2005年1月
■2005年1月
トヨタのフラッグシップサルーンとなるセンチュリーが30年ぶりにフルモデルチェンジされたのは97年4月のこと。これまでの気品と安心をより進化させることを念頭に置いて開発されたものだ。外観の基本イメージはこれまでのスタイルをほぼ継承している。最大の特徴はエンジンで、トヨタ初のV型12気筒DOHCが搭載された。これはVVT-i機構の採用や電子制御スロットルなどによる静粛性と、余裕ある走りを実現しているものだ。さらに、国土交通省の低排出ガス車認定制度における「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」および「平成22年度燃費基準」達成するなど、環境にも配慮されている。トランスミッションは6速のみ。インテリアはインパネやコンソールに、同一素材からの切り出しにより模様が統一された本木目を採用し、後席尊重の装備として制振材、吸遮音材の各所への配置、電子制御サスペンションによるしなやかな乗り心地、運転席と助手席、後席との独立した温度設定が可能なデュアルオートエアコンなど、最高のくつろぎを得られる空間を目指したものとなっている。これに加え、後左右席にはシート表面から冷風を吹き出し、快適性を高めるコンフォータブル・エアシートを採用している。安全装備ではデュアルSRSエアバッグに、運転席・助手席および後席両サイド席用に4つのサイドエアバッグを加え、計6基のエアバッグを全車に標準装備したのをはじめ、ABS、TRC、タイヤ空気圧警報システムなども標準装備されている。