トヨタ カローラツーリングハイブリッド 「カローラという名の付いた全く新しいクルマ」のユーザーレビュー

カローラという名の付いた全く新しいクルマ

2020.11.18

総評

細かな不満点も多々ありますが、概ね満足しています。
大衆車の代名詞だったカローラ、価格も含めてこのモデルから全く異なるコンセプトのように感じていましたが、見方を変えれば、これまでにない安全性と運動性能のバランスが良さに気付かされます。これはトヨタが次世代の大衆車の新基準を提唱してるのでしょうかね？
カローラという名前でこのようなクルマを作り上げたトヨタの新たな意気込みを感じます。

満足している点

カローラという名前が付いているが、ハッキリいって今までのカローラとは別物と思ったほうが良い。

標準装備の先進安全装備、Toyota Safety Senseの各センサーの働き方と味付けは絶妙。
高速時や渋滞時の自動運転モードはかなり快適。
アクセル、ブレーキから完全に足を離していても自動で車間距離を保ったり、車線を感知してハンドリングをアシストする、などなど、慣れてしまうと非搭載の車に乗った時に事故るのではと思うレベル。
もちろん衝突回避の機能もあって、全場面で安心感がある。

不満な点

グリルのCのロゴがハッキリいってダサすぎる。海外版はトヨタマークなので同じにして欲しい。
収納があまりにも少なすぎる。これはかなり大問題。
後部座席はお世辞にも広いとは言えない。運転席をMax下げると後部座席の人は足を動かすことさえ困難。
自動パーキングブレーキの作動タイミングが僅かに遅い。
雨の日にドアを開けるとほぼ100%の確率で太もも辺りに雫がボトボト落ちてくる。
純正カーナビはあと一歩の機能が無く惜しい。画質は一世代前レベル。バックモニターも。
オーディオ設定はメーカーオプションのハイスペックなスピーカーの機能を引き出し切れていない。
ロードノイズ対策は最低限という印象。

デザイン

5

フロントマスクは他にありそうでない、シンプルかつインパクトがある。
インテリアも主張しすぎない程度に個性的で古臭さは一切ない。良い意味で無駄なものは極力省かれていて、飽きがきにくいデザインにまとめられていて好印象。
リアのデザインも賛否あるだろうが、個人的には嫌いじゃない。

走行性能

4

直進安定性はとても高い。人によっては硬いと感じるかもしれない。
コーナリングは若干ハンドリングが重かったりリア側のもたつきは感じるものの(そもそもFFだから仕方ない)、ボディの歪みを感じたり、硬さを感じたりということもなく、比較的ナチュラルで素直な反応で剛性バランスの良さが伝わる。さらにスポーツカー並みの低ポジションでよほど攻めない限りはそれなりのペースを安心して維持できる。
実際に攻めるような走りをしようとすると急に言うことを聞かなくなる側面も。コーナーへの侵入は丁寧に減速させてあげないと完全にアンダー。コーナリング中もリアの接地感は薄く、アクセルオフでようやく落ち着く感じ。
低速時のエンジン&モーターの反応速度は結構良い。アクセルを踏めば踏んだだけグッと加速する感覚をしっかり味わえる。
なんだかんだ言いつつもステーションワゴンとしてはかなり運動性能は高い方だと思う。
低〜中速時はほとんどエンジンが動いてない気になる。モーターが積極的に主役になり燃費に貢献してくれる。
ゆったり走ってもキビキビ走らせても楽しい。

乗り心地

4

他サイトでは硬いという評価も見られるが、個人的には丁度良い。
サスペンションは四輪それぞれで良い仕事をしている感じが伝わる。
問題はタイヤサイズ。
標準で215/45R17だけどステーションワゴンで標準で17インチか、、という、実際のところ見た目だけな印象。
低重心と相まって当然ロードノイズは大きくなるが、ノイズ対策は甘い気がする。
個人的には16インチでも良かったのでは？と思っている。

積載性

3

リアハッチを持ち上げると、荷台は思ったよりも床面が高く全体的に狭く感じる。
奥行きももうちょっと欲しいなという印象。
ワゴンは積載性が勝負なので、頑張ってあと前後上下50mmほど拡大できれば最高のクルマになってたと思う。

燃費

5

カタログ値はそもそも信用してないが、実燃費は合格点といえる約23〜25km。カタログ値のWLTCモードに近い。
走り方次第では満タンで1000km以上走行も可能。

価格

5

諸々で約350万。下取り約170万。値引き約30万。実質150万くらいで購入。
最初はカローラに350万？と思いましたが、いざ乗ってみるとカローラでない、まったく新しい別物のクルマです。装備も充実していて値段以上の価値あり！

故障経験