トヨタ GRヤリス 「競技志向の稀有な車」のユーザーレビュー

競技志向の稀有な車

2023.5.5

総評

スポーツカーでさえ、環境性能や快適性を求められる中、よくもこんな競技志向の車を出せたな思いました。
気持ち良く、気軽に速く走れる今時ののスポーツカーとは真逆の存在で不便を強いても、とにかく速く走る事が主眼になっている車だと思いました。
あと、ラリー車として開発されているのもそそりますね。
トヨタがこんな車作れるとは、夢にも思いませんでした。

満足している点

・エンジン出力に対して車体が小型・軽量な為、結構刺激的。
・4WD車ですが、駆動配分を変更出来るのも、面白いです。
・色々使い辛い点もありますが、競技車乗ってる気分になれるのも楽しいです。

不満な点

・視界が全方位でかなり悪いです。
よって、車線変更や幅寄せはやり辛いです。
・シートの取付け位置が高く、違和感があります。
・1速とリバースが隣同士の為、入れ間違い易い。
リバースに入れても、ブザーは鳴らない上に1速と似た様な位置にある為、シフトノブに触れていても気づかない事があります。
シフトノブ下のリングを引き上げないとリバースには入らない様になってはいますが、リングを引き上げいても1速には入ってしまいます。
切り返しを繰り返したり、焦ってしまうと結構な頻度で自分は入れ間違いをしてしまいますね…

デザイン

4

正面は真面目な感じのデザインですが、後ろはリヤフェンダーの張り出しが異様で、結構な迫力があります。
一見、真面目な感じだけど、実は悪ガキでしたみたいな。
内装は通常のヤリスをベースとする為、基本チープな感じです。
競技志向の車なので、良く言えば無骨な感じとも言えます。

走行性能

4

以前はスバルWRX STIを乗っていたので、全般的に軽快に走る印象です。
エンジンは流石にWRXの速さには及びませんが、一般の車に比べたら異次元の速さです。
（当たり前ですが…）
逆にワインディングは軽い上にホイールベースが短いので、くいくい曲がって行く感じです。
駆動配分も前後均等他、前寄り・後ろ寄りと変更出来るので、乗り味を変えられるのも、楽しいです。

乗り心地

2

正直、乗り心地は悪いです…
足回りは硬い上に、ボディ剛性はとんでも無く高いです。
故に、路面からの突き上げは結構強いです。
ただし、サスペンションは結構動くので、突き上げは強いですが、一発で収まる事が多いです。
あと、高速走行時のリヤタイヤからの騒音がうるさいです。
長距離を乗る車ではないですね。

積載性

2

当然ですが狭いです。
ただし、後部座席は倒すとフラットになるのは助かります。
車中泊みたいな事をしなければ、何とかなるレベルかと。

燃費

3

自分の場合、実燃費としてカタログ値より少し落ちる程度の値です。
条件良ければ、簡単にカタログ越えはします。
カタログ値で13.6km/ℓですが、エンジン出力を考えれば、頑張っているのでは。

価格

3

初めてこの車を知った時はヤリスが400万オーバなんてあり得ないと思いましたが、ヤリスの名を語っているとは言え、ほぼ全てがこの車専用のパーツを使用しているのと、手組みに近い生産方法をしている事を考えれば、むしろ安いのかと。

故障経験

今のところ無し。