2022年5月
■2022年5月
トヨタは、新型電気自動車「bZ4X(ビーズィーフォーエックス)」を2022年4月12日に発表、同年5月12日より国内販売を開始した。販売方式は個人ユーザーにはサブスクリプションサービス「KINTO」で、法人に対してはリースで提供される。
bZ4Xは、「Hi-Tech and Emotion」というデザインテーマのもと、EVならではの先進感とクルマ本来の美しさを融合した造形にチャレンジし、斬新さとSUVの迫力を表現したスタイリングを目指したという。プラットフォームにはEV専用の「e-TNGA」を新開発。全長4690㎜×全幅1860㎜×全高1650㎜(アンテナ含む)、ホイールベース2850㎜のボディは、「ハリアー」に近いミドルサイズでまとめられている。
インテリアはインストルメントパネルを低い位置に設定し、メーターをステアリングホイールの上側を通して見えるように配置した、トヨタ初のトップマウントメーターを採用。ダイヤル式シフトもトヨタ初の採用だ。室内空間はDセグメントセダン並みのタンデムディスタンス(前後シート間距離)1000㎜を確保しており、レッグルームもミディアムクラスのSUVではトップレベルのスペースという。ラゲッジルームはデッキボード上段時が410L、下段時は441Lの容量を確保する。
駆動方式は前輪駆動(FWD)と電気式四輪駆動(4WD)を設定。FWDには最高出力150kW、最大トルク266Nmのモーターをフロントに搭載。4WDには最高出力80kW、最大トルク169Nmのモーターが前後に搭載され、システム最高出力は160kW、最大トルク337Nmを発生する。4WD技術についてはスバルの「X-MODE」を採用し、X-MODEの新たな機能として「グリップコントロール」を新開発して搭載した。モーター駆動の特性を生かすことで日常ユースからライトオフロード以上の走行まで対応するという。足まわりは全車とも前ストラット、後ダブルウィッシュボーンだ。
総電力量71.4kWhのリチウムイオンバッテリーはフロア下に搭載。一充電走行距離はFWDが559km、4WDは540km(ともにWLTCモード)と公表されている。充電は普通充電(6.6kW)、急速充電(最大150kWまで)に対応する。メーカーオプションの「ソーラー充電システム」を装着すると1日最大で約11.6km、1年間で1750kmに相当する発電量が生成される。災害時などの緊急時でも太陽光による充電が可能だ。
先進安全運転支援システムには「トヨタセーフティセンス」を採用。予防安全性能については、車両、歩行者、自転車運転者に自動二輪(昼)を加え、検知範囲を拡張し、衝突被害または被害軽減に寄与する「プリクラッシュセーフティ」、歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないようにステアリングやブレーキをサポートする「プロアクティブドライビングアシスト」などが装備される。