型ジムニー等はブレーキLSDまで備えているので頑張っていると思います。

このように危険も伴うため、その素性を理解できる玄人向けの四駆システムなのですね。岩場等の車輪に負荷が掛かる走行では強いです。パートタイム式4WDが崇められる所以でもあります。

■フルタイム4WD

通常「フルタイム4WD」というのは「センターデフ式フルタイム4WD」等の、常時4輪にトルク配分しながら走る4WDをさします。センターデフ式の場合は、エンジンからの出力は一度センターデフで受けて、そこから前後輪にトルクが分配されます。センターデフが前後輪の回転差を差動制御してくれるので、タイトコーナーブレーキング現象は発生しません。従ってコーナーでも4輪グリップ走行できます。このセンターデフ式の場合、センターデフが素のオープンデフ(後述)だと4輪のうち1輪が空転すると進めなくなるので、センターデフには何かしらのLSDかデフロックなどを備えていることが多いです。センターデフ式フルタイム4WDは、四駆システムの中でも最も優れたシステムのひとつです。但し、センターデフロック付の車両でセンターデフをロックするとパートタイム式4WDと同じ状態になります(タイトコーナーブレーキング現象が発生します)。
また、スバルの「ACT-4WD」のようにセンターデフを持たない「トルクスプリット型フルタイム4WD」もあります。RVヴェゼルやGRヤリスもこの分類になります。

■スタンバイ式4WD

センターデフを持たず、通常はほぼ2WDで走行し、車輪が空転するなどすると自動的に4WDになる仕組の4WDを俗称で「スタンバイ式4WD」といいます。例えばFFベースの場合は、前輪にエンジン出力が直結しており、後輪のトルクはその前輪から分配を受けています。なので前輪が動かなければ後輪は動きません。後輪へトルクを分配する装置がありますが、ピスカスカップリング等の機械仕掛のものが「パッシブ型」、電子制御のものが「アクティブ型」といわれます。パッシブ型は安価で軽自動車や小型車に多いです。
しかし、四駆として機能しない程度とはいえ、わずかに後輪に駆動配分されているため、スタンバイ式の4WDなのに「フルタイム4WD」と呼ぶメーカーもあります。誤認して購入した消費者も多いです。スズキの軽自動車等は代表的な事例で、景品表示法違反ともいえるものですが、お咎めなしの不思議な世の中です。
とはいえ、これでも十分に雪道では重宝します。深雪でもない限り、パートタイム式4WDよりも乗りやすく安定して走れます。また、フルタイム4WDよりも軽量安価につくれます。そんなことで、現在は世の中のほとんどの4WDがこのスタンバイ式4WDになっいます。

■電子デバイス

雪道でスタックする最大の要因はデフギアです。デフギアはコーナーで、駆動輪の左右の回転差を抵抗な差動制御してくれる優れものです。しかし、ひとたび片輪が空転すると、反対側の車輪がグリップしていても、空転し続けるという致命的な欠点があります。こうした素のデフを「オープンデフ」といいます。そのため、滑りやすい道やオフロードではデフギアの機能を殺すデフロックやLSDを装着して走破性を高めます。しかし、高価ですし、扱いにくくなるため、限られた車両にしか装備されていません。しかし、最近では先にも触れた「ブレーキLSD」というものが出てきました。これは4輪個別にブレーキ制御できるABSを応用し、また、オープンデフの欠点を逆利用して、空転した車輪にだけブレーキをかけて、強制的に反対側の車輪の駆動力を発生させます。それも1/1000秒単位で制御します。これにより飛躍的に走破性は高まります。片輪が浮いても進めます。特に雪道等では効果的です。
例えば、ハスラー等は簡素なスタンバイ式4WD(スズキはフルタイム4WDと記載)ですが、このブレーキLSDのおかげで予想外に高い走破性があります。普通の雪道などではジムニーより走りやすいです。

<TRC トラクションコントロール>
余談ですが「TRC」という電子デバイスがあります。これは車輪が空転するとエンジンの出力をクルマ側で絞って空転を抑制する機構です。アイスバーン等では重宝するのですが、深雪では雪の抵抗をエンジンパワー上げてラッセル走行しなければならないのに、クルマ側で勝手にエンジン出力を絞ってしまうので身動き取れなくなります。なのでTRCをオフ(横滑防止装置等も一緒にカットされる)にするのですが、それを知らないユーザーも多く不動車になるケースもあります。クルマによってはTRCオフポタンのないクルマもありますので、雪道で利用する人は選んではいけないクルマも存在します。

