潜ませる性能。
走行距離も伸び、調子の優れない軽自動車からの乗り換えです。
走行9万km車検、「ほぼ2年付き」に惹かれ購入。
まあダメなら永久抹消で重
2011.3.26
- 総評
- 潜ませる性能。
走行距離も伸び、調子の優れない軽自動車からの乗り換えです。
走行9万km車検、「ほぼ2年付き」に惹かれ購入。
まあダメなら永久抹消で重量税還付と自賠責解約の残り返還とリサイクル料金の戻り、クズ鉄代で
丸損が避けられるとの思惑が1番の理由です。
以前、中古車販売店に勤めていた事があり、車も140系クラウンが好きで
4台乗り継ぎ、仕事で扱ったことのあるJZS155、JZS171、175と比較でコメントします。
まずは、どのグレードでも典型的にバカだった140系に比べ
オートマチックが格段に進化しています。
VVT-i化されたエンジンとの相性も良く
なかなか賢く変速するため、140系にあった「無駄な回転の引っ張り」が無く
静粛性にも貢献しています。
次の型の170系は150系と同じような変速パターンなのですが
こちらは直墳化されたエンジンのお陰で幾分か身軽さが増した印象です。
エンジンは140系と同じくJZ系エンジンですがVVT-i化と
デスビを廃したセミダイレクトイグニッション方式になり
賢いオートマと組み合わさり140系とは別物の「力感」があります。
ただ、エンジンに対して「もっと」を求めるのならば
3000ccグレードの方が断然余裕があります。
上手に乗れば燃費としての差は大きくないとは思います。
まあ、言うまでも無くエンジンは170系の方が上なのですが。
足回りに関しては正直期待もしなければ感動もしません。
マークⅡベースの「マークⅡクラウン」ですので。
ちなみに2500ccのJZS141では車両重量は1610kg、
3000ccのJZS145は1730kg。
JZS151は1500kgと大幅に軽量化されています。
内装は、まずオーディオ周りが安っぽいですね。
変に木目パネルを使っている分、今見れば安物丸出し。
ちなみに修理で後部ドアの内部を見てみましたが…
空っぽのコストダウン丸出しで閉口。
ここでも「マークⅡクラウン」を実感。
制御系が優秀なので「何となく」でも走ってしまいますが
所詮機械である以上、消耗品類や劣化いかんで「旨味」が薄い車が大半です。
ただ「クラウン」というだけで乗っているだけだと非常に勿体無いと思います。
車体価格が安いので、予算が浮いた分部品や油脂類の交換をしたり
できるならば自分で触ったりすれば、驚く程の素性の良さを感じられます。
- 満足している点
- まずは値段の安さですね。100系のマークⅡなども似たような価格帯にありますが
断然150系のクラウンをオススメします。
いくらコストダウンされているとはいえ造り込みはマークⅡとは明らかに違います。
増してやY33系のセドリックなどとは次元が違います。
前述のオートマチックとエンジンの利口さゆえに燃費が良い事です。
私のクルマは整備途上でまだまだ不調なのですが、それでもリッター9km辺りは走ります。
純正オーディオがまずまずの音質です。
140系に比べ旋回性能が大幅に向上している点。
今時絶滅危惧種の直列6気筒エンジンに苦労しながら浸れる点。
例えボコボコでポンコツでも
他の適当な中古車のように「金が無いから乗っている」ではなく
「好きで乗っている」と勘違いされる点。
これぞジャパニーズという造り込みと質感ですが、古くなり
これぞジャパニーズというヘタレっぷり。
それがまた良い雰囲気。
本当にどうでも良い長所ですが
運転が非常にしやすいです。
そして、どうでも良い程平和な乗り味。
運転している事を忘れてしまう危険な平穏さ。
とりあえず踏めば一気に吹き上がり無責任領域に達する加速の良さと
意外と操縦性の良い足回りゆえの逃げ足の速さ。
エアバッグなどの安全らしき装備。
後期型になってからはサイドエアバッグも装備しています。
いまのところ、どのエアバッグも展開して対面した事無いのですが
頼んでもいない「安全装置」が付いています。
場合によっては四つのエアバッグと対面できるのでしょうが
私はどちらかというとSなのでそんなものに萌えません。
大きさゆえの「ゆとり」が好印象です。
軽自動車からの乗り換えですので、ありがたみが良くわかります。
反面、以前の軽自動車の酷さを感じる罰当たりっぷりです。
とりあえず高度経済成長と自民党政権化で成長した日本人の「豊かさ」のセンスの結晶かと思われます。
とりあえず買っておけば満足できる日本人好みの内容と
わざわざ「ご苦労」にも商品化したトヨタの技術力。
それゆえに10年以上前の車でも高い基本性能。
- 不満な点
- たかがプラグ交換ごときで面倒くさく感じる設計。
JZ系エンジン全般がそうなんですが…
170系は直墳の燃料系配管が更に乗っかっているので更に悲惨ですが…。
そして作業過程で「要交換部品」が見つかる事。
典型的なのですがヘッドカバーからのオイル漏れ、スロットルへの冷却ホースの冷却水漏れ。
全部プラグホールへ直行。最悪エンジン不調。
エンジン、ヤマハ製ですから、その辺の設計はどうかしてます。
ファンベルトが1本物なので長く高いです。長すぎて首が括れます。
どうでも良い部分の質感にこだわって作られていますが
全般的に「がっちり感」が無く、本当にどうでも良く思われる造りです。
鋼鉄のフレームが逞しい限りで、半ば他車とぶつかれば「凶器」になるような140系と比べ
潰れるところは潰れて衝撃吸収する華奢な設計の車体。
大型セダンがそんな謙虚でどうするんだ。
クラウン独自の「そそり立つ」ダッシュボード。
運転中、見たいのはダッシュボードじゃなくて前方。
座面を上にあげて解消しようにも
今度は天井が低く感じるという連鎖。
ついでにAピラーの太さは逞しく感じるのか「取っ払え!」と感じるかは
個人の自由。
助手席の女の子にイヤラシイ手つきを差し伸べようとしても
邪魔になるコンソールの肘掛け。
そのあたりの設計は軽自動車の方が進んでいて
「軽自動車は偉大」だと気づきます。
- デザイン
-
-
- 走行性能
-
-
- 乗り心地
-
-
- 積載性
-
-
- 燃費
-
-
- 価格
-
-
- 故障経験