2010年8月
■2010年8月
トヨタのフラッグシップサルーンとなるセンチュリーが30年ぶりにフルモデルチェンジされたのは1997年4月。従来の気品と安心をより進化させることを念頭に開発された。外観の基本イメージはこれまでのスタイルをほぼ継承している。最大の特徴はエンジンで、トヨタ初のV型12気筒DOHCが搭載された。これはVVT-i機構の採用や電子制御スロットルなどによる静粛性と、余裕ある走りを実現している。さらに、国土交通省の低排出ガス車認定制度における★★★★や平成22年度燃費基準を達成。トランスミッションは6速ATのみ。インテリアはインパネやコンソールに、同一素材からの切り出しにより模様が統一された本木目を採用。後席尊重の装備として制振材、吸遮音材の各所への配置、電子制御サスペンションによるしなやかな乗り心地、前後の席で独立した温度設定が可能なデュアルオートエアコンなども採用する。後席にはシート表面から冷風を吹き出すコンフォータブル・エアシートが設定される。デュアルSRSエアバッグ、運転席・助手席と後席両サイド席用に4つのサイドエアバッグを全車に標準装備したのをはじめ、ABS、TRC、タイヤ空気圧警報システムなども標準装備する。2006年1月の改良では、メーター内にフォグランプなどのインジケーターを追加したほか、シートベルト未装着警告音なども設定した。2008年1月にはディスチャージヘッドランプや地デジチューナーを装備した。2010年8月には、バックガイドモニターやETCを標準装備するなど装備を充実させた。