■最後に

機構そのものは、前後輪が直結するパートタイム式4WDは本格的ですが、それゆえの欠点もあり、深雪でなければ、スタンバイ式4WDの方がむしろ高性能といえるほどです。ブレーキLSDが付けばなお良いですね。もっといえば、常時4輪に駆動配分して走る本式のフルタイム4WDがベストということになります。
モーター駆動はさらに綿密な制御ができるので、エンジン駆動の本式のフルタイム4WDよりも走破性を高めることが可能です。

長くなり大変失礼しました。何かご不明な点などございましたら、追加でご質問いただけましたら幸いです。

質問者からのお礼コメント

2023.11.3 14:38

どうもありがとうございました。

その他の回答 (7件)

  • パート式やフルタイム式というよりはデフロックが付いてる構造ではないと結局任意で変えられるかの違い程度ですよ

  • パートタイム式含む直結4WDは「旋回性と、走行安定性」に劣りますので、一般公道の雪道を走るうえでは弊害があります。

    →その意味では、前後拘束力を緩められる4WD方式が良いです
    (センターデフ、ビスカス、電子制御カップリング含むフルタイム式が良好)

  • パートタイムなんてジムニーくらいしか聞きませんね。パートタイムはオフロードにはもってこいですね。それ以外では使い勝手が悪いです。センターデフが無いのでタイトコーナーブレーキング現象が起きやすいです。雪道に強い四駆と言ったらスバルとアウディですかね。

  • 普通に走るだけなら
    スタンバイ式でも
    勿論パートタイムでも
    フルタイムタイムでも
    良いが

    今時なら
    いちいち4WDにする手間がない
    スタンバイ式でよいと思います、


    現私の車も
    スタンバイ式です
    ルーミーX4WDなので
    Vフレックスフルタイム4WDは、コンピューターを用いないパッシブオンデマンド型4WDシステムの一種です。

    通常はほぼ前輪駆動で走行しますが、前輪にスリップが生じたり、カーブに差し掛かって前後輪に回転差が生じると、ビスカスカップリングを介して後輪にも動力を伝達します。

    前後輪のトルク配分は、100:0~50:50の範囲内で自動的に変化します

    SNOWドライブが趣味ですが余程の悪路でない限りめちゃくちゃ良いですよ、違和感よなくスムーズな走りを実現します
    実際に経験しないとわからないと思います
    ほとんど方は雪道を好んで走りませんからね、
    多少の深雪も大丈夫です

    SNOWアタックするなら
    デフロック付きが良いと思いますし

    今はグリップコントロールなんて装備もありますね、

    回答の画像
  • 今時のフルタイム4WDの殆どは通常時は2WD・駆動輪が空転した時だけ自動的に4WDに切り替わるというスタンバイ式です。センターデフを持たないため常時4WDでの走行はできない(タイトコーナーブレーキング現象のため正常に走行できなかったり駆動系に負担がかかって壊れたり)ためこのような制御を採用しています。

    パートタイム式も同じくセンターデフを持ちませんが、切り替えのタイムラグが大きいのでタイトコーナーブレーキング現象が問題にならない時は4WD・タイトコーナーブレーキング現象が問題になりそうな時は2WDと、人間が状況を判断して切り替えるようになっています。

    一方でセンターデフを採用する本格的フルタイム4WDの場合、1輪が空転すると他の3輪に駆動力がかからなくなるという問題があるため、センターデフのデフロックを手動でON/OFFすることでこの問題を回避するものが多いです。センターデフのデフロックをONにした場合の動作はパートタイム4WDと同じです。

    状況に合わせての適切な切り替えのできない大多数の人にはフルタイム式やスタンバイ式が向いています。

  • スバルは評判良いですが、フルタイムとなると車種が限られます。

    除雪されてるなら特にどちらでも良いかと思います。

    極端に言えば走行可能な積雪かどうかが大きいと思います

  • 雪道を走るならばパートタイムの4WDよりもフルタイムの方がいいですか?
    パートタイム4WD
    エンジン縦置き4WD・走破性は良い
    ジープみたいな形が多い・燃費は好ましくない
    フルタイム4WD
    エンジン横置き4WD・走破性はこのましくありません
    発進時の生活4WDが多い
    普通の形が多く・燃費は縦置き4WDより伸びます

「みんなの質問」はYahoo!知恵袋の
「自動車」カテゴリとデータを共有しています。
トヨタ ハイラックス 新型・現行モデル

ハイラックスを見た人はこんな車と比較しています

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。

ログイン

中古車探しをもっと便利に

  • 中古車お気に入り管理
  • おすすめ中古車の表示

トヨタ ハイラックスのみんなの質問ランキング

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離