トヨタ クラウンロイヤル 「製造から20年以上経つがタフで乗りやすい」のユーザーレビュー

製造から20年以上経つがタフで乗りやすい

2023.3.26

総評

数年前に車庫保管の低走行の17クラウンを底値で購入し、10万キロ以上走りましたが、ガタが少なく無駄な電子制御が無いのでとても乗りやすくてなかなか手放せません。(代車や知人の車等で現代の車に乗りましたが、とても乗りにくい感じがしました)

17クラウンも登場から四半世紀近く経過しましたが、走行性能、静粛性、乗り心地、内装の質感等といった所は現代の車と殆ど変わりません(寧しろ現代の車より勝る点があります)し、古さもあまり感じません。寧ろ、車の進化が鈍化している感じがします。

先日クラウンがモデルチェンジして、カムリや北米仕様のアバロンベースのFFのシャーシを使ったクーペ型のRVタイプへと変貌しましたが、個人的には魅力が無い(むしろこの類のRVは好みではない)ので次乗り換える際はクラウンは候補から外れるだろうと思います。

かなり年数が経過していて今後どこまで乗れるかは分かりませんが、最後の直６である17クラウンを乗り続けたいです。

満足している点

先日発表された現行では海外市場での視野を入れているのでかなり大きくなりましたが、日本での扱いを重点に置いているので最小回転半径は現行の5.4mより小さい5.3mで車幅も狭く全長も低いので運転しやすさは現行よりも有利です。

バブル崩壊から数年後に登場したモデルなので、内装の質感も現行よりも良い。

自分の個体だけかもしれませんが、中古で買って数年なのに大きな故障は一切ありません。

最後の直６エンジン搭載の型式であるところ。

これの一つ後の18クラウン(通称ゼロクラウン)ではインパネの割れが新車から早くて数年で現れてる個体が多数ありましたが、17クラウンではインパネの割れは全く起きません。(現在では新しくても20年以上経過してるのでひょっとしたら割れてる個体があるかも？)

不満な点

ナビやオーディオ周りはかなり時代を感じさせますね。今どきのナビと比べたら、地図データーのディスクはSDカードではなく、DVDだったり(地図ディスクは数年前に更新終了)、解像度も荒くて、スマホと連動出来なかったり、当時最先端だったオペレーターサービスは既に終了していたり、DVD再生は出来ない、CD-Rは相性問題がシビア、今や若い子は知らないだろうと思うカセットデッキ等この点は時代を感じます。この点は現行にはどう足掻いても勝てません。

年式が古いので今後の補修部品の部品供給が不安。

デザイン

5

外装はクラウンだと思わせる威厳のある外装は今でも充分通用できてカッコいいです。
内装は設計が四半世紀近く前なのに今見ても全く古さを感じませんし、スイッチ類の操作もしやすいです。

走行性能

5

現代の車と殆ど同じですね。寧ろアイドリングストップ機能等の走行系の無駄な電子制御がついていないので加速がスムーズです。

かなり古い4速ATであるA42DE型(基本設計は40年以上前のECTが付く前のA42DL)も現代の交通事情にも十分マッチングします。

乗り心地

5

走行距離は10万キロ以上走っていますが、乗り心地の経たりは全く無いですね。以前乗っていたフィットは5万キロあたりで乗り心地が悪化していたのに17クラウンでは全くありません。

積載性

5

トランクはフラットになりませんが、それなりに広いので荷物もかなり載せられます。

燃費

3

リッター9から10とハイブリッド車と比べたら悪いですが、現在の2000ccクラスのガソリン車と比較してもそんなに変わりません。

価格

5

数年前にコミコミ30万円台で購入しましたが、大きな故障もなくここまで乗れたらかなりお買い得です。

故障経験

特に故障という故障はありませんが、経年車なので電装系の接点不良はありますね。接点復活剤スプレーを吹いたら一発で良くなりましたが。